俺から見たエルチェ対バルセロナ

第27節、エルチェ対バルセロナです。

 

バルサは代表戦で怪我人が出たこと、コパ・デル・レイのクラシコを考慮して、スタメンを大きくいじりました。CBにアラウホ、マルコス・アロンソ、左SBにアルバ、右SBにクンデ。アンカーにエリック・ガルシア、CHにガビとセルジ・ロベルト。右WGにフェラン・トーレス、左WGにファティ、CFにレバンドフスキを起用しました。

 

前半

エルチェは5-4-1の守備ブロックを自陣に作ります。ピッチは水しぶきが見えるくらい水を撒いているようです。

 

1分、エルチェのコーナーキックからの二次攻撃。クリアされたボールを左に展開し、クロス。ファーサイドのビガスがヘッドもテア・シュテーゲンがキャッチ。

 

バルサが最終ラインからサイドに展開するパターンが多いですが、ロングフィードも織り混ぜて打開を図ります。

 

エルチェは人はいるものの、監督が代わったばかりで守備戦術が浸透しておらず、バルサの選手のフリーランニングに対してマークがずれるケースが見られます。

 

ファティが左ハーフスペースで間受けするプレーが印象的です。

 

12分、ガビが右から中央に斜めにドリブル。DFを引き付けて、中央のファティにパス。ファティは前を向き、ミドルシュート。DFがブロック。

 

15分過ぎ、バルサの楔のパスが明らかに入り始め、攻勢になります。エルチェは前線がボールを追いますが、最終ラインの押し上げがないので間延びし始めたのが原因です。

 

19分、バルサが左サイドからフリーキック。アルバがファーに入れたボールをアラウホがヘッドで中に折り返します。レバンドフスキが足元に収めて地面に叩きつけるシュート。バウンドしたボールはパラシオスの頭上を抜け、ゴール左に決めます。

 

バルサが先制します。

 

26分、バイタルエリアにドリブルで進入したフェラン・トーレスでしたが潰されますが、こぼれ球をエリック・ガルシアがダイレクトで左に展開。アルバが受けてニアへクロス。走り込んだレバンドフスキがシュートもDFがブロック。

 

エルチェが押し返し始め、セットプレーからゴールを目指しますが、シュートまでいけません。

 

42分、アラウホが中央のセルジ・ロベルトを楔を入れます。セルジ・ロベルトは前方のレバンドフスキにパス。レバンドフスキはキープから右のフェラン・トーレスに展開しゴール前に走り出します。フェラン・トーレスはトラップから中央にクロス。飛び込んだレバンドフスキが肩で押し込もうとしますがわずかに枠の上。

 

44分、バルサのコーナーキックから二次攻撃。左サイドに高く上がったボールをガビが体を張りヘッド。ファティが拾ってガビにリターンパス。ガビが左サイドを抜け、マイナス気味のクロス。ファーサイドに走り込んだクンデがシュート。マスカレルがスライディングブロック。

 

前半は1-0とバルサがリード、試合の主導権を握って折り返します。

 

後半

前半同様、バルサが優勢で試合が進みます。

 

51分、バルサがコーナーキックからの二次攻撃。左からのクロスをファーサイドのマルコス・アロンソが受けて角度のないところからシュート。バディアがセーブ。

 

54分、バルサのロングカウンター。クンデが右サイドでパスカット、前方のフェラン・トーレスにパス。フェラン・トーレスは右ハーフスペースを駆け上がるファティにパス。ファティはハーフウェーラインでボールを受けてドリブルで持ち上がり、ペナルティエリアの手前でマスカレルをかわして地を這うミドルシュート。ゴール左に決めます。

 

バルサが2-0とリードを広げます。

 

65分、交代で入ったばかりのニコラス・フェルナンデスにクンデがプレス。ガビが加わりボールを奪い、ガビが中央のレバンドフスキにパス。レバンドフスキはゴールに向けてドリブルしキックフェイントでバディアの体勢を崩し、バディアの足元を抜くシュートを決めます。

