俺から見たバルセロナ対アトレティコ・マドリード

第30節、バルセロナ対アトレティコ・マドリードです。

 

バルサはデ・ヨングが怪我からスタメンに復帰。ペドリもベンチ入りしました。

 

前半

0分、アトレティコのロングフィード。ペナルティエリアの外、中央右寄りでこぼれ球をブスケツがボールキープしようとしたところに、ルマールとコレアとプレスをかけてボール奪取。コレアがすかさず左ハーフスペースへスルーパス。グリーズマンが抜け出し、ループ気味のシュート。バーに嫌われテア・シュテーゲンがキャッチ。

 

アトレティコは5-3-2の守備ブロックを作りつつ、ハイプレスとリトリートを使い分けてボールを奪取。攻撃では速攻と遅攻を使い分けバルサを圧倒します。

 

バルサもハイプレスで対抗しようとしますが、アトレティコのパス回しが上回り完全に後手に回ります。

 

序盤は完全にアトレティコペース。しかし、10分過ぎくらいからバルサのポゼッション率が上がってきます。

 

16分、バイタルエリアでボールを受けたレバンドフスキが強引にターンをしてドリブル突破からシュート。DFがブロック。

 

19分、アトレティコは最終ラインから左サイドへロングフィード。カラスコが収めて左ハーフスペースを上がってきたコレアにパス。コレアはカットインからシュートもテア・シュテーゲンが正面でキャッチ。

 

34分、カラスコが左サイドからドリブルを仕掛けてクンデを抜き去り、サイドをえぐってマイナスクロス。デ・ヨングがカットしますが、すぐさまコレアがプレスをかけます。こぼれたボールをグリーズマンがニアへダイレクトシュート。テア・シュテーゲンがファインセーブ。

 

アトレティコの運動量が落ち、バルサが押し返し互角の展開に持ち込みます。

 

44分、アラウホが右サイドへフィードし、バルサの速攻。ハフィーニャが抜け出し、ペナルティエリアの角から横パス。中央でフェラン・トーレスがボールを受けます。レバンドフスキが左ハーフスペースを駆け上がり、その動きにサビッチ、オブラクが一瞬つられ、その祖気にフェラン・トーレスがシュート。オブラクは反応が遅れてゴール。

 

バルサが先制し、1-0で前半が終了します。

 

後半

45分、バルサは右サイドを押し込みハフィーニャがクンデにバックパス。クンデはアーリークロス。ファーサイドのレバンドフスキがトラップからボレーシュート。オブラクがキャッチします。

 

47分、フェラン・トーレスが左サイドから中に進入し、右のハフィーニャにパス。ハフィーニャはカットインから中央のフェラン・トーレスにパス。フェラン・トーレスはダイレクトシュートもオブラクがファインセーブ。

 

49分、左のカラスコがカットインからシュート。枠の右上に外れます。

 

バルサの速攻にアトレティコはついていけません。バルサが優勢に試合を進めます。

 

57分、アトレティコは右から仕掛け、右のコレアの楔のパスをインナーラップしたモリーナが落とし、コレアは左のルマールにパス。ルマールは切り返しますが大きすぎて体勢を崩します。カラスコがボールを拾いカットインからシュート。モリーナに当たり枠の左に外れます。

 

徐々に中盤にスペースが空き始めます。

 

60分、バルサの右コーナーキック。一度はクリアされますがガビが拾ってシュート。目の前のDFにブロックされ、こぼれたボールを再びガビが拾ってシュート。わずかに枠の左に外れます。

 

62分、左からカラスコが縦に突破しマイナスのクロス。デ・パウルがダイレクトシュートもわずかに枠の左。

 

65分、アトレティコの速攻。右サイドに出たボールをモリーナが追いつきアーリークロス。中央にモラタが飛び込みますがわずかに合わず。

 

アトレティコは絶好機を逃します。

 

