俺から見たエルチェ対バルセロナ
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ゆーすけ
2022年03月07日 22:14 visibility258
第27節、エルチェ対バルセロナです。
バルサはヨーロッパリーグを考慮してか前線をターンオーバー。左WGにガビ、右WG にデンベレを起用しました。
前半
エルチェは4-4-2の守備ブロックを敷き、ハーフウェーラインぐらいからボールにプレスをかけます。また、縦パスに鋭く寄せてバルサのポゼッションの分断を図ります。
一方、バルサは巧く楔を入れられず、ネガティブトラジションでプレスをかけるもロングキックで逃げられて押し込めません。
序盤は互角。少しエルチェペースです。
6分、中盤でポジェがボールを奪い、ラウール・グティにパス。ラウール・グティはドリブルで持ち上がり、ミドルシュート。枠の左に外れます。
10分、ペドリが右サイドでフィードを受けてドリブルで仕掛けて右ハーフスペースのデンベレにパス。デンベレはカットインからシュート。枠の左上に外れます。
12分、ピケが右で動き出したデンベレにフィード。デンベレは胸トラップからニアへクロス。オーバメヤンが走り込みシュートもDFがブロック。
徐々にロングフィードを使い始めたバルサが押し返し始めます。
20分、テア・シュテーゲンが右サイドへロングフィード。デンベレが受けてドリブルで仕掛けクロス。中央のオーバメヤンの手前でDFが触り、ファーに抜けます。アルバが受けて右足シュート。バディアが正面でキャッチします。
26分、デンベレボールロストカラーエルチェのカウンター。しかし、中央へのパスがずれ、バルサがカウンター返し。ボールをカットしたピケが前方のペドリにパス。ペドリはすぐさま左ハーフスペースのオーバメヤンに展開。オーバメヤンです前方のスペースにスルーパス。デンベレが抜け出し、ループシュートを試みますが、バディアが読んで叩き落とします。ゴール前にこぼれたボールをフレンキー・デ・ヨングが詰めますが、ディエゴ・ゴンザレスがゴール前でブロックします。
バルサはビッグチャンスを逃します。
36分、左サイドでモヒカがフィデルとワン・ツーで抜け出しマイナスぎみのクロス。ポジェが触り、中央に転がったボールをモレンテがシュート。枠の上に外します。
エルチェもゴールチャンスを逃します。
44分、バルサ陣内の中央で混戦になり、ペドリがアウベスにバックパス。パスがずれてフィデルが走り込みファーサイドへシュート。冷静に流し込み、エルチェが先制します。
エルチェが1点リードして前半を折り返します。
後半
バルサは開始からガビに代えてフェラン・トーレスを投入します。
46分、フェラン・トーレスが左から仕掛けてクロス。モヒカがクリアも小さく、ペドリがこぼれ球をシュート。当たり損ね、倒れていたモヒカがブロックします。
51分、左からのフリーキックがファーに抜け、アウベスが拾ってクロス。難しいボールでしたが、ファーのフェラン・トーレスがボレーシュート。枠の上に大きく外します。
バルサがエルチェを押し込み始めますが、エルチェの中央の守備が固く、なかなか崩せません。ただ、エルチェもカウンターを仕掛けられなくなってきました。
59分、右からデンベレが縦に仕掛けてクロス。ファーサイドの戻りながら折り返し、ゴール前にこぼれたボールをフェラン・トーレスが足を伸ばして押し込みます。
バルサが同点に追いつきます。
61分、ペドリが左ハーフスペースにループパス。アルバが走り込み、ニアに落とします。フェラン・トーレスが受けてトラップからニアの上にシュートを放ちますが外します。
63分、右からバラガンがアーリークロス。ファーに抜けてフィデルが中央に戻し、ミラが右足シュート。テア・シュテーゲンが上にはじき出すスーパーセーブ。
直後のコーナーキック。中央へのボールが抜けてポジェがトラップからシュート。ブスケツがブロック。
69分、エルチェの速攻。左にボールを展開しフィデルがクロス。4人がペナルティエリアに飛び込み、ポンセがピケと競り合いながらヘディングシュート。枠の上に外れます。
75分、ピケが中央のメンフィスに楔を入れ、メンフィスはDFを背負いながらターンしてすぐさまスルーパス。フェラン・トーレスが抜け出してバディアと1対1になりシュート。バディアがファインセーブ。
