俺から見たバルセロナ対インテル

チャンピオンズリーググループリーグ第4戦、バルセロナ対インテルです。

 

バルサはCBにピケを起用。それ以外は前回と同じメンバーで臨みました。

 

前半

前回同様、バルサがボールを保持。インテルは守備を固めてカウンター狙い。前回よりバルサのパス回しがスムーズに見えます。フリーランニングをする選手が増えたのが要因です。

 

8分、バルサの右コーナーキック。ファーサイドでレバンドフスキがヘッド。ゴールにカバーに入っていたムヒタリアンがクリアします。

 

10分、バルサのショートカウンター。インテルのペナルティエリアの外でデンベレの横パスをムヒタリアンがカット。すぐさまセルジ・ロベルトがプレスをかけて、こぼれたボールをブスケツがカットし、右ハーフスペースのレバンドフスキにパス。レバンドフスキは

右にいたハフィーニャにパス。ハフィーニャは中に持ち出しミドルシュート。ディマルコに触り、枠の上。

 

16分、右からチャルハノールのフリーキック。DFとGKの間に入れたボールにジェコが体を投げ出し右足で合わせます。バーに当たりボールは真下に落下しゴールの外へ。ラウタロ・マルティネスが詰めますが、ピケが体を入れて頭で触ります。こぼれ球をデ・フライがシュートに行きますが空振り。テア・シュテーゲンがボールを回収します。

 

24分、インテルは左サイドから攻め、ディマルコがクロス。エリック・ガルシアがヘッドでクリア。左ハーフスペースにこぼれたボールをムヒタリアンが拾ってミドルシュート。テア・シュテーゲンがキャッチします。

 

25分、デンベレが左サイドで戻りながらカットインからファーサイドへミドルシュート。オナナがファインセーブ。

 

27分、インテルのロングカウンター。バルサのコーナーキックのこぼれ球をバレッラがガビから奪い返し、ドリブルで持ち上がります。目の前にはセルジ・ロベルトのみ。バレッラの左をジェコ、右をダンフリースが駆け上がります。セルジ・ロベルトはリトリートしながらジェコのパスコースを切り、バレッラは右のダンフリースにパス。セルジ・ロベルトはファーサイドのシュートコースを切りながら寄せます。ダンフリースニアへシュート。待ち構えていたテア・シュテーゲンがセーブ。バルサはセルジ・ロベルトの素晴らしい守備で窮地を脱します。

 

29分、左のデンベレが中央のブスケツにパス。ブスケツがスルーし、右ハーフスペースのセルジ・ロベルトがボールを受けて強烈なミドルシュート。オナナが正面でセーブするもボールがこぼれ、レバンドフスキが詰めますがディマルコが体を入れてブロックし、シュートは打たせません。

 

35分、レバンドフスキが左に流れてボールを受けて、DF2枚を剥がしてクロス。ファーサイドでハフィーニャがフリーになりボレーシュート。枠の左へ外します。

 

39分、左からデンベレが戻りながらカットインしてシュート。ガビに当たりこぼれたボールをペドリがシュートにいきますが、オナナがボール抑えます。

 

同じく39分、右サイドに出たボールをハフィーニャが競り合い、ボールはコーナーフラッグに向けて転がります。ハフィーニャがすぐさま反応し追いつき、ボールキープ。セルジ・ロベルトが右ハーフスペースからゴールラインに向けてアクションを起こし、ハフィーニャはゴールライン際をパス。セルジ・ロベルトが受けてシュート性のクロス。ニアに走り込んだデンベレが合わせてバルサが先制します。

 

先制点を奪われたインテルのDFラインが少し上がります。

 

42分、バルサは左サイドからクロスを入れますが右に抜け、ハフィーニャが拾ってファーサイドへループシュート。わずかに枠の左上に外れます。

 

前半は1-0とバルサがリードして折り返します。

 

後半

インテルが少し攻撃的になり、スペースが空き始めます。

 

49分、左サイドからのスローイン。バストーニがスローインを受けて全体の動きが止まります。バストーニはゴール前にアーリークロス。ピケが目測を誤ったのかヘディングにいかず、中央に抜けたボールにバレッラが抜け出しトラップからシュート。テア・シュテーゲンの頭上を抜き、インテルが同点に追いつきます。

 

時間の経過と共にオープンな展開になっていきます。

 

51分、左からデンベレがニアへクロス。走り込んだペドリがヘッドで落とし、レバンドフスキがボレーシュート。枠をとらえることができません。

 

55分、インテルのカウンター。左のディマルコがアーリークロス。ファーサイドのジェコがフリーでボレーシュート。懸命に戻ったガビが体を張ってブロック。

 

直後のインテルの右コーナーキック。はね返されたボールをキッカーだったチャルハノールが左足でニアへシュート。テア・シュテーゲンがセーブ。

 

2本目のコーナーキック。ニアに贈られたボールがピケに当たりボールはゴールへ。テア・シュテーゲンがファインセーブ。

 

57分、ペドリが左からカットインしてニアへミドルシュート。オナナがキャッチします。

 

62分、インテルの速攻。右からチャルハノールがアーリークロス。左ハーフスペースでラウタロ・マルティネスが内側にトラップ。一発で奪いにきたエリック・ガルシアをかわしシュート。ボールは左ポスト、右ポストに当たりゴール。

