俺から見たセルタ対バルセロナ

第38節、セルタ対バルセロナです。

 

バルサは退団を表明しているブスケツ、アルバがベンチ外。バルサでの公式戦ラストマッチを楽しみにしていたのに残念です。

 

セルタは残留のかかる一戦になります。

 

前半

2分、中央のビルドアップでクンデからデ・ヨングへのパスがずれます。デ・ヨングはトラップを試みますがミス。ベルトランがカットし、セルタのショートカウンター。ベルトランは右ハーフスペースのベイガにパス。ベイガはドリブルで持ち上がりミドルシュート。クリステンセンが触りコースが変わりますがテア・シュテーゲンがファインセーブ。

 

バルサ、セルタ共に前からパスコースを切りに行きますが、バルサのビルドアップはデ・ヨングに頼ることが多く、アンカーに入ったエリック・ガルシアは効果的なボールの引き出しはなく不安定。徐々にセルタが主導権を握ります。

 

8分、テア・シュテーゲンの楔をフェラン・トーレスが中央で受け、エリック・ガルシアに落とします。エリック・ガルシアは右のセルジ・ロベルトに展開。セルジ・ロベルトは右ハーフスペースのレバンドフスキへ縦パスを入れます。レバンドフスキはターンして右サイドを駆け上がるハフィーニャへフィード。ハフィーニャは飛び出してきたビジャールをシャペウでかわして追いかけてきたDFと競り合いながら、落ち際をスライディングシュート。枠の右に外します。ただ、ハフィーニャの飛び出しはオフサイドでした。

 

10分、左からマルコス・アロンソがクロス。ヌニョスがトラップで抑えようとしますが大きくなります。こぼれたボールをレバンドフスキがシュート。当たり損ねがゴール前のケシエの前に転がり、ケシエが詰め、ネットを揺らしますが、VARでオフサイド。ノーゴールになりました。

 

12分、クリステンセンからエリック・ガルシアへのパスがずれてベルトランがカット。セルタの速攻が始まります。ベルトランは右のセフェロビッチに展開。セフェロビッチはドリブルから前方のベイガにスルーパス。ベイガはカバーに入ったクリステンセンを切り返しでかわして中に持ち出しシュート。テア・シュテーゲンが正面でキャッチ。

 

20分、セルタは左サイドをパスで崩し、ベルトランがゴールライン際からふわりとしたクロス。セフェロビッチがクリステンセンの裏を取りヘッドするも威力はなく、テア・シュテーゲンがキャッチ。

 

25分、クンデがフェラン・トーレスに楔を入れ、フェラン・トーレスは右ハーフスペースのケシエへパス。ケシエは強引なドリブルでドミンゲスを抜きミドルシュート。ビジャールが正面でセーブ。

 

直後のコーナーキック。ヌニュスがクリアしたボールをケシエが拾いますがボールコントロールが大きくなり、カルレス・ペレスが奪ってセルタのロングカウンター。カルレス・ペレスがドリブルで右ハーフスペースを持ち上がり中に持ち出しミドルシュート。テア・シュテーゲンが正面でキャッチ。

 

26分、バルサの速攻。左サイドでサイドチェンジのパスを受けたレバンドフスキがクロス。ファーサイドでフリーになったケシエがヘッドも枠の左。

 

37分、右からカルレス・ペレスがドリブルで縦に突破しクロス。ファーサイドのデ・ラ・トーレがヘッドで落とし、ロドリゲスがダイレクトボレー。枠の右に外します。

 

39分、レバンドフスキが左サイドでボールを受けてインスイングのコントロールシュート。右ポストをかすめて外れます。

 

40分、セルタの速攻から、左からセフェロビッチが立て続けに2回クロス。2回ともマルコス・アロンソがクリア。2回目にはじかれたボールをデ・ラ・トーレが拾ってミドルシュート。テア・シュテーゲンが前にはじき抑えようとしますが足を滑らせて出遅れます。その隙にロドリゲスが詰めますが、デ・ラ・トーレがシュートを打った際にオフサイドポジションにいたため、ノーゴールとなります。

 

41分、中盤でデ・ヨングにプレスをかけたセルタはデ・ヨングに不用意なパスを出させてカットし、そのままショートカウンター。セフェロビッチが中央を持ち上がり右ハーフスペースのベイガにパス。ベイガはファーストタッチで縦に持ち出しDFを置き去りにし、ファーサイドへ流し込みます。

 

セルタが待望の先制点を奪います。

 

前半は残留に向けて執念を見せるセルタが主導権を握り1-0とリードして折り返します。

 

後半

バルサはクリステンセンに代えてガビを投入。エリック・ガルシアをCBに下げます。ただ、後半もセルタペース。

 

65分、カルレス・ペレスが中央をドリブルで持ち上がり右サイドのベイガにパス。ベイガは中を確認しクロス。キックが少しアウトにかかり、ボールはペーニャの頭上をぬけてファーサイドネットに吸い込まれます。

 

絶対に防げないラッキーゴールでセルタが2-0とリードを広げます。セルタはゲームをコントロール。バルサは交代カードを切り得点を奪いに行きますが、膠着状態になります。

 

79分、右サイドからデンベレがDFとGKの間に鋭いクロス。中央のファティがヘッドで押し込みます。

 

バルサが1点を返しますが、セルタが逃げ切りました。

 

セルタが2-0で勝利。残留を決めました。

 

気になったプレーヤー

#24ガブリ・ベイガ

先制点の落ち着き、大舞台で飛び出した絶対に防げないクロスのゴール。元々持っているサッカー選手のレベルの高さと強運があります。近いうちにビッグクラブに引き抜かれてワールドクラスのアタッカーになっても驚きはしません。それぐらいのポテンシャルを持ったいい選手です。

 

#8ベルトラン

鋭い読みでセルタの中盤を引き締める。

 

バルセロナ

#24エリック・ガルシア

前半はアンカーの位置で何もできず。デ・ヨングのポジションが低かったので、ダブルボランチだったかもしれないがそれでもインパクトは薄い。ブスケツの後継者はいないと思うけど、この試合を観る限りエリック・ガルシアに中盤を任せるのは難しい。バレンシアにレンタルしているニコを呼び戻して育てるほうがいいと思う。

 

#15クリステンセン

前半で交代。アラウホと組むと鉄壁の守備を見せるが、アラウホがいないと急にレベルダウン。DFリーダーとして頑張ってほしい。

 

#10ファティ

意地の1点を奪う。放出報道もあるが来シーズンはスタメンでの活躍を期待したい。

 

#11フェラン・トーレス

レバンドフスキとポジションを入れ替えてくさびを受ける。結構器用にこなすことができた。

 

総括

セルタ

残留に向けてチーム一丸となってバルサ戦を戦う。5-4-1、5-3-2のような形の守備で後方の5レーンを埋めつつ、前からパスコースを狭めていく守備で試合の主導権を握ることができた。もともと自力のあるチームだと思うので来シーズンの活躍にも期待したい。

 

バルセロナ

優勝も決まり、来シーズンを見据えつつ、ターンオーバーを行い試合に臨む。デ・ヨング、エリック・ガルシアの連携が悪く最終ラインでビルドアップが不安定でそこを突かれて失点。後半はセルタが2点目を奪われるもそこからひっくりかえせるだけのエネルギーもなく完敗。

 

おまけ

ブスケツとアルバを見たかった。

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