俺から見たバルセロナ対セビージャ

リーガ・エスパニョーラ第8節、バルセロナ対セビージャです。

 

バルサはラフィーニャを右ＣＨで起用。右ＷＧにはヤマルが先発しました。

 

前半

セビージャは4－2－3－1で守備ブロックを組み、バルサがボールを保持します。

 

0分、バルサは左サイドのフェリックスがボールを受けてオーバーラップしたバルデにパス。バルデは強引なドリブルでサイドをえぐってクロス。バドに当たりファーサイドにボールが流れ、ヤマルが止めようとしますがコントロールミス。ゴールラインを割ります。

 

4分、ハーフウェーライン手前右ハーフスペースのバドが前方にフィード。リュケバキオが飛び出します。右ＳＢのカンセロだけがＣＢ2人より下がった状態だったのでオフサイドはなし。クリステンセンがすぐさま戻り、リュケバキオがトラップしている間に追いつきます。リュケバキオはクリステンセンと1対1になり、左に持ち出しシュート。枠の左上に外します。

 

12分、セビージャ陣内でクリステンセンが前線のレバンドフスキに楔を入れます。レバンドフスキはダイレクトで左へパス。ガビには合いませんでしたが、ボールは巧く抜けてジョアン・フェリックスのもとへ。ジョアン・フェリックスは左45度からダイレクトシュート。コースが甘く、ニーランがセーブ。

 

バルサのボール保持時間が長くなり、セビージャを押し込む時間が長くなりますが、セビージャは時折サイドアタックで対抗します。

 

14分、バルサの左コーナー。中央のジョアン・フェリックスがヘッドも枠の右上に大きく外します。

 

15分、セビージャが前からパスコースを切りにいき、テア・シュテーゲンが左ハーフスペースのラフィーニャに楔を入れます。ジョルダンがよせてきたので、ラフィーニャは右へトラップするもコントロールミス。大きく転がったボールをソウがカットし前方のラキティッチにパス。ラキティッチはダイレクトで前線のラメラにパス。ラメラはダイレクトでラキティッチにリターンパス。ラキティッチはトラップからミドルシュート。テア・シュテーゲンがファインセーブ。

 

19分、右からセビージャのフリーキック。ゴール前に入れたボールにファーサイドでセルヒオ・ラモスとリュケバキオが走り込み、重なりながらリュケバキオがシュート。枠の左に外れます。

 

21分、右サイドでヤマルから下げたボールを受けたカンセロが、一呼吸おいてペドロサとリュケバキオの間をドリブルで抜け、カバーに入ったセルヒオ・ラモスに対して中に持ち出し、さらにカバーに入ったバドとの間を右アウトサイドで絶妙なスルーパス。走り込んだジョアン・フェリックスがダイレクトシュート。バーをたたき落ちたボールはゴールラインを越えず、ゴールはなりません。

 

ジョアン・フェリックスは決定機を逃します。

 

25分、バルサのロングカウンター。自陣左ハーフスペースのギュンドアンが前方右ハーフスペースのジョアン・フェリックスにフィード。目の前のＤＦに当たり、ボールはジョアン・フェリックスの手前にいたサンチェスのもとへ。しかし、サンチェスがボールコントロールミス。ジョアン・フェリックスがボールを回収し、右ハーフスペースの裏へフィード。ペドロサがラフィーニャの手前でカットするもラフィーニャはあきらめずボールを追いかけ体を半分以上入れます。ペドロサはたまらずペナルティエリア内で足を伸ばしますがボールには届かず、ラフィーニャにぶつかります。ラフィーニャは転倒するも増えはならず、ノーファールでした。

 

ペドロサはボールには触れていないし、ラフィーニャの体に足からぶつかって倒しているのでファールではないかと思いましたが、ＶＡＲなども介入しませんでした。前節のヤマルのＰ．Ｋ．取り消しより、Ｐ．Ｋ．じゃないかと思うシーンでした。

 

26分、バルサの左コーナー。ファーサイドから勢いをつけて走り込んだクンデがセルヒオ・ラモスに競り勝ちヘッドも枠の右に外します。

 

29分、セルヒオ・ラモスが右サイドへフィード。サンチェスが受けてシュート性のクロス。クリステンセンがクリアするもラメラに当たり、ボールは中央にこぼれます。オカンポスが拾ってシュートもゴールにカバーに入ったガビが体を張ってブロック。

 

