俺から見たバルセロナ対アントワープ

チャンピオンズリーググループステージ第1節、バルセロナ対アントワープです。

 

バルサは、ベティス戦のスタメンをベースに、デ・ヨングをアンカーに、右ＷＧにラフィーニャを起用しました。

 

前半

両チームともに前からパスコースを限定してプレスをかける守備。後方からビルドアップを試みますが、中盤でつぶされるほぼ互角の立ち上がりを見せます。

 

ただ、時間の経過と共にバルサのポゼッション率が高まっていきます。

 

10分、アントワープを押し込み、左ハーフスペースのガビが中央のギュンドアンにパス。ギュンドアンはダイレクトですこし左前方のレバンドフスキとパス交換。その間にジョアン・フェリックスが前線左ハーフスペースに入り込みます。ギュンドアンはトラップからジョアン・フェリックスの足元に鋭いパス。ジョアン・フェリックスは中に持ち出し、アルデルバイレルトの股下を抜くシュートでニアに決めます。

 

バルサが見事なパス回しからフィニッシュを決め先制します。この1点でバルサはしっかりとパスを回し、アントワープを崩しにいきます。

 

18分、バルサの速攻。デ・ヨングが中盤中央から左ハーフスペースへロングスルーパス。ジョアン・フェリックスが受けて中に持ち出し、ファーサイドへクロス。フリーで待ち構えたレバンドフスキがボレーで合わせ、ゴール。

 

バルサが2－0と突き放します。

 

21分、ギュンドアンが右ハーフスペースでボールを受けて左のバルデにフィード。バルデはドリブルでサイドをえぐってニアへ戻すパス。左ハーフスペースでラフィーニャが受けて縦に突破からクロス。バタイユに当たってビュテの頭上を抜けてゴール。

 

オウンゴールでバルサが3－0とリードを広げます。

 

アントワープはサイドからバルサゴールへ迫るシーンが時折見られますが、マイナスのクロスに誰も走り込まずチャンスをふいにする場面が見られます。

 

33分、アントワープのペナルティエリア内右ハーフスペースでラフィーニャがクンデからの楔を受けて中に持ち出しシュート。ビュデが正面でキャッチ。

 

43分、アントワープの速攻。右ハーフスペースのムヤが右のバタイユに展開。バタイユは縦に持ち出しクロス。ニアでヤンセンがつぶれ、中央にこぼれたボールをムヤが拾ってミドルシュート。テア・シュテーゲンが正面でキャッチ。

 

45分、アントワープを押し込み、デ・ヨングが右ハーフスペースのジョアン・フェリックスに宇錆を入れます。ジョアン・フェリックスは中央のギュンドアンに横パス。ギュンドアンは左ハーフスペースのバルデにスルーパス。バルデはトラップで縦に持ち出し、左40度くらいからシュート。左サイドネットの外側に突き刺します。

 

バルサが一方的な展開で3－0とリードして折り返します。

 

後半

46分、バルサの速攻。中央のデ・ヨングが右のラフィーニャに展開。ラフィーニャはタメてからニアへスルーパス。ギュンドアンが走り込みシュートするも力なくビュデがキャッチ。

 

後半もバルサが試合の主導権を握り、ハーフコートゲームになっていきます。

 

53分、右サイドをカンセロが強引にドリブルで持ち上がり、ギュンドアンとワン・ツーで抜けてマイナスクロス。レバンドフスキがバックヒールを試みますが上手く当たらず、ボールがこぼれます。こぼれ球にギュンドアンが走り込みシュート。レバンドフスキニアたち、ボールは左へ。バルデがＤＦの前に体を入れてブロックし、後方から走り込んだガビが前に持ち出し強烈なシュート。ニア上に決めます。

 

バルサが4－0とします。

 

65分、ロメウが右ハーフスペースのフェルミン・ロペスにパス。フェルミン・ロペスは縦にスルーパス。カンセロが走り込み角度のないところからシュート。ビュデがセーブ。

 

