俺から見たバルセロナ対マジョルカ

第34節、バルセロナ対マジョルカです。

 

バルサは右WGにフェラン・トーレス、左WGにメンフィスを起用。

 

一方、マジョルカは久保、イ・ガンインはベンチスタートです。

 

前半

マジョルカは5-3-1-1の守備ブロックを作りつつ、トップ下のアンヘル・ロドリゲスがブスケツをマンマーク気味に見ます。

 

バルサはパスを回しますが、メンフィスのところで流れがストップする印象があります。

 

4分、左でメンフィスがボールキープして、パスを回し、ガビがアーリークロス。中央でDFとの駆け引きに勝ったオーバメヤンがDFの裏でヘッド。セルヒオ・リコがファインセーブ。

 

バルサが押し気味に試合を進めます。

 

18分、マジョルカは右サイドでパスを回し、サンチェスがファーサイドへアーリークロス。オリバンがダイレクトボレーで折り返し、ゴール雨に走り込んだフェル・ニーノが右足のボレーシュート。絶好機でしたが枠の上に外します。

 

22分、バルサがコーナーキックからの3次攻撃。ファーサイドでアラウホがヘッドで押し込みますが、オフサイドでした。

 

24分、左のアルバにボールが展開され、左ハーフスペースにいたガビがサイドに流れます。DFがついていき、アルバの前方にスペースが広がります。そのスペースでメンフィスがサイドから中央にウェーブの動きでボールを受けようとします。アルバはその動きに合わせてフィード。メンフィスはトラップからシュート。ゴール左下に流し込みます。

 

バルサが先制します。その後はバルサが速攻からチャンスを作りかけますが、シュートまでいけません。

 

44分、バルサは左でパスを回し、バイタルエリアのフレンキー・デ・ヨングがボールを受けます。フレンキー・デ・ヨングはターンして中に持ち出しミドルシュート。枠の右上に外れます。

 

45分、アンヘル・ロドリゲスが自陣右からの前方にフィード。サンチェスが走り込みボールを受けてカットイン。マークについたエリック・ガルシアは足を滑らせ対応できず、サンチェスはいフリーでミドルシュート。テア・シュテーゲンが正面でキャッチ。

 

前半は1-0でバルサがリードして折り返します。

 

後半

46分、アルバが左からアーリークロス。右から中央に入ってきたフェランがトラップしてオーバメヤンに落とします。オーバメヤンはダイレクトボレーもライロがブロック。

 

後半もバルサが優勢に試合を進めます。

 

49分、左ハーフスペースのメンフィスが中央のフレンキー・デ・ヨングとワン・ツーを狙いますが倒されますが、ガビがすぐさまボールに反応してシュートもセルヒオ・リコがセーブ。

 

50分、右ハーフスペースのフレンキー・デ・ヨングが右のフェラン・トーレスにスルーパス。フェラン・トーレスはDFとGKの間にクロス。ライロがスライディングブロックもボールは右ポストに当たり、危なくオウンゴールになるところでした。ただ、フェラン・トーレスがオフサイドでした。

 

53分、アルバが左からクロス。ファーのフェラン・トーレスが中に元出しシュート。DFがブロックし、中央にこぼれたボールをブスケツが拾ってシュート。ゴール右に決めます。

 

バルサが待望の使い点を奪います。

 

60分、バルサはマジョルカを押し込み、左のアルバが中央のフレンキー・デ・ヨングにパス。フレンキー・デ・ヨングはダイレクトで左ハーフスペースにループパス。メンフィスが抜け出しヘッドで中に折り返し、オーバメヤンがDFに寄せられながらもシュート。枠の右に外します。

 

72分、中央のブスケツが左ハーフスペースにDFの裏へフィード。メンフィスがヘッドで折り返し、フェランが詰めるもバー直撃。ゴール手前のこぼれ球をオーバメヤンが転倒しながらボールをキープ。そのボールをフェラン・トーレスがシュート。オーバメヤンに当たりゴール。しかし、倒れていたオーバメヤンがオフサイドポジションでシュートに当たったのでノーゴールでした。

