俺から見たバルセロナ対アスレティック・ビルバオ

リーガ・エスパニョーラ第11節、バルセロナ対アスレティック・ビルバオです。

 

バルサは右WGにデンベレ、ペドリを左WGにし、左CHにデ・ヨングを起用。CBはエリック・ガルシアとクンデのコンビ、左SBにバルデが先発しました。

 

前半

序盤からビルバオが前からプレス。バルサの縦パスにしっかり寄せて、効果的な攻撃を許しません。バルサも前からプレスをかけますが、ビルバオはロングボールを蹴り、プレスを回避します。

 

11分、自陣左サイドでバルデが左ハーフスペースに下りてきたペドリに楔を入れます。ペドリは反転して右のデンベレにパス。デンベレはカットインしベレンゲルをかわしてシュート。ウナイ・シモンがセーブし、左にこぼれたボールをレバンドフスキが拾い、中を確認してクロス。ベレンゲルのマークを振り切ったデンベレが中央に走り込みヘッドで叩き込みます。

 

バルサが先制します。

 

17分、バルサ陣内でレバンドフスキが楔を受けにいきますがDFに潰されます。こぼれ球をブスケツが拾い、右のセルジ・ロベルトにパス。セルジ・ロベルトは右外のデンベレにパスしインナーラップ。デンベレはトラップ、前に押し出しセルジ・ロベルトにリターンパス。ベレンゲルを振り切ったセルジ・ロベルトが受けて、縦に持ち出しシュート。カバーに入ったイニゴ・マルティネスに当たりゴール。

 

バルサが追加点を奪います。ビルバオは意気消沈し、プレスが甘くなっていきます。

 

21分、バルサはDFラインでパスを回し、右のデンベレにパス。デンベレは足元にピタリと収めます。ユーリがボールを奪いに足を出しますが、デンベレは縦に持ち出してかわし、カットイン。右ハーフスペースにいたレバンドフスキは中央に流れ、その動きにあわせてデンベレがパス。レバンドフスキはカバーに入ったデ・マルコスの動きを読み切り右アウトサイドで後方にトラップし、反転シュート。ゴールに突き刺します。

 

バルサが3-0とリードを広げます。

 

完全にバルサが主導権を握ります。

 

37分、右から左へパスを繋ぎ、デ・ヨングがバイタルエリアのペドリに楔を入れます。ペドリはターンして左のバルデに展開。バルデはデ・マルコスに対しまたぎフェイントを入れ、縦にしかけると見せて内側を抜き、ペナルティエリアに進入しクロス。ニアでケシエが合わせますが、枠の左に外れます。

 

前半は3-0とバルサがリードして折り返します。

 

後半

前半と流れは変わらずバルサペース。

 

52分、ウナイ・シモンのフィードを右ハーフスペースのセルジ・ロベルトがヘッドで跳ね返し右前方のデンベレにパスし、そのまま前方に走り出します。デンベレはダイレクトでセルジ・ロベルトにパス。セルジ・ロベルトがDFラインを突破しゴールエリアの角からクロス。ユーリが触り、ファーに流れたボールをダニ・ガルシアがクリアにいきますが、ペドリがクリアボールに足を出してリフレクト。ボールは左ポストに嫌われます。

 

56デンベレが左ハーフスペースでボールを受けてミドルシュート。ウナイ・シモンが正面でキャッチ。

 

65分、バルサの速攻。テア・シュテーゲンがクロスをキャッチし右サイドのデ・ヨングにスロー。デ・ヨングはドリブルで持ち上がり、ビルバオのペナルティエリアの手前まで進入し左ハーフスペースのファティにパス。ファティは中に持ち出しファーサイドへミドルシュート。枠の上に外れます。

 

66分、バルサの速攻。自陣深く左ハーフスペースからデ・ヨングが中央のブスケツにパス。ブスケツは右サイドを上がってきたセルジ・ロベルトにパス。セルジ・ロベルト右大外のデンベレに展開。デンベレはカットインからニアへスルーパス。フェラン・トーレスが走り込みシュート。ウナイ・シモンが飛び出してシュートコースを狭めてシュートブロック。右へこぼれたボールをフェラン・トーレスが拾ってすぐさまゴール前へクロス。ケシエがつめますがDFの寄せもあり、枠の上に外します。

