俺から見たセビージャ対バルセロナ
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ゆーすけ
2022年09月04日 07:09 visibility128
リーガ・エスパニョーラ第4節、セビージャ対バルセロナです。
バルサは前節と同じスタメンで臨みました。
前半
セビージャはイスコをトップ下に据えた4-3-1-2で前からプレスをかけてきます。バルサは巧くビルドアップできず、ロングフィードが増えます。
4分、ゴール前でアラウホがクリアしたボールをラキティッチがカット。こぼれ球を中央でイスコが拾ってキープ。その間にラキティッチは左ハーフスペースからイスコの周りを回り右ハーフスペースに走り込みます。イスコはラキティッチの走り込むタイミングを射計らってDFの間を通しチップキックスルーパス。ラキティッチが抜け出しシュート。飛び出したテア・シュテーゲンが右手ではじき、ゴール前にこぼれたボールをアラウホがクリアします。
セビージャが守備では前からプレスをかけ、ロングボールを回収。ボールを奪ってからは縦パスをイスコやラメラがしっかり収め、攻撃を仕掛け、主導権を握ります。
11分、左の高い位置でアクーニャがロングスロー。中央に走り込んだジョルダンがダイレクトで縦パス。ラメラが左ハーフスペースを抜け出し角度のないところからシュート。ファーサイドネットに決めます。しかし、ラメラはオフサイドでノーゴール。
14分、セビージャの速攻。ジョルダンが右ハーフスペースでボールを受けて左に流れながら、左サイドを駆け上がるアクーニャにスルーパス。アクーニャはダイレクトシュートを放ちますが枠の左。
直後のバルサのゴールキック。フィードされたボールをセビージャがカット。アクーニャが前線に蹴り込み、左ハーフスペースのラメラがヘッドでフリック。アラウホの裏に抜け、エン・ネシリが走り込みます。エリック・ガルシアがカバーに入りますが、エン・ネシリはシュートフェイントで右に持ち出しシュート。テア・シュテーゲンがキャッチ。エン・ネシリはオフサイドでした。
17分、左ハーフスペース中盤でラキティッチがスライディングでボールカット。セビージャはパスを回して、中央のイスコにパス。イスコは前を向き、前線にスルーパス。エン・ネシリが走り込みテア・シュテーゲンと1対1になりシュート。テア・シュテーゲンがファインセーブ。ただ、エン・ネシリはわずかにオフサイドでした。
20分、自陣中央でラメラに入った縦パスをガビがカット。こぼれたボールをブスケツが左ハーフスペースのデンベレに素早く展開。バルサがロングカウンターを仕掛けます。デンベレはドリブルで持ち上がり、DFを引き付けて左前方のレバンドフスキにラストパス。ボノが飛び出しますが、レバンドフスキはループシュート。ゴール手前でフェルナンドがかき出しますが、ハフィーニャがヘッドでつめます。
劣勢だったバルサが先制します。この1点でバルサがセビージャの縦パスを潰せることが多くなり、互角の展開に変わります。
30分、セビージャの運動量が一気に落ちます。バルサが主導権を奪い返します。
35分、右サイドでクンデがサイドチェンジのボールを受けます。前線左ハーフスペースにいたレバンドフスキが「DFの裏によこせ!」とアピール。クンデはレバンドフスキの前にフィード。レバンドフスキは流れるような動きで胸トラップからボレーシュート。ゴール左下に決めます。
バルサがレバンドフスキのゴラッソで2-0とします。
44分、セビージャを押し込んだバルサは左ハーフスペースのペドリがアーリークロス。ファーサイドからフリーで走り込んだクンデがゴール前でヘッドも枠の左へ外します。
46分、セビージャのコーナーキックをはね返し、バルサのロングカウンター。ペドリが左ハーフスペースのデンベレにフィード。デンベレはドリブルで持ち上がります。右ハーフスペースには後方から猛然と駆け上がったレバンドフスキがフリーでボールを要求しますが、デンベレはモンティエルをシュートフェイントでかわし、飛び出してきたボノに対してループシュート。枠の右に外します。
シンプルにレバンドフスキに出せば、1点入っていました。もったいない。
バルサが2-0とリードして前半を折り返します。
後半
セビージャは2枚替えで流れを変えようとします。
45分、イスコが左サイドライン際でボールキープ。その外側の狭いスペースをアクーニャがオーバーラップ。イスコはその動きに合わせてパスを送ります。アクーニャは早めにクロスを入れ、中央でフリーになったラメラがダイレクトシュート。エリック・ガルシアがブロック。ゴール前にこぼれたボールを再びラメラが詰めますが、エリック・ガルシアがボールに寄せて再びブロック。