65分、コーナーからの二次攻撃。右サイドでパスを回してラフィーニャがファーサイドへクロス。レバンドフスキには合いませんでしたが、大外から走り込んだジョアン・フェリックスがヘディングで押し込みます。

 

バルサが5－0とします。

 

69分、バルサは右サイドでパスを回し、ペナルティエリア内右ハーフスペースでボールを受けたフェラン・トーレスがターンしてシュート。わずかにゴール左へ外れます。

 

73分、アントワープの速攻。右サイドをケルクがＤＦラインの裏へ飛び出してボールを受けてドリブルで持ち上がりクロス。中央でイレニケナがシュートもテア・シュテーゲンがファインセーブ。こぼれ球をムヤが拾ってシュートも再びテア・シュテーゲンがファインセーブ。ただ、最初のケルクの飛び出しがオフサイドでした。

 

75分、アントワープ陣内中央高い位置でフェルミン・ロペスがボールを奪いバルサのショートカウンター。フェルミン・ロペスは前方のレバンドフスキにパス。レバンドフスキは右ハーフスペースのヤマルにパス。ヤマルは飛び出してきたビュデを右にかわして角度のないところからシュート。枠の右へ外します。

 

76分、クンデがアントワープのロングボールをはね返し、フェルミン・ロペスがつなごうとしますがアントワープＤＦに引っかかります。しかし、ＤＦが処理を誤ったところをヤマルが拾ってビュデと1対1になりかけます。ヤマルは切り返しビュデとＤＦをかわしにいき、そのままシュート。ＤＦにブロックされます。

 

79分、ヤマルがセルジ・ロベルトとワン・ツーで右サイドを突破しマイナスクロス。ニアでＤＦが触り中央にこぼれたボールをレバンドフスキが拾ってシュート。ビュデがファインセーブ。

 

終盤はオープンな展開になりますが、アントワープはゴールに迫れません。

 

91分、バルサの速攻。左ハーフスペースをドリブルで持ち上がったフェラン・トーレスは右ハーフスペースのレバンドフスキにスルーパス。レバンドフスキはシュートを放ちますが、ビュデがファインセーブ。

 

92分、左ハーフスペースのクンデがペナルティエリアの手前にいたレバンドフスキに鋭い楔を入れます。レバンドフスキは外側にターンして左足シュート。枠の上に外します。

 

バルサが5－0と完勝しました。

 

気になったプレーヤー

バルセロナ

＃14ジョアン・フェリックス

だんだんロナウジーニョに見えてきた。実況か解説者も同じことを言っていたけど、予測不能のプレーをするので見ていて面白いし、効果的。ベティス戦よりもさらに良くなった。

 

＃9レバンドフスキ

ジョアン・フェリックスのおかげでフィニッシュワークを分散して行うことができるようになり、マークが少なくなってプレーがしやすそう。

 

＃21デ・ヨング

ブスケツがいたころは、アンカーのポジションをやっているときにブスケツのプレーを意識しすぎて窮屈そうだったが、この試合ではのびのびとプレーできている印象を受けた。

 

＃22ギュンドアン

この試合のＭＯＭ。チャンスを作る際の起点になっている。試合を重ねるごとに連携が深まっているのが明らかに見てとれる。

 

＃15クリステンセン＆＃23クンデ

アントワープの攻撃を未然に防ぐ。

 

＃32フェルミン・ロペス＆＃27ヤマル

少ないプレー時間でも持ち味をアピールができた。今後、起用する機会も増えると思うし、存在感をアピールしてほしい。

 

アントワープ

なし

 

総括

バルセロナ

2シーズン連続グループステージ敗退中だったので、初戦の勝利は心理的にとても大きな1勝と言える。ベティス戦に続きゲーム内容も良く、完勝という出来。チーム全体でこの調子を維持しつつ、強豪相手でもその強さが発揮できると良い。9月末のセビージャ戦、来月末のクラシコまでさらにチーム力を上げていきたい。

 

アントワープ

ほぼいいところはなし。バルサが強すぎたと言える。この敗戦は早く忘れて次の試合の準備をしたほうがいい。