俺から見たバイエルン・ミュンヘン対バルセロナ
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ゆーすけ
2022年09月14日 21:19 visibility285
チャンピオンズリーググループリーグ第2戦、バイエルン対バルセロナです。
バルサは左SBにアロンソを起用。CBはクリステンセンとアラウホ、右SBはクンデを起用しました。中盤より前は今シーズンのベストメンバーで構成しています。
前半
バイエルンは4-4-2で高い位置からパスコースを切りに来ます。バイエルンが何度かバルサのゴール前まで迫りますが、バルサDFがシュートは打たせません。バルサは後手に回り、序盤はバイエルンペース。
8分、バルサのカウンター。自陣左ハーフスペースでキミッヒのパスをガビがきれいにパスカットし、センターサークル内にいたレバンドフスキにスルーパス。パスが少し短く、レバンドフスキはDFの裏に抜け出すことはできませんでしたが、そのままドリブルで持ち上がります。その間に右ハーフスペースをハフィーニャが駆け上がり、その動きに合わせてレバンドフスキが針の穴を通すようなスルーパス。ハフィーニャのファーストタッチをする直前にリュカがスライディングで追いつきカット。右サイドに流れたボールをザビッツァーが拾いますが、レバンドフスキがすぐさまプレスをかけボールがこぼれます。こぼれたボールをハフィーニャが拾いマイナスのクロス。ゴール前でガビが受けてDFを引き付けて左にいたペドリにパス。ペドリはシュートフェイントで左に持ち出しパバールをかわしますが、ウパメカノがすぐさまカバーに入ります。ペドリはウパメカノがシュートコースを塞ぐ前にシュート。ノイアーが左足でファインセーブ。
9分、右サイドでハフィーニャがドリブルで仕掛け3人のDFを引き付けるもボールコントロールをミスしてワイドに開いたガビにパス。ガビはファーサイドへクロス。レバンドフスキがヘッドで合わせますが、ジャンプのタイミングが少しずれて、枠の上に外します。
14分、バルサの左コーナーキック。クリアされるもペナルティエリアの外にいたガビがダイレクトボレー。ドライブがかかるも落ち切らず、枠の上に外れます。
バルサが徐々に押し返しますが、両チームともに攻撃面での良さを出しながら互角の展開になります。
17分、デンベレが左から左ハーフスペースへドリブル。DFを引き付けて左サイドに開いたガビへパス。ガビはゆったりとした動きからスピードを一気に上げてダイレクトでDFとGKの間に鋭いクロス。レバンドフスキがトラップも浮いてしまい、そこからボレーシュート。枠の上に外します。
レバンドフスキらしくないミスでした。
19分、ブスケツがカウンターの芽を摘みボールを奪って左のアロンソにパス。アロンソはファーサイドにアーリークロス。リュカを抑え込んだレバンドフスキがヘディングシュート。ノイアーがファインセーブ。
25分、バルサの速攻。ハフィーニャが右からカットインして左ハーフスペースにレバンドフスキへパス。レバンドフスキはダイレクトでハフィーニャに戻し、ハフィーニャはダイレクトシュート。わずかに枠の右に外れます。
26分、映え憂さを押し込みマネが左からカットインして右ハーフスペースのムシアラにパス。ムシアラはタメて右横を回って走り込んだザネにパス。ザネは角度のないところからダイレクトシュート。テア・シュテーゲンがセーブ。
30分、ザネが右からドリブルで仕掛けDFを引き付けてから中央にパス。ザビッツァーがダイレクトでミドルシュート。枠の左へ外れます。
42分、右ハーフスペースのバイタルエリアでペドリがボールを受けてターン。DFを引き付けて左ハーフスペースのレバンドフスキにパス。レバンドフスキはトラップするもボールが浮き、そのままシュート。マズラウィがボールが浮いたわずかな時間で間に合い、スライディングブロック。
前半は両チームともに攻撃面のいいところが出た好ゲームながらスコアは動かず0-0で折り返します。
後半
バイエルンはザビッツァーに代えてゴレツカを投入します。
46分、バイエルン陣内左ハーフスペースでペドリがスライディングでボールカット。デンベレがこぼれ球を拾い、ペドリにパス。ペドリは右ハーフスペースのハフィーニャにパス。ハフィーニャはミドルシュート。わずかに枠の右に外れます。
49分、バルサを押し込み、ミュラーが落としたボールをゴレツカがミドルシュート。テア・シュテーゲンがファインセーブ。
直後のコーナーキック。キミッヒが蹴ったボールがニアサイドでテア・シュテーゲンの前に入り込んだリュカの頭にピタリと合います。
リュカのヘディングシュートでバイエルンが先制します。