49分、バルサの左コーナーキック。ショートで始めてハフィーニャがファーサイドにクロス。クンデがヘッドで折り返し、中央でフリーになったエリック・ガルシアが押し込みます。
バルサが3-0とします。
51分、セビージャの猛攻。左からのクロスが右に抜けて、右からのクロスも左へ抜けます。再び左からマイナスのクロスを入れますがハフィーニャが戻りながらスライディングカット。エリック・ガルシアがこぼれ球を受けますが、イスコがボールをつつき、ボールはゴール前のラメラのもとへ。ラメラはダイレクトでファーサイドへシュート。テア・シュテーゲンがファインセーブ。
61分、セルジ・ロベルトが右からアーリークロス。DFの裏をとったレバンドフスキが右足ジャンピングボレー。ボノがファインセーブ。
70分、パブ・ゴメスが中盤でボールをカットしそのままドリブルで持ち上がりミドルシュート。テア・シュテーゲンがセーブ。
72分、右サイドでセルジ・ロベルトがボールキープし、後方のハフィーニャにパス。ハフィーニャは前線に鋭いグラウンダーのパスを入れます。右ハーフスペースに流れながらボールを足元でぴたりと収めたレバンドフスキが抜け出し、ボノと1対1になります。レバンドフスキは再びループシュート。ボノが触り、ゴール前にこぼれたボールをデ・ヨングが拾ってシュート。カルモナがブロックし、こぼれたボールをボノがクリアします。
74分、前線ファティが楔を落とし、ガビが受けてバルサの速攻。ガビは右ハーフスペースから左に流れ、左のデ・ヨングにパス。デ・ヨングはファーサイドへふわりとしたクロス。フリーのファティがヘディングシュートも力なく枠の右に外れます。
79分、バルサは細かくパスをつなぎ、右のセルジ・ロベルトがゴール前バイタルエリアのデ・ヨングにパス。デ・ヨングは左にパスを出すそぶりを見せてからシュート。枠の左に外します。
その後は決定機は生まれず、3-0でバルサが勝利しました。
気になったプレーヤー
セビージャ
#19アクーニャ
スピード感あふれるオーバーラップは良かった。
#22イスコ
試合序盤はスペースを見つけてパスの受け手になったが、時間の経過と共に存在感が薄れてしまった。
#10ラキティッチ
攻守にわたり運動量が多く、セビージャの中盤を支えた。
#17ラメラ
決定機を決めたい。
バルセロナ
#9レバンドフスキ
得点を奪ったシーンは一見の価値あり。また、61分のジャンピングボレーは前節のラフィーニャからのクロスを決めたゴールと類似。レバンドフスキがほしいタイミングでボールが入っている証拠。これからも得点を量産する気配がプンプンしています。
#30ガビ
この試合のMOM。先制点の起点になったが、それ以前から中盤でボールを奪おうと何度も試みていた。試合終盤に足がつっていたが、あれだけハードワークをしていたら納得。攻守にわたり大活躍でした。
#7デンベレ
前半終了間際の判断ミスが痛い。あそこでパスを選択したい。
#24エリック・ガルシア&#4アラウホ
球際で何度も足首を持っていかれる。怪我をしていなければいいけど、もっと上手に寄せる技術を磨きたい。
#1テア・シュテーゲン
序盤、無失点に抑えたのは大きい。
#22ハフィーニャ
4試合目だがプレーに波がなくハイパフォーマンスを披露。昨シーズン、リーズでビエルサに鍛えられていた部分が大きいのかな。
総括
セビージャ
序盤は前からのプレスでロングボールを回収して攻め込む戦術がとても良かったが、ゴールを奪えなかったことが悔やまれる。一方で、守備のアンバランスさも感じられた。イスコがフリーマンで動くことでチャンスは作るけど、守備の貢献が少ないため、他の中盤3人に負担がくる。また、サイドの人数がSB1人になるのでサイドの攻防で後手に回る場面も見られた。メリットを作れば、デメリットも出てくるから仕方がないのだが、1試合を通してみた場合はリスクが大きい気がする。早急に攻守のバランスを整えないとこのままずるずると下位に低迷しそう。CB2枚が抜けた影響だけではなく、戦術に問題がありそうです。
バルセロナ
ソシエダ戦でも同じだったが、苦しい時間帯を乗り越えられれば、自分たちの時間帯が来るのが分かっている感じを受けた。チームとしてどのように戦えばいいかが浸透している。移籍マーケットが終了し、戦力(所属選手)が確定したけど、現在のスタメンが機能しているので、デ・ヨングやアルバなどは簡単にはスタメンを奪えないと思う。一方、選手層が分厚くなり、ファティやデ・ヨング、セルジ・ロベルトを起用することでチームを微調整、修正できるメリットはとても大きい。今シーズンはとてもいい結果を手にすることができそうです。
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