 

バルサが3-0とします。

 

69分、バルサの速攻。自陣左ハーフスペースでボールを受けたレバンドフスキが右サイドへロングフィード。フェラン・トーレスが受けてゴールに向けてドリブル。左にファティ、右にケシエが飛び出し、DFがつられて中央が開きます。その隙を逃さず、フェラン・トーレスがコントロールシュート。ゴール左隅に決めます。

 

バルサが4-0とさらにリードを広げます。バルサは試合をコントロールし始め、ペースを下げます。

 

79分、エルチェの左からのクロスがファーに抜け、ホサンが拾って右45度から左足のミドルシュート。枠の左に外れます。

 

80分、エルチェの左からのクロスをクンデがクリア。こぼれ球をクレルクがダイレクトシュート。枠の右へ外れます。

 

84分、右サイドでボールを受けたホサンがボールキープから縦にドリブル突破しクロス。中央でフィデルがフリーでヘッドもバーに嫌われます。

 

同じく84分、エルチェの左からのクロスをマルコス・アロンソがクリア。こぼれ球をラウール・グティが強烈なミドルシュート。エリック・ガルシアが触り、枠の右に外れます。

 

直後の右コーナーキック。ファーサイドでラウール・グティがフリーでシュートも蹴り損ねて枠の左に外れます。

 

91分、エルチェのカウンター。バルサのDFラインが左上がりになり、ホサンがフィードを受けてDFの裏に抜け出しテア・シュテーゲンと1対1になり、右45度からシュート。テア・シュテーゲンがファインセーブ。

 

バルサが4-0と完勝しました。

 

気になったプレーヤー

エルチェ

該当選手なし

 

バルセロナ

#24エリック・ガルシア

カンテラ時代はアンカーの経験があったと聞いている。ジョルディ・クライフのアイディアだそうだが、今後に向けて十分にありだと思う。CBをやるにはフィジカルの弱さが気になるが、中盤なら後ろにカバーがいるので、思い切ってパスコースを読んでカットすることができるし、元々指示を出すことには長けているので良いと思う。ただ、この試合では、エルチェの出来が悪いので、可もなく不可もなくという感じ。今後に期待しましょう。

 

#10ファティ

父親の発言もありプレーに注目していたが、コンディションは良さそう。バイタルエリアにうまく入り込みボールを引き出していたし、ゴールも決めた。1試合の中で消える時間帯が多いのが気になるが、試合勘を取り戻していくことができれば結果もついてきそうです。

 

#9レバンドフスキ

久しぶりの2得点。シュートチャンスに顔を出す回数も多く、クラシコに向けていい感じです。

 

#11フェラン・トーレス

ファティ同様、出場機会が増えればもう少しいいプレーができそう。左WGより右WGのほうが、動きが良く見える。

 

#20セルジ・ロベルト

この試合のMOM。なれない中盤の組み合わせだったが、エリック・ガルシアの隣でフォローして前線と中盤のリンクマンもこなす。玄人好みのいいプレーでした。

 

総括

エルチェ

監督交代でベカセセが就任した初戦。5-4-1で守備ブロックは作ったもののボールの取りどころが定まらず、前線と最終ラインが間延びしてバルサにやられる。バルサがペースダウンしてからシュートチャンスを得たが上手く攻撃ができたようには見えなかった。最下位で19位との勝ち点さも大きいので降格する可能性が高いが、攻守のバランスを整えて残りの試合を勝ちに行きたい。

 

バルセロナ

スタメンの怪我が多く、台所事情が苦しい中でベンチメンバーがある程度結果を出せたのは大きい。試合はエルチェのレベルが低かったのでそれほど難しい試合にはならなかったし、若手のパブロ・トーレやガリドを起用する余裕もあった。コパ・デル・レイ準決勝クラシコに向けて、いい流れを作ることができたと思う。さらにコンディションを上げてクラシコに臨みたい。

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