 

71分、バルサは自陣でDFラインで右、左、右、左とボールを動かし、左に下りてきたブスケツが前方のバルデにパス。これでビルバオのプレスを外します。バルデは中央に下がってきたフェラン・トーレスに楔を入れ、フェラン・トーレスはデ・ヨングに落とします。デ・ヨングは右ハーフスペースを駆け上がったセルジ・ロベルトを囮に使い、右のデンベレに展開。デンベレはトラップし前に持ち出し、ニアへスルーパス。走り込んだフェラン・トーレスがトラップからシュート。ウナイ・シモンの股を抜きゴール。

 

バルサが4-0とさらにリードを広げます。

 

88分、バックパスを受けたテア・シュテーゲンにラウール・ガルシアがプレスをかけてボールをつつきます。こぼれたボールをサンセットが拾い、中央のベンセドールにパス。ベンセドールはテア・シュテーゲンのいないゴールへシュート。ゴールにカバーに入ったブスケツがブロック。ゴール前にこぼれたボールをサンセットが拾いシュート。今度はエリック・ガルシアがブロック。

 

ビルバオは決定機を決めきれません。

 

最後だけばたつきましたが、バルサが4-0で勝利しました。

 

気になったプレーヤー

バルセロナ

#20セルジ・ロベルト

デンベレをサポートし、右サイドを押し上げサイドアタックを活性化。この試合の陰のMOM。最近出場時間が長いから、最後はベジェリンを入れて休ませるのかと思ったら、パブロ・トーレをデビューさせてちょっとやな予感がしたら、スライディングで肩を怪我してしまいました。バイエルン戦に向けてとても痛いです。大怪我でないことを祈るばかりです。

 

#28バルデ

ペドリが前方にいたので、大外が空き気持ちよくオーバーラップ。生き生きプレーしていました。

 

#21デ・ヨング&#5ブスケツ

アンカーとインサイドハーフの役割を交代しながら担う。時間の経過と共にビルバオのプレスを上手く回避できた。

 

#8ペドリ

やっぱりバイタルエリア付近で起用した方が効果的。ビルドアップのパサーはたくさんいるので、パスの出口になりたい。

 

#7デンベレ

球離れが良く、ドリブルも効果的。周囲との連携も良かった。

 

#9レバンドフスキ

ゴール前での落ち着きが素晴らしい。シュートを打つ雰囲気を醸し出し、打たずにトラップしてDFをかわす技術はFWのお手本にしたい。

 

#30ガビ

怪我が心配されるが打撲で大したことないとのこと。まずは一安心です。

 

アスレティック・ビルバオ

#7ベレンゲル

最初の2失点はベレンゲルがマークを外してしまったミスが原因。その後もセルジ・ロベルトの運動量に付いていけず、左SBのユーリを孤立させることになる。攻撃をさぼっても守備はさぼってはいけません。

 

総括

バルセロナ

まず中盤でボールを受けられる人数(ブスケツ、デ・ヨング)を増やしビルバオの前からのプレスを回避。続いてバイタルエリアでボールを受けられる人数(ペドリ、レバンドフスキ)を増やして、ビルバオDFの意識を中央に向けさせて、両サイド(デンベレ、バルデ)がフリーで受けられる回数を増やした。ビジャレアル戦とは違ったシステムをしっかり機能させたのは大きな収穫です。様々なタイプの選手を上手く使いこなせるようになれば、対戦相手は対応するのに苦労するので、このまま続けていきたい。セルジ・ロベルトの負傷でバイエルン戦に暗雲が立ち込めますが、クンデをSB、CBにエリック・ガルシアとマルコス・アロンソを起用すれば、何となりそうな気がします。

 

アスレティック・ビルバオ

完敗。試合の入りは悪くなかったが、もっと激しく縦パスに寄せてボールを奪いきれれば試合展開が変わったと思います。失点するごとに意気消沈してしまったのがビルバオらしくなかった。気を取り直して次の試合に挑んでもらいたい。