俺から見たガラタサライ対バルセロナ

ヨーロッパリーグ決勝トーナメント2回戦2nd leg、ガラタサライ対バルセロナです。

 

バルサはオサスナ戦から、アウベス、ガビ、デンベレに代えてデスト、フレンキー・デ・ヨング、トラオレを起用しました。

 

前半

ガラタサライは4-2-3-1の守備ブロックを作り、カウンター狙い。特にブスケツにはチカルダウをマンマークぎみに付かせ、バルサのビルドアップを制限します。

 

序盤は中盤での潰し合いが始まります。

 

5分、ガラタサライは自陣左サイドから前線中央にロングフィード。ゴミスがエリック・ガルシアの背後を取り、ボールを収めます。エリック・ガルシアはその間に追いつきますが、ゴミスが右にかわしてシュート。カバーに入ったアルバがブロック。こぼれ球をゴミスが再び拾い、タメてから右のバベルにパス。バベルはマイナスのクロス。アクテュルコールが受けてシュート。味方に当たり、エリック・ガルシアがクリアします。

 

7分、ガラタサライの左コーナー。ニアから抜けたボールが中央に走り込んだゴミスの頭に当たりますが、枠の上に外れます。

 

9分、エリック・ガルシアがボールを持つとオーバメヤンがポジションを下げて楔を受け、ブスケツに落とします。その間にフレンキー・デ・ヨングが前線中央に走り出します。ブスケツはその動きに合わせてダイレクトスルーパス。フレンキー・デ・ヨングが抜け出しシュートも枠の左に外します。

 

12分、自陣左ハーフスペースからマルコンが前線にロングフィード。チカルダウが空振り気味に右へ展開。バベルが受けて縦にドリブルで仕掛けてシュート。テア・シュテーゲンが正面で抑えましたキャッチします。

 

ガラタサライは固い守備とロングフィードでバルサのプレスをかわし、優勢に試合を進めます。

 

20分過ぎ、ガラタサライの運動量が少しだけ落ちたのと、バルサの両CBが持ち上がってパスを散らし始めたので、バルサが少し劣勢をはね返し始めます。

 

27分、ガラタサライの右コーナーキック。ファーサイドに蹴り込んだボールにフェラン・トーレスのマークを外したマルコンがダイビングヘッドで押し込みます。

 

ガラタサライが先制します。

 

34分、ペドリがペナルティエリアの外でボールを受けて横にドリブル。右へ行き、左に行き、ペナルティエリアに進入。DFに寄せられながらもシュートを放ちますが枠の右上に外します。

 

36分、バルサはガラタサライを押し込み、中央のフレンキー・デ・ヨングが左のフェラン・トーレスにパス。フェラン・トーレスはトラップで中に持ち出して1人かわして左ハーフスペースに進入し、前方に走り込んでしたペドリにパス。ペドリは狭いスペースで受けて右足シュートフェイントでマルコン、ネルソンをスライディングブロックさせて転がし、落ち着いてペーニャの動きを見極めてニアへ蹴り込みます。

 

バルサがペドリのゴラッソで追いつきます。

 

48分、バルサはパスを回して右のデストに展開。デストはドリブルを仕掛けてDF
を引き付け、中にいたトラオレにパス。トラオレはトラップからクロス。ファーにいたオーバメヤンがヘッド。ふわりとしたシュートはバーに嫌われます。

 

1-1の同点で前半を折り返します。

 

後半

バルサはトラオレに代えてデンベレを投入。

 

48分、左からアルバがアーリークロス。ベルカン・クトルがヘッドでクリア。中央にこぼれたボールをブスケツがミドルシュート。オーバメヤンが触り、ちょっとコースが変わりますが、ペーニャが足でファインセーブ。左にこぼれたボールをペドリがシュートもペーニャが右手ではじきます。ファーサイドに浮き上がったボールをフレンキー・デ・ヨングがヘッドで折り返し、オーバメヤンがつめます。

 

バルサが2-1と勝ち越します。バルサが試合をコントロールし始めます。

 

59分、ファン・アーンホルトが右45度からシュート。アウトサイドにかかり、スライスしますがネットをかすめ、わずかに枠の上に外れます。

 

70分、ガラタサライは左のスペースへフィード。アクテュルコールが走り込み中を見てグラウンダーのクロス。味方には合いません。

 

90分、左からメンフィスのフリーキック。中央でラングレがボレーで合わせますが枠の右。

 

91分、バルサは左でパスを回し、メンフィスの落としにペドリがスルーパス。フェラン・トーレスが抜け出し、ペーニャと1対1になりシュート。バーに嫌われますがオフサイドでした。

 

92分、右ハーフスペースでメンフィスが強引なドリブルで中に持ち出し、左のアルバに展開。アルバは中にパス。メンフィスがダイレクトシュートもわずかに枠の右に外れます。

 

バルサが落ち着いた試合運びで、2-1で勝利しました。

 

気になったプレーヤー

ガラタサライ

#7アクテュルコール

1st legの輝きは見せられず。

 

 

バルセロナ

#16ペドリ

同点ゴールはゾーンに入っていたのではないかと思えるくらいのゴラッソ。ペナルティエリアにできたスペースに入り込んでボールを受けてすべてが見通せたような感じでDF2人を転がし、GKの動きまで読み切って決めました。今でも十分すごいのですが、これから得点力がついてきたらバロンドールも楽に取れてしまうのではないかと思うようなプレーでした。

 

#11トラオレ&#7デンベレ

大外のレーンでサイドアタックを持ち味とするトラオレとハーフスペースにカットインが多いデンベレを前後半で使い分けた。全くタイプの違うWGなので、個々の良し悪しというよりは戦術的な交代。この2人の交代でガラタサライの守備は混乱をきたした。

 

#25オーバメヤン

前半は相手のプレスに手を焼き、ポストプレーに精彩を欠いた。後半はデンベレが投入されたことでマークが薄くなり本来の仕事ができた。

 

#24エリック・ガルシア

試合をこなすごとに自信を深めている。信頼を得て起用されるというのはとても大事。

 

総括

ガラタサライ

前半はバルサ対策がばっちり。トラオレとフェラン・トーレスにSBをしっかりつけて、ボランチがSBをサポートして2対1を作ったり、最終ラインまで下がってスペースを埋めたり、バルサの攻撃をシャットアウト。攻撃はバルサのプレスをあざ笑うかの如くロングフィードでチャンスを作った。しかし、後半のデンベレに対応できず失点し、試合の主導権も奪われてしまった。後半持ちこたえられれば、チャンスはあったかもしれないが、運動量も落ちてしまい圧倒的にやられてしまった。

 

バルセロナ

様々な戦術、選手の組み合わせで攻撃パターンを変えて相手を崩すことができた。監督になってもよくピッチの状態が分かっているので最善の手を打てる。このような競った展開で相手をコントロールすることができたのは大きい。クラシコもいい試合をして勝ってくれると思います。

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