俺から見たエスパニョール対バルセロナ

第24節、エスパニョール対バルセロナ。

バルセロナ・ダービーです。

 

バルサは出場停止のアウベスに代えてデストを先発起用しました。

 

前半

1分、ピケが右サイドへ大きなフィード。トラオレがピタッとボールを収めてドリブルを仕掛けてカットインから逆サイドのアルバに横パス。DFにカットされますが、すぐさまブスケツが回収し、左ハーフスペースのフレンキー・デ・ヨングにパス。フレンキー・デ・ヨングはダイレクトで左のアルバに展開。アルバは中を確認しGKとDFの間にアーリークロス。ファーサイドに走り込んだペドリがジャンピングボレーで合わせて先制します。

 

バルサが開始早々に先制します。

 

エスパニョールは4-3-2-1で守備ブロックを作り、縦パスを潰しにいきますが、なかなか奪えず。攻撃時はパスは回すものの最終的にDFラインからロングフィードがメインになります。

 

バルサはパスをダイレクトパスも交えて、テンポ良くパスを回し、主導権を奪います。

 

5分、ダルデールが自陣右ハーフスペースから左へロングフィード。ラウール・デ・トマースが受けてカットインし、デストを引き付けて左をオーバーラップしたペドローザにパス。ペドローザはシュートを放ちますが、アラウホがブロック。中にこぼれたボールをヴィリエーナが落とし、ラウール・デ・トマースがトラップからシュート。当て損ねて力なく枠の右へ外れます。

 

14分、アラウホが右サイドへフィード。トラオレが受けて縦に仕掛けてから中にカットインしてシュート。ニアへ外します。

 

24分、バルサが敵陣中央からフリーキック。右ハーフスペースにふわりと入れたボールをトラオレが胸トラップからボレーシュート。大きく枠の上に外します。

 

36分、左サイドをガビがえぐってクロス。ファーサイドのトラオレが胸トラップから強烈なシュート。ディエゴ・ロペスが身を呈してファインセーブ。

 

37分、高い位置でブスケツとトラオレがプレスをかけてボールを奪い返し、ペドリが左のアルバへパス。アルバは中央へクロスを入れ、フェラン・トーレスがヘッドで合わせますが枠の上に外します。

 

38分、右ハーフスペースからエレーラが左サイドへフィード。ラウール・デ・トマースが受けてアラウホ相手にドリブルを仕掛けて、ダルデールに戻します。ダルデールは中に持ち出し、ファーサイドへコントロールシュート。サイドネットに決めます。

 

エスパニョールが同点に追いつきます。

 

45分、トラオレが右からドリブルで仕掛けて、切り返して左足クロス。ニアでフェラン・トーレスが触り、ファーに抜けたボールをフリーのアルバが角度にないところからシュート。当たり損ね、クロスボールのように枠を外します。

 

前半は1-1折り返します。

 

後半

バルサは、前半足を蹴られたアラウホに代えてエリック・ガルシアを投入します。

 

55分、右サイドをトラオレがえぐってクロス。ニアでフェラン・トーレスがシュートもDFがブロック。ペドリが拾って中に戻します。アルバがダイレクトでミドルシュート。枠の右に行きそうになり、ペドリが足を出してコースを変えようとしますが、中にこぼれるかたちになります。ボールはセルジ・ゴメスとビダルの間にこぼれ、一瞬お見合い。ガビがその一瞬を見逃がさずボールをかっさらい、枠のシュートを決めます。しかし、VARの結果、ペドリが足を出して触った直後にボールはオフサイドポジションにいたフレンキー・デ・ヨングに当たっており、ノーゴール。

 

バルサの勝ち越し点にはなりませんでした。

 

64分、エスパニョールは中盤でパスを回し、中央でダルデールがボールを受けます。その間に前線左ハーフスペースのオフサイドポジションにいたラウール・デ・トマースが戻って来て再び裏を狙い動き始めます。ダルデールは間髪入れずにループパス。ラウール・デ・トマースをマークしていたエリック・ガルシアはヘッドでクリアを試みようと止まりますが、判断を誤り、ボールを見送ることに。ラウール・デ・トマースが完全に抜け出し、飛び出したテア・シュテーゲンの動きを見切りニアへ蹴り込みます。

 

エスパニョールが勝ち越し点を奪います。

 

66分、バルサはエスパニョールを押し込み、ピケがバイタルエリアのペドリにパス。ペドリは素早く反転してシュート。ディエゴ・ロペスが正面でキャッチ。

 

67分、ディエゴ・ロペスの大きなフィードをラウール・デ・トマースが受けてロングシュート。ドライブがかかり不規則な変化でしたが、テア・シュテーゲンがセーブ。

 

71分、バルサは左サイドでパスを回し、アルバがアーリークロス。2列目から飛び込んだフェラン・トーレスがヘッドも枠の右に外します。

 

90分、左からデンベレがアーリークロス。ファーサイドでルーク・デ・ヨングが合わせますが枠の上。

 

91分、ピケがニコ・メラメドの後ろから手でちょっかいを出し、ニコ・メラメドがやり返します。主審は両者にイエローカードを出し、両者共に2枚目で退場。

 

10人対10人になります。

 

95分、トラオレが右でタメてアーリークロス。ファーサイドから中央へ走り込んだルーク・デ・ヨングヘディングシュート。ディエゴ・ロペスの足元を抜きゴール。

 

バルサが終了間際に同点に追いつき、試合終了。勝ち点1を分け合いました。

 

気になったプレーヤー

エスパニョール

#10ダルデール

正確なキックで1得点1アシスト。

 

#11ラウール・デ・トマース

カウンターの起点。67分にはディエゴ・ロペスからのフィードに対してDFを背負いながら収めてロングシュートまで持っていたのは素晴らしかった。とてもトラップ、ファーストタッチが上手な選手。

 

バルセロナ

#11トラオレ

試合を重ねるごとに存在感を増している。連携が深まりサイドで詰まることが減り、スムーズにボールを受けることができている。また、クロスの質が味方に合わせやすいボールになっていることも好印象。デンベレのクロスは直線的で「俺のボールに合わせてくれ」という感じなのに対して、トラオレは「ここにほしいんでしょ、さあどうぞ」という感じのボール。クロスからの得点が増えそうな予感です。

 

#16ペドリ

徐々にコンディションが上がって本来のプレーを見せ始めた。得点も奪い、このまま調子を上げていってほしい。

 

#30ガビ

幻のゴールは嗅覚を感じさせるプレーだった。シャビのもとで点取り屋として覚醒してくれないかな。

 

#3ピケ

何があったか知らないが、要らない退場だった。

 

#4アラウホ

怪我が心配。思いっきり蹴られた。

 

#17ルーク・デ・ヨング

10分にも満たない時間で同点ゴール。良いクロスがあれば、良い仕事をします。

 

#24エリック・ガルシア

信じられない形で頭上を抜かれ失点。最悪の状況を想定して、対処できるようにしたい。

 

総括

エスパニョール

2度の決定機で2得点。終盤までリードしていたが、試合内容は完全に負けていた。ただ、守備ブロックは作れているし、ラウール・デ・トマースというカウンターの基準となるFWもいるので、今後の試合で大崩れはしなそうです。

 

バルセロナ

開始直後の先制点はお見事。試合の主導権を握りながら、ロングボールへの対応に難をみせる。出しどころを潰すのが最上の策で、出されてしまった時のリスクマネージメントを考えたい。攻撃時はかなり機能してきたので、守備の組織も徐々に整備したい。

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