俺から見たレアル・マドリード対バルセロナ
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ゆーすけ
2022年10月17日 21:55 visibility219
リーガ・エスパニョーラ第9節、レアル・マドリード対バルセロナのクラシコです。
バルサは中盤のガビに代えてデ・ヨング、CBはピケに代えて怪我明けのクンデが復帰しました。
前半
序盤は両チーム共に前からプレスをかけていきます。高い位置でボールは奪えない、奪われないも状況でほぼ互角の立ち上がりです。
7分、左サイドのメンディがヴィニシウスとのワン・ツーでサイドを突破。メンディはドリブルで持ち上がり、左ハーフスペースのヴィニシウスにマイナスのクロス。ヴィニシウスは左に持ち出しシュート。ハフィーニャに当たり、ゴール右へ外れます。
11分、自陣左ハーフスペースでクロースがボールをドリブルで持ち上がり、ブスケツに寄せられながらも前方にスルーパス。左から走り込んだヴィニシウスが完全に抜け出し、左45度でテア・シュテーゲンと1対1になりシュート。テア・シュテーゲンがファインセーブ。中央にこぼれたボールをベンゼマがダイレクトシュート。セルジ・ロベルトに当たりゴール。
レアルが先制します。レアルは余裕をもって試合を運び始め、徐々に守備ブロックを作りカウンター狙いに移行します。
24分、ペドリが左ハーフスペースでデンベレに楔を入れます。デンベレはダイレクトでペドリに戻し、ペドリは右のハフィーニャに大きく展開。ハフィーニャはメンディと1対1になりますが、抜かずにDFとGKの間に絶妙なクロス。デ・ヨングが飛び込みますがわずかに合わず、ファーサイドに走り込んだレバンドフスキが合わせますが枠の上に外します。
バルサは絶好機を逃します。セルジ・ロベルトが右サイドで高いポジションを取り始めてヴィニシウスとの駆け引きを始めます。
26分、右サイドのハフィーニャが右ハーフスペースのレバンドフスキにパス。レバンドフスキはダイレクトで右前方にスルーパス。セルジ・ロベルトが走り込みサイドをえぐってクロス。ニアに飛び込んだデンベレがヘッドで合わせますが、枠の上。
34分、レアル陣内右サイドでカルバハルが苦しいクリア。いきなり飛んできたボールをエリック・ガルシアがヘッド。中央にそれたボールをヴィニシウスが拾い、レアルの速攻。ヴィニシウスのドリブルにクンデとセルジ・ロベルトが立ちふさがりレアルの攻撃スピードを遅らせます。ヴィニシウスは2人を引き付けてヒールパス。走り込んだチュアメニがダイレクトで左のメンディへパス。その間にヴィニシウスはゴール前へ。マークについたブスケツはDFラインに吸収されます。メンディは後方から走り込んだバルベルデにパス。バルベルデは地を這う強烈なミドルシュート。ゴール左下に突き刺します。
レアルが追加点を奪います。
36分、デ・ヨングが自陣右ハーフスペースでパスを受けて右のハフィーニャとワン・ツーで抜け出し、長い距離をドリブルで持ち上がりシュート。ルニンが正面でセーブ。
42分、バルサがレアル陣内右ハーフスペースからフリーキック。左のバルデに展開し、バルデがアーリークロス。ファーサイドでブスケツが折り返し、中央のレバンドフスキがDFに寄せられながらもヘッド。枠の上に外れます。
前半終了間際。カルバハルがオーバーラップしてボールを奪われた時、ベンゼマが右サイドに戻りボールにチェイス。SBの位置にはいつのまにかバルベルデが・・・
レアルの戦術理解、カバーリングとチームワーク・連携の良さが垣間見えるシーンでした。
前半は2-0とレアルがリードして折り返します。
後半
バルサがボールを保持するもレアルは冷静に守備ブロックを作って対応。
51分、左サイドのヴィニシウスが右のベンゼマに大きなサイドチェンジ。レアルの速攻が始まります。ベンゼマはドリブルで持ち上がりバイタルエリアにカットインしてミドルシュート。ゴール左に決めます。しかし、VARでサイドチェンジの時にベンゼマがオフサイドでノーゴールとなります。
攻めあぐねるバルサに対し、徐々にレアルが主導権を握り、押し返し始めます。
73分、左からレバンドフスキがカットイン。カルバハルと接触して転倒。ノーファールでした。
77分、レアル陣内ペナルティエリアの外でボールを持ったチュアメニにバルサが素早くプレスをかけて奪い返し、ファティがミドルシュート。枠の右に外れます。
