俺から見たワールドカップ④

ワールドカップ、アルゼンチンの優勝で幕を閉じました。

 

決勝は久しぶりに興奮しながら観ました。

 

サッカーは本当に面白い!!

 

決勝戦ですが、メッシ、エムバペが活躍しましたが、私が注目したキーマンはディマリア。

 

メッシとい規格外の選手が世界にいなかったら、アルゼンチンのエースは文句なしでディマリアと言っていい存在です。

 

メッシの影に隠れてしまい、正当に評価がされていないのではないかと思ってしまうくらいのいい選手です。

 

個人的には8年前のブラジルワールドカップの決勝にディマリアが出ていれば、その時にアルゼンチンは優勝できたと今でも思っています。この時は怪我で準決勝、決勝は出場できませんでした。

 

今回は怪我の影響で決勝トーナメントはほとんど出場できませんでしたが、決勝では先発。

 

交代で退いたのは、怪我明けで運動量が落ちてしまい、サイドをやられ始めたので致し方ありませんでしたが、そこまではアルゼンチンの攻撃の起点になり先制点のPKを獲得し、追加点を奪いました。

 

前半、アルゼンチンがフランスを圧倒できたのはディマリアのお陰です。

 

メッシを警戒すればディマリアが仕事をします。一方、フランスはエムバペに続く選手がいなかったのが大きな違いだと思います。

 

※『グリーズマンやデンベレがいるじゃないか』という声が聞こえてきそうです。しかし、デンベレは好不調の波が激しく、自分にボールが集まりエースとしてなら活躍できるかもしれませんが、フランス代表では大きな活躍は見せていません。グリーズマンに至っては、本来はFWです。これまでの試合ではアシストはしたものの、ゲームメイクをしたり、バイタルエリアでボールを受けてチャンスメイクをしたりする選手ではありません。他のフランス代表の選手では、攻撃でアクセントを付けられる選手がいなかったから、担ぎ上げられてしまった感じがします。カンテやポグバがいたら中盤でスタメン出場はなかったと思います。ただ、ハードワークで攻守に貢献したことは紛れもない事実で、そこはとても評価できると思います。


チームとしてみると、アルゼンチンはメッシに過分に依存せず、ビルドアップしたり、攻撃したりすることができ、プラスアルファでメッシの力を使うことができる好チームでした。

 

フランスはエムバペ頼み。これはロシア大会からほとんど変わっていません。ロシア大会では、カンテ、ポグバ、マテュイディら、ディフェンスが得意なフィジカルモンスター軍団が中盤で相手の攻撃を潰しですエムバペに素早くボールを回して得点を奪うスタイル。今大会も同様で、ラビオ、グリーズマン、チュアメニが中盤で踏ん張り、エムバペに託す形になりました。言い方を変えるとこれまでの戦術メッシのアルゼンチンを戦術エムバペのフランスと言っていいと思います。フランスの方が中盤で相手の攻撃を潰せる選手が多いことが少々違いますが・・・

 

応援していたアルゼンチンが優勝してくれてとても嬉しかった!!

 

大会全体を通じて

今回は守備から攻撃へどのようにして移るかがポイントになる大会だったように思えます。

 

勝ち進んだ国に共通するのは、

①前からプレスをかけてボールを奪いショートカウンター。

②後方で守備を固めてロングカウンター。

の2つを使いこなすことができました。

 

一方、ボールは奪ったけど、ショートパスを繋ごうとする国は、ポゼッションは高いものの、相手に持たされていることが多く、ボールは保持しているけど試合の主導権は守備ブロックを作って待ち構える相手ということが多かったと思います。

 

また、クロアチアのようにモドリッチが最終ライン近くまで来てDFラインでパスを回すけど、一気にロングボールを入れて局面打開を図ることができる攻め手が豊富なチームも存在しています。

 

今後の日本に必要なこと

①ショートカウンター、ロングカウンターの双方を使いこなすことができるようになること。さらに前からプレスをかけてボールを奪ってショートカウンターを繰り出せる時間を長く保てるようになること。

②久保、堂安、三笘を筆頭に個の力で打開を図れる選手がさらにレベルアップする。今大会では堂安、三笘は片鱗を見せましたが、まだまだ足りません。久保に至ってはほとんど皆無。1試合に3,4回コンスタントに決定機を作り出せるようになりたい。

③選手層を厚くする。今後もサッカー界は交代5名というレギュレーションで続くと思われます。ワールドカップの登録メンバーも26名も継続がされるでしょう。その場合、DFとボランチ(アンカー)は各ポジションで2名がレギュラーを争いしたい。攻撃陣は守備のタスクを理解し、実行できた上で、タイプの違うアタッカーが各ポジションで3名以上欲しい。これは日本サッカー界全体で取り組む課題だと思います。

おまけ&勝手な想像
今から4年後、10年後のサッカーを思い描きながら、サッカーを考えるのは私にとってはとても面白いことです。

 

今回は守備から攻撃でしたが、次のトレンドは、

 

ポゼッション型のチームが復権。

サイドからバイタルエリアにボールを入れてそこから狭いスペースを攻略するか、敵を集めて再びサイドに戻してサイドを抉ってクロスで仕留める。

 

ポイントはバイタルエリアにボールを出し入れしてディフェンスの目線を釘付けにする。その間にDFの裏を取ったFWがニアでクロスに合わせたり、密集からスルーパスを引き出しダイレクトシュートで決めたりする。

 

というのが面白そうです。

 

近年稀に見る大満足のワールドカップでした。

 

改めて、メッシ、おめでとう!!

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