俺から見たナポリ対バルセロナ

ヨーロッパリーグプレーオフ2nd leg、ナポリ対バルセロナです。

 

初戦は1-1のドロー。アウェイゴールルールがなくなったので、勝った方がベスト16に参戦です。

 

前半

ナポリは守備ブロックを作ってカウンター狙い。バルサはボール回しと前からのプレスで主導権を奪いにいきます。

 

7分、ナポリの右コーナーキック。インシーニェの明らかなキックミスをニアのオバメヤンがカットしドリブルで持ち上がり、あわてて追いかけるDFを引き付けて、中央を駆け上がったトラオレにパス。トラオレもドリブルで持ち上がり、ラーマニとクリバリをものともせずに突き進み右ハーフスペースにスルーパス。アルバが走り込み、右足トラップからシュート。ニアサイドへ決めます。

 

バルサがいきなり先制し、試合の主導権を握ります。

 

12分、バルサは自陣深くのオフサイドで得たフリーキック。近くのパスコースを切られたテア・シュテーゲンが前線にフィード。ラーマニがヘッドをミスし後ろに反らし、走り込んでいたフェラン・トーレスがアウトサイドで落とします。フレンキー・デ・ヨングが受けてバイタルエリアに進入し、狙い済ましたミドルシュート。メレトは一歩も動けず、右サイドネットに突き刺さります。

 

バルサが追加点を奪い、さらに勢いづきます。

 

16分、左サイドでパスを回し、アルバが左ハーフスペースのペドリにパス。ペドリはブスケツに戻し、ブスケツは右ハーフスペースのデストにパス。バイタルエリアで、フリーで受けたデストは迷わずミドルシュート。わずかに枠の左に外れます。

 

同じく16分、リプレイの間にバルサが前からのプレスでボールを弾き返し、前線右ハーフスペースのフレンキー・デ・ヨングがヘッドで中央のオバメヤンにパス。オバメヤンはボレーシュート枠の上に外します。

 

20分、ハーフウェーライン付近でインシーニェがDFラインの裏へフィード。オシムヘンが抜け出し、飛び出してきたテア・シュテーゲンと交錯します。テア・シュテーゲンの足が引っ掛かりナポリがP.K.を獲得。インシーニェがゴール左下に決めて1-2と1点差とします。

 

23分、デストが右からドリブルで仕掛け、1人抜いて右ハーフスペースのトラオレにパス。トラオレはトラップからアーリークロス。ファーサイドから走り込んだオバメヤンがヘッドも枠の右。ただ、オバメヤンはオフサイドでした。

 

24分、バルサのショートカウンター。ディ・ロレンツォのパスをブスケツがカットし、中央のオバメヤンにパス。オバメヤンはトラップからファーにシュート。枠の右に外します。

 

26分、バルサは左サイドの高い位置でプレスをかけ、ブスケツがカットし、こぼれ球をフレンキー・デ・ヨングが拾い、中央のフェラン・トーレスにパス。フェラン・トーレスはラーマニをかわしてシュート。ルイがブロック。

 

フェラン・トーレスがいい形で抜いたので、惜しかった。

 

直後のコーナーキック。ニアでファビアンがヘッドで触りファーに抜けたボールをオバメヤンがヘッドも枠の右に外します。

 

33分、左へのフィードをアルバが収めて、バイタルエリアのオバメヤンにパス。オバメヤンは左前方のフェラン・トーレスにパス。フェラン・トーレスはダイレクトでシュートを放ちますが、メレトが正面でキャッチ。

 

44分、バルサの右コーナー。DFにクリアされるもペドリが拾って、左のフェラン・トーレスにパス。フェラン・トーレスはオーバーラップしたアルバにパス。アルバはダイレクトでクロスを入れますがディ・ロレンツォに当たり、ニアにいたピケに渡ります。ピケは落ち着いてトラップし、ファーサイドにシュート。ポストの内側に当たりゴール。

 

バルサが3-1とリードして折り返します。

 

後半

バルサは少し落ち着き、ナポリはポリターノを投入し、攻撃的な布陣にして少し押し返します。

 

52分、バルサのカウンター。右サイドでトラオレが受けて縦に突破しクロス。DFがクリアするもこぼれ球を右45度からペドリがダイレクトシュート。枠の上に外します。

 

53分、トラオレが右サイドを縦に突破しタイミングをずらしてゴールに向かうクロス。メレトが触り、ファーにこぼれたボールをフレンキー・デ・ヨングがシュート。DFがブロック。

 

58分、バルサが自陣からのフリーキック。パスを細かくつなぎつつ、全体を押し上げます。ペドリが右ハーフスペースで楔を受けてクリバリをつり出してブスケツに戻します。ブスケツは中央のフレンキー・デ・ヨングにパス。フレンキー・デ・ヨングは右のトラオレに展開。先ほどペドリにつり出されたクリバリは、そのままカバーにいきます。トラオレは縦に突破すると見せて中にドリブルし中央へグラウンダーのパス。フレンキー・デ・ヨングがスルーしてオバメヤンがダイレクトシュート。ゴール右上に決めます。

 

バルサが1分近くボールを回してゴール。4-1とリードを広げます。

 