81分、ガビがバイタルエリアで受けてミドルシュート。DFに当たり枠の右へ外れます。
82分、レアル陣内左ハーフスペースでレアルのカウンターをガビがスライディングで阻止。左サイドでファティがこぼれ球を拾い、カマヴィンガ、バルベルデを抜き去りクロス。ニアサイドに走り込んだレバンドフスキがバックヒールを試みますが当たらず、ファーサイドに抜けたボールをフェラン・トーレスが蹴り込みます。
バルサが1点を返し、1-2とします。
86分、バルサは左サイドの高い位置でパスを回し、デ・ヨングへ戻します。デ・ヨングはファーサイドへアーリークロス。セルジ・ロベルトが走り込みヘッド。メンディがブロックし、中央にこぼれたボールをファティが難しい体勢からジャンピングボレー。当たり損ね、枠の右に外れます。
88分、右からロドリゴがドリブルで仕掛け、エリック・ガルシアと交錯して倒れます。VARが介入し、エリック・ガルシアがボールを奪いに行ってロドリゴの足を踏んでいたのを主審が確認しレアルがP.K.を獲得します。ロドリゴがゴール右下にシュート。テア・シュテーゲンが触りますが、右下隅に決まります。
レアルが3-1として試合終了。
レアルが今季最初のクラシコを制しました。
気になったプレーヤー
レアル・マドリード
#8クロース
先制点のスルーパスは見事。ブスケツの脇にうまく入り込みバルサのプレスが止まった瞬間でのスルーパスでした。
#23メンディ
ヴィニシウスがプレーしやすいようにバックアップ。ただ、セルジ・ロベルトが上がってきてハフィーニャと合わせて2対1になると苦戦したが大崩れとまではいかず耐えきった。
#15バルベルデ
右サイドだけでなく中盤右ハーフスペースもカバー。相変わらず驚異的な運動量を誇る。また、2点目のミドルシュートも相当な自信をもって打っている。素晴らしいゴラッソでした。
バルセロナ
#9レバンドフスキ
アラバを嫌ったのか、ミリトンに勝負を仕掛けた。ただ、あまりボールが入らなかった。
#8ペドリ
ブスケツをカバーすべく低いポジショニング。ダブルボランチのようにふるまったので、一番良さの出るライン間でのボールを引き出す語気ができず消化不良。
#5ブスケツ
最近負けると戦犯扱いにされている。私から見た感じだとカバーできるエリアが狭くなった印象です。ブスケツの読みや運動量が落ちた部分もあると思うが、サッカー界全体がアンカー1人のチームの攻略法としてアンカーの脇を鋭く攻められるようになったのではないかと思う。このような事態になるとニコ・ゴンザレスをバレンシアにレンタル移籍させたのが悔やまれる。ただ、バルサにいてもニコが出場機会を多く得られないであろうと予想されていたのでしょうがない部分もある。
#20セルジ・ロベルト
試合開始から強気に前にポジションを取りたかった。監督の指示もあったであろうが、サイドの主導権争いで後手に回ってしまった。
#30ガビ
闘志あふれるプレーでフェラン・トーレスのゴールの起点となる。今のバルサの中盤に一番必要な存在かもしれない。
#28バルデ
レアルの右サイドコンビ(バルベルデ、カルバハル)にやられるシーンが多かったがこれも経験。これを糧に大きく成長することを期待しています。
総括
レアル・マドリード
チームの完成度、勝利への執念等、バルサのワンランク上を行きました。序盤は前からプレスをかけてバルサの土俵で互角に渡り合えることを証明し先制。あとは自分たちのペースで試合を進めました。バルサに決定機は作られましたが完勝と言っていいと思います。
バルセロナ
フィジカルコンディションが整えばレアルと互角までは持っていけそうですが、現状では無理。まず攻撃では、流動性がなく、レアルが守備ブロックを作ってから攻めようとしてブロックの外側でパスを回すのが精いっぱい。守備では、前からプレスをかけるものの奪えず縦につながれたり、単純に縦に蹴り込まれたりし、後方からビルドアップをやり直すことになりました。インテルやレアル・マドリードのようにワールドクラスの選手が統率された守備ブロックを作った場合、それを崩して得点を奪うのは世界中のどのチームでも難しいと思います。バルサの哲学ともいえるポゼッション・サッカー以外の攻撃の選択肢も必要な時代になってきたのかもしれません。シャビにはバージョンアップを期待したいところです。
- 事務局に通報しました。
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