俺から見たバルセロナ対ビジャレアル

リーガ・エスパニョーラ第10節、バルセロナ対ビジャレアルです。

 

バルサはCBにマルコス・アロンソ、左SBにアルバ、アンカーにデ・ヨング、CHにガビ、右WGにフェラン・トーレス、左WGにファティを起用しました。

 

前半

2分、バルサの左コーナー。ボールはだーサイドに抜けてペドリが拾ってデ・ヨングに戻します。デ・ヨングはアーリークロス。中央でレバンドフスキがフリックしてファーサイドのファティがトラップからシュートも枠の左。

 

ビジャレアルは4-4-2の守備ブロックを作りカウンター狙い。バルサのポゼッション時間が長くなります。

 

9分、左サイドの高い位置でフェラン・トーレスが後ろを確認し、味方の守備ラインが押し上げているのを確認してパウ・トーレスにプレスをかけます。パウ・トーレスは中に持ち出し縦パス。デ・ヨングが素早く寄せてカット。こぼれ球をフェラン・トーレスが拾い、右ハーフスペースのペドリにパス。ペドリは中を確認してアルビオルの裏へ絶妙なクロス。ファティが飛び込みますが、ルジが鋭い読みと反応を見せ、ファティの前でキャッチ。

 

15分、右からピノがドリブルで仕掛け、アルバを振り回してからストップ。そこからクロスを入れます。中央でジャクソンがヘッドを試みますがわずかに届かず。

 

19分、バルサの左ショートコーナー。ショートパスをつないで右のクンデまで回し、クンデがDFとGKの間へクロス。ファーに抜けてゴールラインぎりぎりでアルバがジャンピングボレーで折り返します。そのボールをファティがヘッドも枠の上。

 

21分、ファティが左からカットインしてシュート。枠の右へ外れます。

 

同じく21分、ゴールキックをショートパスで始めたビジャレアルはルジが前線にフィード。ピノがフリックし、ジャクソンがボールを収め、ビジャレアルの速攻が始まります。ジャクソンはすぐにピノに落とし、ピノは前線中央で走り出したダンジェマにスルーパス。ダンジェマはクンデと1対1になり、ドリブルで右に流れながらシュート。枠の右に外れます。

 

30分、ハーフウェーラインでバルサの最終ラインが右から左へボールを展開。左サイドに下りてきたペドリがボールを受けます。左のワイドに開いたアルバがDFラインの裏へ走り出します。その動きを逃さずペドリがロングスルーパス。アルバ完全に抜け出し、ダイレクトでクロス。ニアに走り込んだレバンドフスキはシュートブロックに来たアルビオルとパウ・トーレス、ルジの動きを完全に見切り後方にトラップし、反転シュート。

 

バルサがレバンドフスキのゴラッソで先制します。

 

34分、バルサの速攻。ペドリのスライディングカットからガビがボールを拾い、右ハーフスペースをドリブルで持ち上がります。慌てて追いかけたパレホがファール覚悟でガビをつかみますが、ガビはものともせずにそのまま突き進み左のレバンドフスキにパス。レバンドフスキがトラップしている間にアルバがレバンドフスキを追い越そうと左を駆け上がります。DFがアルバに一瞬気を取られた隙レバンドフスキは中に持ち出しファーサイドへシュート。右サイドネットに決めます。

 

バルサが2-0とします。

 

35分、バエナが左サイドを縦にドリブルしクロス。ピノがヘッドで合わせますがテア・シュテーゲンが正面でキャッチ。

 

37分、デ・ヨングが中央をドリブルで持ち上がりDFを引き付けてからバイタルエリアのレバンドフスキにパス。レバンドフスキは右ハーフスペースのガビにパス。ガビはさらに右のフェラン・トーレスにパス。フェラン・トーレスはクロスを上げるキックフェイントでバエナをスライディングさせてかわし中に持ち込み、カバーに入ったモヒカを縦に抜き去り中央へグラウンダーのクロス。走り込んだファティが左足で合わせようとしますが当て損ね、ボールは自身の右足に当たり右ポストに当たって再びファティのもとへ。ファティは素早い反応を見せ右足のバックヒールで押し込みます。