 

78分、マジョルカが右ハーフスペースからフリーキック。サルバ・セビージャゴール前にいれた絶妙なクロスにライロが膝で合わせてゴール。

 

マジョルカが1点を返しますが、残りの時間はバルサが試合をコントロール。

 

2-1でバルサが勝利しました。

 

気になったプレーヤー

バルセロナ

#9メンフィス

バルサのパス回しのリズムがメンフィスで変わる。一回止めて「さて、どうやって崩そうか」という感じ。シャビ監督がこのプレーを「良し」とするのかわからないが、味方のリズムも微妙にずれる気がする。一方で、得点は事前の動きも含めてゴラッソです。

 

#21フレンキー・デ・ヨング

攻守に動き回り、チームの勝利に貢献。

 

#30ガビ

ボールへの執着心が素晴らしい。後述するが、マジョルカの久保にこれがあればスタメン起用もあり得るのではないか。

 

#5ブスケツ

見事なシュート。最近シュートが上手くなったかもしれない。

 

#19フェラン・トーレス

右サイドでも左サイドと同じようなパフォーマンス。疲労が抜ければもっといいプレーができると思う。今後、ファティの起用法によっては右サイドでの起用も増えそう。

 

#10ファティ

怪我から復帰。CFで起用されるも存在感は薄かった。慌てず、コンディションを上げていきたい。

 

マジョルカ

#19イ・ガンイン

ボールを持つと積極的に仕掛ける。キープ力もある。ただ、時間と共に存在感が薄れる。

 

#17久保

投入直後は良かったが、すぐに消える。守備時に監督に言われたであろう「ブスケツにボールを入れさせないように」のタスクを遂行するが、ボールを奪ってやろうという気概は見られなかった。今はボールを奪えなくても、ガツガツ相手に向かっていく守備をやることによって、守備スキルは上がるだろうし、監督にも認められる。その点はガビを見習ったほうがいい。ガビは、相手がどんなに大きかろうが上手かろうが体を入れてボールを奪いに行きます。その結果、イエローカードをもらうこともありますが、徐々にリーガで通用するフィジカルコンタクト、守備力を身につけてきました。降格争いをするチームでもスタメンで起用されない選手で終わるのか、ここから這い上がって中堅クラブ、ビッグクラブで活躍選手になるか、正念場です。

 

総括

バルセロナ

ホーム公式戦3連敗から脱出。試合内容は可もなく不可もなくという感じ。単独2位に着けた良かったし、このまま勝ち続けてほしい。一方来季に向けてもチーム構成を考えたい。ファティが復帰してCFで起用されたが、左WGに適性がありそうな気がします。そうなるとフェラン・トーレスが右に回る、契約延長問題を抱えるデンベレもいる。FWの組み合わせだけでも様々ありますが、アルバのバックアッパーがいない等の課題も山積みです。残りの試合で来シーズンも必要な選手、放出する選手の見極めをしていく必要があります。

 

マジョルカ

CFのムリキが出場停止で、普段の戦術ではなかったと思うが、ボールを奪う形、攻撃の形が全く見えなかった。一方でアギーレの苦悩もよく分かる。久保やイ・ガンインは、ボールスキルは高いもののボールを奪える守備はできません。そうなると高い位置でボール奪取はできないから、後ろで奪うことになります。2人はカウンター要員には向いていないし、チーム全体が後ろからビルドアップして崩せるだけの戦力を抱えていない。そうなると2人の起用法は、試合の後半でスペースがあり、オープンな展開での起用が一番理にかなっています。残留争い真っただ中では、失点を減らし、勝ち点3は取れなくても引き分けの勝ち点1でも積み上げていきたい状況では、今後も久保やイ・ガンインの起用は限定的にならざる負えないでしょう。

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