俺から見たバルセロナ対ベティス

第32節、バルセロナ対ベティスです。

 

バルサはクリステンセンが戦列復帰。ブスケツが出場停止から戻り、ガビが左WGに入ります。

 

前半

ベティスは、守備時は4-4-2の守備ブロックを築き、前からプレスをかけてきます。

 

序盤は中盤の潰し合いでしたが、徐々にバルサのパスが回り始めます。左サイドを中心にパスを回しますがそちらでベティスDFを引き付け、右ハーフスペースのペドリがバイタルエリアで受けると局面が一気に打開し始める印象を受けます。

 

13分、バルサはコーナーキックからの三次攻撃。中央のペドリが右のハフィーニャに展開。ハフィーニャはトラップから左足でDFとGKの間に鋭いクロス。中央にアラウホ、クリステンセンが飛び込み、クリステンセンがヘッドで叩き込みます。

 

バルサが先制します。先制後はバルサが前からのプレスを控え、ベティスのポゼッション時間が増えます。

 

21分、中盤でのボールの奪い合いを制したベティスはカナーレスが左のミランダに展開。ミランダはDFとGKの間に絶妙なクロス。ニアにエンリキが飛び込みシュート。枠の左に外します。クリステンセンが寄せてエンリキにいい体勢でシュートを打たせませんでした。

 

31分、バルサ陣内でテア・シュテーゲンがレバンドフスキに縦パス。ペッセッラが潰して、こぼれ球をジョゼが拾います。ジョゼはバイタルエリアからミドルシュート。枠の右に外します。

 

33分、フェリペに代わって途中から出場していたエドガルが2枚目のイエローカードで退場。ベティスは10人になります。バルサが余裕をもって試合をコントロールします。

 

35分、バルサは左から右へボールを動かし、右サイドのクンデがボールを受けます。バイタルエリアにいたペドリは自身が一列下がり、ハフィーニャに自分がいたスペースに入るように指示。クンデはペドリにパス。ペドリはバイタルエリア中央から右に寄ってきたガビにパス。ガビは右サイドを上がってきたクンデに展開。クンデはダイレクトでDFとGKの間に絶妙なクロス。フリーで中央に走り込んだレバンドフスキがゴール左に流し込みます。

 

バルサが見事な連携で追加点を奪います。

 

38分、バルサは左サイドでパスを回しDFを引き付け、左ハーフスペースのブスケツに戻します。前線右ハーフスペースでハフィーニャが裏を狙う動きを見せ、ブスケツはその動きに合わせてループパス。ハフィーニャが完全に抜け出し、トラップからたたきつけるシュート。バウンドしたボールは飛び出したルイ・シルバの上を抜けてニアに決まります。しかし、ハフィーニャがオフサイドの判定。VARも介入し、確認後オフサイドではなく、ゴールが認められました。

 

バルサが3-0とリードを広げます。

 

48分、右ハーフスペースでボールを受けたブスケツが縦にフィード。ギド・ロドリゲスの頭上を抜けハフィーニャが抜け出しますが、あきらめずに追いかけたギド・ロドリゲスがボールに触り、ペッセッラがクリア。

 

前半はバルサが3-0として折り返します。

 

後半

前半同様、バルサが試合の主導権を握ります。

 

45分、バイタルエリアでボールを受けたレバンドフスキがターンしてミドルシュート。枠の右上に大きく外します。

 

46分、右サイドゴールワイン際からハフィーニャがクロス。ニアでレバンドフスキが合わせますがペッセッラがブロック。

 

52分、右破風スペースのジョゼが左サイドに大きなサイドチェンジ。ペレスがクンデと競り合いながらミランダに落とし、ミランダとペレスがパス交換からニアサイドを崩してミランダのシュート。シュートコースを狭めたテア・シュテーゲンがセーブ。

 

56分、左からバルデがカットインして中央のペドリにパス。ペドリはダイレクトでスルーパス。タイミングがレバンドフスキにわずかに合いませんでしたが、レバンドフスキは自身の後ろを通すトラップで前を向き、ルイ・シルバと1対1になり、右サイドへシュート。ボールはポストにはじかれ、バルデの前にボールがこぼれますが詰め切れず、決めきれません。