 

バルサが3-0とし、前半を折り返します。

 

後半

ビジャレアルはモラレスを投入しますが流れは変わらず、バルサがボール保持し優勢です。

 

51分、レバンドフスキの突破しようとして前に流れたボールをルジがキャッチし前方へスロー。ガビがカットし、前方左のファティにパス。ファティは縦に持ち出しシュートもDFがブロック。

 

時間の経過と共にスペースは空き始めますが、おおむねバルサペース。

 

71分、右からパレホのフリーキック。バエナがヘッドで合わせますが枠の上。

 

78分、ビジャレアルを押し込み、左ハーフスペースのペドリが逆サイドへフィード。デンベレが走り込みダイレクトでDFとGKの間にクロス。走り込んだハフィーニャがフリーで合わせますが、当たりが薄くゴール左へ外れます。

 

84分、バルサの速攻。フェラン・トーレスがビジャレアル塵埃右のハーフスペースでスローインをボールカットし、右のデンベレとパス交換でDFラインを突破しシュート。DFがブロック。

 

91分、ビジャレアルは右サイドでパスを回してバエナがクロス。ファーサイドに抜けたボールをモヒカが拾い、マイナスのクロス。モラレスが後ろ向きでトラップし、ターンで背負ったマルコス・アロンソをかわしてシュート。枠の左へ外します。

 

絶好機を逃しました。試合はそのまま終了。バルサが3-0と快勝しました。

 

気になったプレーヤー

バルセロナ

#8ペドリ

クラシコと違い、高い位置でプレー。バイタルエリアでボールを受けるからこそペドリはいいプレーができます。

 

#9レバンドフスキ

ゴラッソ2発で勝利に貢献。左サイドに流れてファティとポジションを入れ替えるバリエーションも見せる。いいコンビになりそう。

 

#10ファティ

完全復活と言っていい出来。チャンスに匂いを嗅ぎ分けてシュートチャンスに顔を出す。レバンドフスキ、ペドリ、アルバと連携して左ハーフスペースを中心に活き活きとプレー。

 

#18アルバ

ビジャレアルを押し込んだ時は左ボランチの位置にポジションを取り、カウンターに備え、機を見て左サイドを駆け上がる。今シーズンの出来としては最高。このレベルならスタメンのファーストチョイスになりえる。

 

#21デ・ヨング

ドリブルでの持ち上がりは魅力的。バルサの3点目はデ・ヨングの持ち上がりでバイタルエリアを広げて中央に楔を入れることができた。ブスケツとの違いが現れたシーンと言える。一方で、守備のバランスは何とも言えない。中央のポジションを空けてしまうことがあるが、ペドリやガビが巧くポジションを下げて対応していたように見えた。守備の連係が深まれば、ブスケツからポジションを奪える。

 

#11フェラン・トーレス

今シーズン一番の出来。気負い過ぎずに周囲と連携ができた。

 

#23クンデ

ビジャレアルのカウンターを、シュートを打たれるまでに止める。影のMOMです。

 

ビジャレアル

#21ピノ

ピノが関わるとチャンスができそうな予感があった。

 

総括

バルセロナ

インテル戦、クラシコと嫌な流れで迎えたビジャレアル戦を快勝。フレッシュな人材を入れて前からのプレスが少し良くなった。ただ、カウンターを食らうのは相変わらずで、シュートまではいかれなかったものの、結構危ない場面は見受けられたが、ビジャレアルのミスにも助けられて事なきを得た。チームとして前からのプレスの質を向上させつつ、リスクマネージメントもしたい。

 

ビジャレアル

守備ブロックを固めてカウンターを狙ったが、最終局面でのミスが響き決定機をほとんど作れないまま終了。ちょっとバルサをリスペクトし過ぎた印象を受けた。ウナイ・エメリ監督はリスペクトし過ぎというか考えすぎな部分がもったいない。

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