俺から見たマジョルカ対バルセロナ

リーガ・エスパニョーラ第7節、マジョルカ対バルセロナです。

 

バルサは大幅なターンオーバーを敢行。昨シーズンなら常時スタメンだったレバンドフスキもベンチスタートです。

 

前半

マジョルカは5－3－2で守備ブロックを固め、カウンター狙い。バルサがボールを保持します。マジョルカの縦パスへの寄せが早いのが目につきます。

 

3分、左のダニ・ロドリゲスが左ハーフスペースのアブドンに楔を入れて、ワン・ツーを受けてカットインからミドルシュート。イニゴ・マルティネスがブロックします。

 

7分、バルサＤＦラインの裏に出たボールをイニゴ・マルティネスが拾って、テア・シュテーゲンにバックパス。テア・シュテーゲンはダイレクトパスを試みますが、イニゴ・マルティネスとロメウの中間にパスをしてしまいます。サンチェスがカットし縦にドリブルからクロス。アブドンの手前でアラウホがスライディングでクリアもボールはサンチェスのもとへ。サンチェスはヘッドで中へパス。中央で待ち構えたムリキが左足でファーサイドに流し込みます。

 

バルサのミスを突いたマジョルカが最初のチャンスを活かして先制します。

 

バルサがマジョルカを押し込む時間が増え、マジョルカは守勢に回ります。

 

24分、ラフィーニャが右からドリブルを仕掛けてアーリークロス。中央でＤＦＮお手前に入り込んだフェラン・トーレスが合わせようとしましたが、ボールが足の高さよりわずかに上を通り合わせられず。

 

触れればビッグチャンスでした。

 

38分、左ハーフスペースでボールを受けたガビがドリブルでバイタルエリアに進入。ＤＦが慌てて出ようとしたところへガビが左前方のフェラン・トーレスにスルーパス。入れ替わる形で抜け出したフェラン・トーレスは左45度の位置でトラップからシュート。ライコビッチがファインセーブ。

 

40分、中央のガビが右のカンセロにフィード。カンセロは強引なドリブルでペナルティエリアに迫りますがつぶされます。こぼれ球をラフィーニャが中に持ち出し地を這うミドルシュート。ゴール左に決めます。

 

バルサが同点に追いつきます。

 

44分、マジョルカのゴールキックをガビがヘッドで跳ね返し、中央のフェラン・トーレスがフリック。右から中央に走り込んだラフィーニャがＤＦの前に体を入れてライコビッチと1対1になりシュート。力んだのか枠の上に外します。

 

バルサはビッグチャンスを逃します。

 

47分、マジョルカのゴールキック。ムリキがヘッドでフリックしたボールがバルサのＤＦラインの裏へ。アブドンが走り込み、飛び出してきたテア・シュテーゲンの鼻先で、左アウトサイドで触り、ゴールへ流し込みます。

 

マジョルカがワンチャンスをモノにして2－1と勝ち越し、前半をリードして折り返します。

 

後半

バルサがマジョルカを押し込む展開が長く、時折マジョルカがカウンターを仕掛けます。

 

54分、マジョルカを押し込み、ペナルティエリアの外左サイドでパスを回します。一度はマジョルカにボールを奪われますがすぐに奪い返して、ジョアン・フェリックスがミドルシュート。右ポストに嫌われます。

 

67分、ヤマルが右サイドでボールを受けてペナルティエリアに進入し縦に突破を図ります。コペテがスライディングカットを狙いますが、ヤマルが転倒。主審が笛を吹きＰ．Ｋ．獲得。しかし、ＶＡＲが介入し、オン・フィールド・レビューで確認後、ノーファールとなりました。

 

映像を見た感じだと、コペテはボールに触れず、コペテのかかと辺りがわずかにヤマルの足先に当たって転倒しているように見えます。トップスピードで動いているとわずかな接触でも転倒するのでファールではないかと思います。

 

74分、中央から右のヤマルにボールが展開。ヤマルはファーストタッチで中に持ち出し。マーカーを置き去りにし、ニアへスルーパス。中央から右に流れてきたハフィーニャが走り込みダイレクトでマイナス気味のクロス。ニアに走り込んだレバンドフスキがスルーし、中央に走り込んだフェルミン・ロペスが蹴り込んでバルサが同点に追いつきます。

 

78分、マジョルカは右サイドからのクロスをファーサイドのムリキがヘッドで折り返し、走り込んだナスタシッチがダイレクトシュート。ガビがブロックします。

 

80分、クンデの縦パスをカットしたマジョルカのロングカウンター。ボールを奪ってから中央のムリキがボールを受けてスルーパス。ラリンがクンデの裏を取り走り勝ち、左に流れながらシュートも当て損ね、テア・シュテーゲンがキャッチ。

 

95分、右サイドの深い位置からカンセロがクロス。中央のレバンドフスキがヘッドも体を寄せていたバリエントがブロック。

 

96分、マジョルカのカウンター。自陣中央でボールを奪い、前方のダルデルがボールを受けます。ダルデルはドリブルで持ち上がり、左ハーフスペースへスルーパス。ラリンが受けてシュートも枠の右に外します。

 

2－2の同点で試合終了。勝ち点1を分け合いました。

 

気になったプレーヤー

マジョルカ

＃7ムリキ

先鋭点を決めた落ち着きは見事。

 

＃9アブドン

2点目の飛び出しは素晴らしかたつぃ、ワンタッチゴールの判断も良かった。

 

バルセロナ

＃32フェルミン・ロペス

ゴールへの嗅覚、才能を持っている気がする。今後の成長に期待大です。

 

＃6ガビ

ペドリ、デ・ヨングがいない中でも攻守両面で中盤を支える。特に守備の貢献が大きい。

 

＃11ラフィーニャ

出場停止明けにスタメンを奪われていたが、本人のプレー自体の質が落ちているわけでないことを証明するプレーを見せる。

 

＃5イニゴ・マルティネス

ビルドアップでの見せ場は少なく、守備も緩い。元々守備が素晴らしい選手というよりはビルドアップが持ち味の選手なので、かなり物足りない。

 

＃14ジョアン・フェリックス

レバンドフスキと一緒に起用されるといいプレーができるが、いないと物足りないプレーになってしまった。中央でフェラン・トーレスがポストプレーをできれば、マークの分散が期待でき、やりやすくなるのだが、現状では難しいかな。

 

総括

マジョルカ

バルサ対セルタを研究して同じフォーメーション、カウンター戦術を用意し、ラッキーな形で先制。ただ、ロングカウンターにいくには、スピード豊かな選手がいなかったため尻すぼみになる。ラッキーな勝ち越し点も奪ったがプレー内容は変わらず。勝ち点1が取れたことを良しとしたい。

 

バルセロナ

ミスが絡んでの2失点。ターンオーバーしたが、勝ち点2を落としたのは痛い。ただ、ヤマルやフェルミン・ロペスが途中から流れを変えることができる存在感を示したのはチーム力が上がっている証拠。ペドリ、デ・ヨングの怪我による離脱は痛手だが、他の選手はこの出場チャンスを活かしていきたい。