64分、右ハーフスペースでペドリがくさびを受けて前を向き、中央のオバメヤンにスルーパス。オバメヤンは抜け出しますがボールコントロールが大きくなり、飛び出したメレトがボールを抑えます。

 

68分、左でルイがボールを受けてニアのインシーニェにパス。インシーニェはジエリンスキにボールを戻し、DFラインの裏へ走り出します。ジエリンスキはループパス。インシーニェは後方からのボールをダイレクトボレーシュート。きれいに決めますがオフサイドでした。

 

70分、ナポリの速攻。インシーニェが自陣中央でボールを受けて右ハーフスペースDFラインの裏へフィード。オシムヘンが抜け出し、アウトサイドで流し込もうとしますが、枠の左に外れます。

 

84分、バルサは右ショートコーナーから1分近くパスを回します。その後、ペナルティエリアの外、右ハーフスペースでボールを受けたリキ・プッチがDFの裏ゴール前にふわりとしたクロス。ファーサイドのルーク・デ・ヨングがダイレクトボレー。ミートできず、ゴール右に外れます。

 

86分、ナポリは前からプレスをかけて、ペナルティエリア内右ハーフスペースでニコがボールコントロールミス。メルテンスがすかさずプレスをかけて転倒しながらニコを抱きかかえるようにして動きを封じます。こぼれたボールをポリターノが拾いシュート。ニアへ決めます。

 

ナポリが1点を返します。メルテンスのニコに対するプレーはファールじゃないかと思いましたが、ノーファールでした。

 

89分、右サイドからポリターノがカットインしてニアへスルーパス。ペターニャが走り込み、角度のないところから強烈なシュート。テア・シュテーゲンが左手ではじき出します。

 

90分、ニコが右サイドで1人抜き去り、ワイドに開いたデンベレにパス。デンベレは縦にドリブルを仕掛けてニコにボールを戻して近寄り、スイッチする形でカットインからシュート。枠の左上に外します。

 

4-1でバルサが勝利。通算スコアは5-2でバルサが勝ち抜けを決めました。

 

気になったプレーヤー

ナポリ

#24インシーニェ

基本的な技術がとても高い。得点にはならなかったけど、後方からのループパスをダイレクトボレーでネットに突き刺した技術は一見の価値あり。今シーズン限りでナポリを退団するようだが、惜しい人材です。

 

#21ポリターノ

劣勢の中でも得点を奪い、チャンスも作る。

 

#9オシムヘン

足は速くP.K.を獲得したが、この試合では1st legほどの脅威になれず。

 

バルセロナ

#21フレンキー・デ・ヨング

左サイドへ積極的に飛び出し、チャンスメイク。ネガティブトラジションも早く、バルサのキーマンとして輝く。

 

#5ブスケツ

高い位置で何度もボールを奪う。周囲との連携がかみ合ってきた証拠。バルサが試合を支配できているかのバロメーターがブスケツの活躍でわかります。

 

#16ペドリ

ハーフスペースやバイタルエリアで巧くボールを引き出し、崩しの局面で大活躍。好調を維持しています。

 

#11トラオレ

2アシスト。デンベレと比較して縦への突破しかないと言われるが、だれも止められないし、味方から見れば、クロスが供給される想定で準備をしていればいい。チームとしては、わかりやすく違いを作り出せる存在なので、私個人としてはデンベレよりも計算がしやすく戦力になっている。

 

#7デンベレ

カットインという技術は持っているものの、ゴールに結びつかない。この試合でもカットインからシュートを打ったが、枠をとらえることは少ない。計算はしていないが枠をとらえることは50%以下。枠に入ってもGKやDFに阻まれており、記憶では国王杯の1点のみ。シュートまではいけるけど、ゴールという結果が出ないシュートを何本も打たれてもチャンスを逃すだけになってしまう。評価が難しい。

 

#25オバメヤン

前半何本か決定機を逃したが、後半1点を奪う。

 

#19フェラン・トーレス

この試合は1アシスト。攻撃の組み立て、守備でのプレスで大きく貢献。決定力不足も言われるけど、それ以外の場面での貢献が遥かの大きいので、チームとしては貴重な戦力。

 

#6リキ・プッチ

久しぶりの出場。短い時間だったがダイレクトパスを交えてバルサのボール保持に貢献。ペドリ、ガビ、ニコの台頭で出番がなかったが、今後活躍をしてほしい選手の1人。

 

総括

ナポリ

1st legを同点で折り返したので、もしかしたらがあるかとも思ったが試合内容、スコアともに完敗。ナポリが悪かったというより、バルサが強すぎた感じです。

 

バルセロナ

強く美しいサッカーをするバルサが本格的に帰ってきました。連携して前からプレスをかけてショートカウンターを仕掛けることができたし、後方からビルドアップし、何本もパスを回して得点も奪える。4点目はその象徴と言っていい。冬の補強も効いているけど、シャビの采配、戦術を浸透させる力、既存の戦力のレベルアップに驚嘆しています。代えの利かないアルバ、ブスケツが怪我をしたらという不安はありますが、今後のリーガ、ヨーロッパリーグと期待は膨らむばかりです。

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