53分、ザネが右サイドで受けてバルサの中盤が寄せます。ザネは少し後方にいたマズラウィにパス。マズラウィは中央から近寄ってきたムシアラにパス。ザネはムシアラの後ろを追い越し、中央に走り込みます。ムシアラはドリブルでDFを少し引き付けて、スピードに乗ったザネにパス。ザネはアラウホとクンデの間のスペースに飛び込み、2人を置き去りにし、テア・シュテーゲンと1対1になり、ゴール左に流し込みます。
バイエルンがすぐさま追加点を奪います。
60分、ゴレツカがペドリからボールを奪いショートカウンター。こぼれ球をムシアラが拾い、ドリブルからミドルシュート。枠の右に外れます。
62分、ペドリが左からカットインして中央のレバンドフスキとワン・ツーで抜け出しノイアーと1対1になります。ペドリはチップキックでノイアーの上を抜きますが左ポストに嫌われます。
バルサは攻勢に出ますが、効果的なシュートまであと一歩というところで止められてしまいます。
86分、右からケシエがクロス。ファーに抜けてファティがトラップからカットイン。ボールコントロールが大きくなりますが、フェラン・トーレスが拾ってシュート。DFに当たりゴール左へ外れます。
93分、バルサの左コーナーキック。中央でアラウホがヘッドで合わせますが、ノイアーが正面でキャッチ。
バイエルンが2-0で勝利しました。
気になったプレーヤー
#10ザネ
速いだけではなく、トラップが上手い。
#19デイビス
足が速いのは知っていたけど、ハフィーニャ、クンデ相手にスピードで圧勝。凄まじい身体能力です。
#1ノイアー
パスミスがあってヒヤリとしたが、ペドリの決定的なシュートを防ぐなど、クリーンシートを達成。
#25ミュラー
前線で守備のスイッチとして大きく貢献。
バルセロナ
#9レバンドフスキ
今シーズン見せていたゴール前での勝負強さが少し陰っていた。トラップが上手くいかなかったことが原因。古巣相手でリズムが狂ったのかもしれない。
#8ペドリ
決定的なシュートチャンスを外す。決めていればと思う反面、そこに顔を出せるなら、もっと得点力がつけられるとも思う。今後の成長に更なる期待が膨らみます。
#30ガビ
バイエルン相手でも、変わらぬハイパフォーマンスを披露。
#22ハフィーニャ
守備ではデイビスに遅れをとるも、攻撃では持ち味を出した。今後、ビッグクラブ相手でも活躍が期待できそう。
#10ファティ
負けている場面での起用。得点を奪わねばと気負い過ぎたのか、シュートを狙いすぎていつもよりプレーの幅が狭かった。
#7デンベレ
得意のドリブルが沈黙。ただ、無謀なドリブル突破を図ったというよりは、バイエルンの守備が良かったという感じを受けた。
総括
バイエルン
前半開始直後は主導権を握ったように思えたが、徐々にバルサに押し返される。ただ、シュートチャンス一歩手前までは作れていたので、互角か少し劣性で耐えるという感じでした。後半は立て続けに得点を奪い一息ついて勝った印象です。この内容の文章だと大したことないサッカーと思われそうですが、とてもハイレベルなサッカーをしています。守備では、ハイプレスとリトリートの守備ブロックを場面に応じて使い分け、ネガティブ&ポジティブトラジッションも早い。攻撃では、チーム全体が足元に鋭いパスを通す、ボールを止める技術があるので、手数をかけずペナルティエリアの幅で中央突破ができます。また、バルサの守備が整っていなければショート&ロングカウンターも繰り出せます。
今のバイエルンに勝てるビッグクラブは少ないと思います。
※ブンデスリーガでは引き分けが多く苦戦中みたいです。中央の守備を固め、密集を作れば引き分けに持ちこまれたのかな?
グループリーグ突破は間違いなさそうです。
バルセロナ
先制点を奪えたら、結果は変わっていたかもしれません。前半序盤はバイエルンのプレス、鋭い速攻に劣性でしたが、徐々に押し返し、互角まで持っていきました。ただ、バイエルンの攻撃を最後ぎりぎりところで食い止めていた印象だったので、シュートは打たれてないけど、失点もあり得るなと思っていました。後半はセットプレーからマークを置き去りにされて失点。気持ちが落ちたところにさらに失点という感じで、チームとしての未熟なところが見えました。ただ、最近のバイエルン戦の中では、どっちが勝ってもおかしくない試合内容まで持っていけたのは大きな収穫です。チームの成長を測ることができた一戦と言えるし、自信に繋がる一戦と言えるでしょう。
おまけ
前半はチャンピオンズリーグ決勝かと思うくらいハイレベルな試合でした。得点は入らないけど、サッカーやっている人ならぜひ観てほしい試合です。
- 事務局に通報しました。
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