71分、バルサがアトレティコを押し込み波状攻撃。左ハーフスペースのデ・ヨングが縦にループパス。レバンドフスキが走り込みシュート性のクロス。ファーサイドにハフィーニャが飛び込み体で押し込もうとしますが、ボールはオブラクのもとへ。

 

バルサも絶好機を逃します。

 

72分、デ・パウルが右ハーフスペースにスルーパス。モラタが追いつきボールキープから中央のグリーズマンにグラウンダーのクロス。グリーズマンはバックヒールでシュートもテア・シュテーゲンがファインセーブ。

 

75分、エリック・ガルシアのクリアをサビッチが目測を誤りクリアできず、ボールが左ハーフスペースを抜けます。レバンドフスキが完全に抜け出し、オブラクと1対1になりシュート。枠の右に外します。

 

中央にはハフィーニャがフリーでいたので横パスを出せば1点でした。

 

87分、レギロンが左サイドを突破してクロス。中央に走り込んだモラタが合わせますが枠の右に外します。

 

両チーム決定機はありましたがスコアは動かず、バルサが1-0で勝利しました。

 

気になったプレーヤー

バルセロナ

#9レバンドフスキ

コンディションは上がってきた。中央でくさびを受けて強引な突破を見せる。ただ、得点感覚が鈍っているのが気がかり。いい形で得点を奪えれば、一気に得点量産体制に入れると思う。ハフィーニャにパスを出さずに叩かれている記事を目にしましたが、FWなら、ストライカーならあそこは得点を奪うためにシュートに撃って当たり前。失敗を恐れずにどんどん狙ってほしいです。

 

#21デ・ヨング

怪我明けとは思えないような高パフォーマンスを披露。怪我の再発だけは避けたい。

 

#23クンデ

カラスコに抜かれる。カラスコは良い選手だが、抜かれることが少ない選手なので疲労が溜まってきているようです。

 

#1テア・シュテーゲン

クリーンシートで勝利に貢献。DFとの連携も良く、枠内に簡単にシュートを打たせず打たれてもしっかり止めることができている。

 

#11フェラン・トーレス

先発起用に大仕事をやってのけました。素晴らしい。

 

アトレティコ・マドリード

#21カラスコ

日本のサッカー好きには三苫のドリブルに似ているというとわかりやすいと思うが、あまりフェイントは使わず、相手の裏をとるドリブルで左サイドの攻撃を牽引。あとはゴールがほしい。ゴールが量産できればワールドクラスだなといつも思う。

 

#8グリーズマン

バルサ時代と違い、役割が明確でチームの中心として活躍。

 

#5デ・パウル

攻守にハードワーク。この試合では中盤のキーマンだった。

 

総括

バルセロナ

序盤は想定外に押されてしまったが、その時間帯を耐えきり、ファーストチャンスをしっかり決めて勝利。一方で、アトレティコが見せたようにハイプレスをかわす術を身につけたい。相手の守備陣形が整う前に攻め切る方法も徐々に取り入れていかないとチャンピオンズリーグは勝てないと思う。アトレティコを見習って、ポゼッションからの崩し以外の手段をいろいろ導入すべきです。

 

※アトレティコは堅守速攻にポゼッションを加えてきた形ですが、学べる点は多かった。

 

アトレティコ・マドリード

ハイプレスからのカウンター、リトリートからのロングカウンターに加え、ハイプレスをかわすパス回しとポゼッションを見せる。率直にいうと感動するくらいのレベルの高さを見せたチームだった。得点チャンスを逃さずモノにし、試合をコントロールできれば相当強いチームだと思う。序盤の勢いで先制点を奪っていたら圧勝していた可能性もある。シーズン序盤はエンジンがかからず、シメオネ政権も終焉を迎えるかと思いましたが、このサッカーができるのであれば、今後もアトレティコのサッカーは明るいと思います。負けはしたものの素晴らしいチームだと思います。

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