 

68分、バルサの左コーナー。ニアでクンデがフリック。アラウホがファーに飛び込みますが、体勢が崩れた状態でヘッドしたため、枠の上に外れます。

 

71分、右からのクロスをファーサイドでレバンドフスキがトラップからバルデに落とします。バルデは縦に突破しマイナスのクロス。ボールはファーにこぼれてクンデが拾って中央のハフィーニャにパス。ハフィーニャはミドルシュートを放ちますが枠の右に外れます。

 

80分、途中出場のホアキンが負傷し退場。ベティスは交代枠を使い切っており、9人になります。

 

81分、右からのクロスをDFがクリア。ファーにこぼれてきたボールをファティがヘッドでケシエに落とします。ケシエはファティにリターンパス。ファティはボディフェイントを入れて縦に突破しシュート。中央にカバーに入ったギド・ロドリゲスがカットに行きますが、足に当てるだけになってしまいオウンゴール。

 

バルサが4-0とします。

 

84分、レバンドフスキがバイタルエリアでボールを受けてミドルシュート。ギド・ロドリゲスに当たり、ルイ・シルバが上にはじき出します。

 

85分、最終ライン中央のアラウホが左ハーフスペースにフィード。ペナルティエリアでモントーヤがトラップしますが足を滑らせ転倒。こぼれ球をラミン・ヤマルが拾いシュート。上手くコースを塞いだルイ・シルバがファインセーブ。

 

89分、バルサの左ショートコーナー。デンベレが受けて中央のラミン・ヤマルにパスしDFラインの裏へ走り出します。ラミン・ヤマルはデンベレの動きに合わせてループパス。デンベレが完全に抜け出しますが、ボールコントロールミス。ルイ・シルバがキャッチします。

 

93分、ゴール正面左からレバンドフスキのフリーキック。壁の枠を抜きますがルイ・シルバが正面でキャッチ。

 

バルサが4-0で勝利しました。

 

気になったプレーヤー

バルセロナ

#8ペドリ

この試合では高い位置をキープし、楔をもらってベティス守備陣を崩す。ペドリだけを見ているといつもバイタルエリアの空いているスペースを見つけてボールをもらえるポジションを取っている。ペドリだけにしかできない感覚的なものだと思う。

 

#9レバンドフスキ

楔を受けたり、ゴール前にクロスに合わせたりといつも以上にボールに関与。前節の左足ボレーで感覚を取り戻した感じがする。このまま調子を上げていってほしい。

 

#30ガビ

バルデとの連携が深まり、右ハーフスペースを主戦場に活躍。ただ、左サイドを崩しきるところまでは至っていない。ペドリのようにとまではいかなくてもバイタルエリアで受けて相手の守備を集めてサイドのバルデに展開し崩せるようになれたら最高です。

 

#22ハフィーニャ

クンデ、ペドリとの連携を使いサイドを効果的に崩す。ブスケツとのホットラインで得点を奪ったことも大きな収穫。

 

#5ブスケツ

アンカーの位置だけでなく局面によってはデ・ヨングと入れ替わって中央を固める守備を見せる。攻撃の起点としても大活躍。

 

#21デ・ヨング

ブスケツとの補完関係が良い。持ち前の運動量を活かすことができている。

 

ベティス

#17ホアキン

怪我の具合が心配。今シーズン限りで引退するが、怪我で終わるのは見たくない。重賞出ないことを祈りたい。

 

総括

バルセロナ

ベティスが10人になって楽に試合を運ぶことができたが、それ以前も左サイドでパスを回してDFを引き付けて右サイドで仕留める形はできていた。課題はペドリに効果的な楔を入れる回数を増やすこと。ペドリにボールが入るとDFが後追いになり、マークのずれが発生し、周囲が楽にプレーできるようになる。チーム全体でペドリを使う意識を持てば全体がもっと楽にプレーできる。

 

ベティス

10人になり、苦しい展開になってしまったが、バルサ相手に後手を踏んでしまった。守備ブロックは作ったもののカウンターの手段はなく、11人でも劣勢は明らかだったと思う。一方でエドガルの退場、ホアキンの負傷退場は不運だった。

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