同じく75分、右からトラオレがドリブルで仕掛け、ライン際からクロス。ニアでフェラン・トーレスがし合わせますが、再びバディアがファインセーブ。
79分、エルチェは左からのクロスに3人がペナルティエリアに飛び込みます。アルバがクリアしますがこぼれ球をマルコネが拾ってミドルシュート。枠の上に外れます。
80分、左からアルバがアーリークロス。ニアでフェラン・トーレスが受けて角度のないところからシュート。ニアサイドネットの外側に外れます。
84分、左からメンフィスがドリブルで仕掛けますが、バラガンがカット。ボールが浮き、バラガンの手に当たり、VARの結果、バラガンのハンドでバルサがP.K.獲得。メンフィスがゴール右上に豪快に突き刺し、バルサが2-1と勝ち越します。
86分、エルチェの左コーナー。ニアでそらしたボールが体から底氏は慣れていたアルバの手に当たりますがハンドなし。先ほどのバルサのP.K.を取るのなら、こちらもP.K.を取られてもおかしくはありませんでした。ただ、アルバが横を向いていたのでの手に当たっていなかった場合、胴体に当たっていたので、不自然な手の位置ではないと判断されたのかもしれません。
91分、バルサのカウンター。トラオレが右サイドをドリブルで持ち上がり角度のないところから強烈なシュート。バディアがセーブ。
エルチェが猛攻を仕掛けます。
93分、右からのクロスにカリージョがヘッド。ブスケツのお腹に当たり、手に当たりますがハンドはなし。これも不自然な手の動きはなかったので、ハンドではないと思います。
94分、エルチェの左コーナー。ニアでマイナス気味にそらしてディエゴ・ゴンザレスがヘッド。カリージョがさらにヘッドでつめますが、テア・シュテーゲンが驚異的な反応を見せ、横っ飛びではじき出します。ただ、カリージョはオフサイドでした。
96分、トラオレが1人カウンター。ペナルティエリアのわずか手前で倒され、VARが介入しますが過ぎにタイムアップの笛。
バルサが2-1で苦しみながらも勝利しました。
気になったプレーヤー
エルチェ
#13バディア
2失点したものの安定したパフォーマンスを魅せる。
#9ポジェ
前線でボールを収め、カウンターの起点になる。
#22モヒカ&#16フィデル
前半は2人のコンビで、アウベスとデンベレを上回る。左サイドで攻め手があるのは大きい。
バルセロナ
#1テア・シュテーゲン
1失点したものの、ファインセーブを連発。試合を締めた。
#16ペドリ
失点につながるパスがあったものの、全体的にはとてもいい内容。試合を重ねるごとにバイタルエリアの狭いスペースを探してボールを受ける動きに磨きがかかる。シャビやイニエスタを彷彿とさせる。とても勉強になる。
#21フレンキー・デ・ヨング
前線への飛び出しでチャンスに絡む。
#7デンベレ
オーバメヤンの動きを熟知しているのか、早いタイミングでクロスやパスを出すようになった。周囲との連携に磨きがかかる。一方、右45度からのシュートは相変わらず枠をとらえることがない。
#19フェラン・トーレス
シュートチャンスには数多く絡む。こうなったら、「下手な鉄砲数打ちゃ当たる」ぐらいの気持ちで外しても気にせず、打ちまくるのがいい。シュート以外でのチーム貢献は大きいので、それぐらいは許されるはず。
#11トラオレ
途中出場でも右サイドで抜群の存在感を放つ。最強の一芸(縦への突破からクロス)を持っているのは大きい。
#9メンフィス
短い時間でも結果を残す。コンディションも徐々に上がってきた。
総括
エルチェ
現在14位だが、守備は堅いし、カウンター戦術は徹底している。いざカウンターとなればゴール前にどんどん飛び込んでいく、とても好印象なチーム。負けてしまったがこのような試合を続けられれば、珠にもどんどん上がっていきそうです。
バルセロナ
とても苦しみながらの勝利。バルサの出来が悪いというよりはエルチェのチーム力が高く、なかなか試合の主導権を奪えなかった。攻撃ではシュートチャンスは作っていたし、守備では、終盤もう呼応を受けたが、そこまでは、時折カウンターを食らったものの決定機は作らせなかった。試合内容を伴った苦しい試合に勝利できたことは今後に向けて大きな経験になると思う。この調子でガラタサライ戦も臨んでほしい。
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