 

インテルが逆転します。バルサに焦りが見えます。ただ、ファーストレグよりもインテルの守備は堅くなく、バルサはゴールに迫っている感じを受けます。

 

67分、右ハーフスペースでデンベレが受けて左足のシュートフェイントで2人かわして右足シュート。オナナが正面でキャッチ。

 

70分、デンベレが右からカットインし、セルジ・ロベルトとワン・ツーを狙いますがDFがクリア。しかし、ボールがデンベレに当たり、ゴール前を横切っていたレバンドフスキが拾ってシュート。ゴールネットを揺らしますがオフサイドでした。

 

71分、デンベレが右からカットイン。一度はDFに阻まれますが、粘ってマイボールにし、デ・ヨングとのコンビネーションから左へスルーパス。レバンドフスキが受けてシュート。当たり損ねたシュートをオナナがセーブ。

 

74分、バルサの右コーナーキック。中央でレバンドフスキがヘッドも枠の上。

 

76分、右からケシエのクロス。中央でレバンドフスキがヘッドも枠の右。

 

81分、左からバルデのクロスをレバンドフスキが下がりながらヘッド。デ・フライに当たり跳ね返ったボールにレバンドフスキが素早く反応しダイレクトシュート。オナナはタイミングを失い一歩も動けずゴール。

 

バルサが同点に追いつきます。

 

88分、インテルの速攻。オナナが前線左サイドへロングフィード。自陣から駆け上がったラウタロ・マルティネスが追いつきボールキープ。オフサイドを主張したピケが遅れてラウタロ・マルティネスに寄せていきます。ラウタロ・マルティネスは余裕をもってファーサイドへグラウンダーのクロス。自陣から長距離を駆け上がったゴセンスがフリーでダイレクトシュート。ゴール左下へ決めます。

 

インテルが再び勝ち越しに成功します。

 

91分、バルサはインテルを押し込み、右からエリック・ガルシアがアーリークロス。ピケが左ハーフスペースでつぶれ、後方にいたレバンドフスキがヘッドで叩き込みます。

 

あきらめないバルサが同点に追いつきます。

 

94分、ハーフウェーラインを超えた辺りでラウタロ・マルティネスが前からプレスをかけ、ペドリからボールを奪いインテルのショートカウンター。ラウタロ・マルティネスは中央をドリブルで持ち上がり、デ・ヨングとエリック・ガルシアを中央に引き付けて右のアスラニにスルーパス。アスラニが抜け出しテア・シュテーゲンと1対1になり、トラップからシュート。テア・シュテーゲンは右足でファインセーブ。

 

96分、インテルは右ショートコーナーから時間稼ぎと見せてベッラノーラがクロス。ニアへ走り込んだゴセンスがヘッドで合わせますがテア・シュテーゲンがファインセーブ。

 

試合は3-3の引き分けで終了しました。

 

気になったプレーヤー

バルセロナ

#9レバンドフスキ

敗戦濃厚の雰囲気の中、同点ゴールを2発決める。決めきる精神力に脱帽です。

 

#30ガビ

精力的に動き回り、バルサのパス回しを活性化。ガビのような受け手がいると、インテル守備陣もポジショニングを微調整せねばならず、結果としてパスが回るようになる。

 

#20セルジ・ロベルト

SB兼右ボランチ。ネガティブトラジションが早く、素早い寄せでボール回収に一役買う。

 

#24エリック・ガルシア

インテルの縦パスを素早い寄せで潰す。今シーズンは日々成長しているのが分かる。残念だったのは、ラウタロ・マルティネスのゴールシーンで1発で仕掛けて抜かれたことぐらい。

 

#3ピケ

2失点に大きく関与。1点目はポジショニングが下がり過ぎて、マーカー以外に裏を取られる。もう1点はオフサイドをアピールしてラウタロ・マルティネスへの寄せが遅くなり楽にクロスを入れられる。シャビが標榜するハイプレスについていけなくなってきたのがビッグマッチで明らかになってしまった。

 

#1テア・シュテーゲン

3失点するもテア・シュテーゲンの好セーブがあるから、3失点で済んでいるとも言える。

 

インテル

#95バストーニ

同点ゴールのクロスはお見事。

 

#10ラウタロ・マルティネス

8月からゴールがなかったそうだが、勝ち越し点は素晴らしかった。

 

#9ジェコ

バーを叩くシュートは惜しかった。プレスバックして守備もサボらず貢献。

 

#24オナナ

安定したセービングを見せる。

 

総括

バルセロナ

前半はフリーランニングが多く、パスも回り、先制点もうばえた。後半2点目を奪いにいったがミスから3失点。前回の対戦に比べてレバンドフスキがシュートを打つシーンが増えたのはチームとしての改善があったからこその結果。チーム力は確実に向上しています。チャンピオンズリーグのグループリーグ突破はかなり難しくなったが、昨シーズンのような悲観的な内容で負けているのではないところが救いか。気持ちを切り替えるのは難しいが次はクラシコ。レアルに勝利して流れを変えたい。

 

インテル

相手のミスを活かして3得点は見事。バルサのパス回しに振り回され鉄壁の守備を形成することはできなかったが、チャンスと見れば攻撃(カウンター)に加わるメンタリティをチーム全体で共有できていることは素晴らしい。

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