俺から見たマジョルカ対バルセロナ

リーガ・エスパニョーラ第7節、マジョルカ対バルセロナです。

 

代表戦で大量に負傷者を出したバルサは、GKはテア・シュテーゲン、右SBにバルデ、CBにピケとクリステンセン、左SBにアルバ、アンカーにブスケツ、CHにケシエとガビ、右WGにデンベレ、左WGにファティ、CFにレバンドフスキで臨みました。

 

前半

マジョルカは5-4-1の守備ブロックを作り、自陣に引きこもります。バルサがボールを保持し押し込みますが、右サイドは慣れない右SBに起用されたバルデが効果的なサポートができず機能不全。左サイドはファティのところまで行くもちょっと気負い過ぎる感じもあり、こちらは効果的な攻めができません。

 

一方、マジョルカはボールをつなごうとしますが、バルサのハイプレスが来ると前線のムリチをターゲットに蹴り込みます。ボールがつながらなくてもあまり気にしていない様子です。

 

両チームともに攻め手を欠き、互角の展開になります。

 

10分、マジョルカが速攻に行きますがシュートは打てず。しかし二次攻撃を仕掛け、中央でムリチがボールキープし、左ハーフスペースのイ・ガンインにパス。イ・ガンインはミドルシュート。DFが触り枠の上。

 

直後のコーナーキック。ガラレタがトリックプレーでファーサイドからウェーブの動きで大きく中央へ入り込みます。その動きに合わせてイ・ガンインがグラウンドパス。ガラレタはフリーでミドルシュートも枠の上。

 

19分、左サイドでファティがボールを受けて寄せてきたマフェオに対してフェイントをかけて中に持ち出し、ニアへスルーパス。サイドに流れってきたレバンドフスキが受けてクロスを上げるキックフェイントでカバーに入ったバリエントをかわし、中に持ち出しすぐさまミドルシュート。ファーサイドのポストぎりぎりに決めます。

 

レバンドフスキのゴラッソでバルサが先制します。

 

22分、バルサは左サイドでボールを回し、ガビが中央のブスケツにパスを出し、ゴール前へ走り出します。ブスケツはダイレクトで左ハーフスペースの裏にループパス。DFラインをかいくぐったレバンドフスキがぴたりとボールを止めてループシュート。高さが足りず、ライコビッチがキャッチします。

 

31分、バルサの右コーナーキック。中央のピケの裏に入り込んだレバンドフスキがヘッド。ライージョがブロックし、枠の外へ。VARが加入し、P.K.の可能性を匂わせましたがP.K.にはならず、ゴールキック。コーナーキックではないのかと思いましたが、そのまま試合は進みました。

 

34分、マジョルカは右サイドでパスを回し、アントニオ・サンチェスがクロス。DFにはね返されたボールを再びアントニオ・サンチェスが拾って縦に持ち出しクロス。するするとファーサイドから中央に入り込んだジャウメ・コスタがフリーでダイレクトシュート。コースが甘く、テア・シュテーゲンは向かってきたボールに鋭い反応をみせて、ボールを止めてキャッチ。

 

前半は1-0でバルサがリードして折り返します。

 

後半

前半と変わらず、両チームともに攻めあぐねる展開。

 

50分、左ハーフスペースでイ・ガンインがボールキープから右のマフェオにサイドチェンジ。マフェオはファーへクロス。ムリチがヘッドで合わせますが枠の右。

 

同じく50分、右ハーフスペースのアントニオ・サンチェスが右サイドに開いたマフェオにボールを預けてニアサイドに走り込みます。マフェオはその動きに合わせてスルーパス。アントニオ・サンチェスは角度のないところからダイレクトシュート。テア・シュテーゲンが触り、ファーサイドに外れます。

 

60分、バルサの速攻。DFラインの裏に出たボールを右サイドのデンベレがキープして中央に戻します。走り込んだケシエがミドルシュートも枠の左に外れます。

 

85分過ぎ、マジョルカが立て続けにバルサの縦パスをカットし、シュートまで持ち込みますが精度を欠きます。

 

88分、左ハーフスペースのバイタルエリアでガビがボールを受けて反転。DFを引きつけて中央のレバンドフスキにパス。レバンドフスキはシュートフェイントでDFをかわし、右に持ち出しシュート。カバーに入ったライージョとクフレがブロック。こぼれ球をセルジ・ロベルトが拾いミドルシュート。ライコビッチがキャッチします。

 

直後にマジョルカのカウンター。ライコビッチがすぐに右サイドへスロー。ラゴ・ジュニオールが受けて右のマフェオにパス。マフェオは一度止めてバルデを引き付けてすかさず縦に突破。そのままドリブルで持ち上がりクロス。2列目から飛び込んだイ・ガンインがセルジ・ロベルトの手前でヘッド。右に持ち出し、カバーに入ったガビをかわして角度のないところから右足シュート。ファーサイドに外れます。

 

終盤危うい場面を作られながらもバルサが1-0で逃げ切りました。

 

気になったプレーヤー

マジョルカ

#19イ・ガンイン

ボールを持てば奪われないし、チャンスを作る技術もある。ただ、消える時間もあるので攻守にわたっての貢献がほしい。

 

#15マフェオ

攻撃の起点になる。

 

バルセロナ

#9レバンドフスキ

先制点のシュートフェイントからのシュートは驚かされた。かわされたバリエントがすぐに向きを変えてシュートブロックに入ろうとしていたため、あの一瞬しかシュートを打つタイミングはなかった。その瞬間にファーサイドのポストの内側に蹴り込む技術がすごい。一見の価値ありです。

 

#28バルデ

右SBで出場も機能せず。これはしょうがない。

 

#1テア・シュテーゲン

安定感のあるセーブでクリーンシート。勝ち点3が取れたのはテア・シュテーゲンのおかげと言っていい。

 

総括

マジョルカ

まずは失点をしないで勝ち点1を狙う。数少ないチャンスをモノにできればラッキーというバルサ対策。失点後も最小得点差だったから90分間同じような戦い方だった。

 

バルセロナ

まずは勝ち点3をもぎ取ったことが一番の収穫。チャンピオンズリーグのインテル戦を見据えたスタメンだった。右SBは怪我明けのセルジ・ロベルトがいるがクンデ、アラウホが負傷離脱中。インテル戦はセルジ・ロベルトを起用するしかない。全体的に代表戦の疲れを抱え、疲労困憊で試合をしていた感じです。インテル戦までにどこまでリカバリーできるかがとても大事になってきます。10月はクラシコもあるし、コンディション調整にしっかり取り組みたい。

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