32分、セビージャの速攻。左のリュケバキオボールを受けて中央に鋭いスルーパス。走り込んだオカンポスが左に流れるトラップも大きくなり、テア・シュテーゲンがキャッチ。

 

33分、右サイドのヤマルがカンセロにボールを戻し、その間にラフィーニャが左ハーフスペースＤＦラインの裏へ走り出します。カンセロはその動きに合わせてスルーパス。ラフィーニャはトラップからシュートもニーランがキャッチ。このプレーでラフィーニャは負傷。フェルミン・ロペスが投入されます。

 

38分、右ハーフスペースでボールを受けたフェルミン・ロペスが右のヤマルにパスをし、中央へポジションを移します。ヤマルはカットインから中央へグラウンダーのスルーパス。フェルミン・ロペスが足元で受けてそのままターン。少しボールが足元から離れますがそのままシュート。力なくニーランがキャッチ。

 

45分、セビージャは左からフリーキック。ラキティッチが鋭いボールをゴール前に入れますが、中央のセルヒオ・ラモス、ファーサイドに走り込んだリュケバキオにはわずかに合いません。

 

前半はスコアレスで折り返します。

 

後半

49分、右サイドペナルティエリアの脇からオカンポスのロングスロー。ニアでフリックしてファーのリュケバキオがシュートも枠の上。

 

55分、右サイドのカンセロがドリブルで持ち上がり右ハーフスペースのフェルミン・ロペスにパス。フェルミン・ロペスはすぐさま中央でフリーのレバンドフスキにパス。レバンドフスキはトラップからシュートもサンチェスがスライディングブロック。

 

直後の右コーナーキック。ガビが中央に飛び込みヘッドもわずかに枠の上。

 

64分、右サイドペナルティエリアの脇からオカンポスのロングスロー。ニアでガビがヘッドでクリアしようとするもボールはファーサイドへ。リュケバキオがヘッドでつめますがテア・シュテーゲンがキャッチ。

 

69分、右からカンセロがアーリークロス。ニアでレバンドフスキがバックヒールも体を寄せていたバドがブロック。中央に跳ね返ったボールをジョアン・フェリックスが触り左ハーフスペースに走り込んだガビがシュート。サンチェスが触り枠を大きく外れます。

 

直後のバルサのコーナーキック。ショートコーナーで初めてファーサイドへクロス。ジョアン・フェリックスが受けてクロス。ファーサイドのクンデがニーランと競り合いボールがこぼれます。ギュンドアンが拾って中に折り返し、フリーのレバンドフスキがシュート。ゴールにカバーに入ったバドがブロック。クンデとニーランの競り合いでファールがありました。

 

73分、右サイドペナルティエリアの脇からセビージャのスローイン。オカンポスのロングスローを警戒したところをショートで始め、ラメラがオカンポスとのパス交換からクロス。ニアに飛び込んだラキティッチがヘッドも枠の右。

 

75分、左サイドでボールを受けたフェラン・トーレスがファーサイドへクロス。走り込んだヤマルが中央のフェルミン・ロペスに折り返そうとヘッドで叩きつけます。ボールはフェルミン・ロペスの前にいたセルヒオ・ラモスの足元へ入り、セルヒオ・ラモスの足に当たってオウンゴール。

 

バルサが先制します。その後セビージャが攻勢に出ますが、なかなか枠内シュートを放てず時間が経過していきます。

 

91分、自陣からのフィードを左ハーフスペースのフェルミン・ロペスがヘッドで中央に流します。右から流れてきたフェラン・トーレスが左ハーフスペースで受けてキープからクロス。ＤＦに当たりこぼれたボールを中央のレバンドフスキが拾ってシュートもセビージャＤＦが束になってブロック。

 

1－0でバルサが勝利しました。

 

気になったプレーヤー

＃32フェルミン・ロペス

バイタルエリアに入り込んでボールを受けるのが巧い。もっと試合経験を積めば、さらに良い選手になりそう。

 

＃2カンセロ

右からのビルドアップ、ドリブルの持ち上がりでチャンスを演出。

 

＃14ジョアン・フェリックス

決定機を決めておきたかった。連戦の疲れが出ているのか、動きのキレも悪かった。

 

＃6ガビ

こちらは疲れ知らずで攻守にわたり貢献。この試合のＭＯＭと言っていい。

 

セビージャ

＃5オカンポス

いつ見ても危険な香りのするアタッカー。

 

＃4セルヒオ・ラモス

危機察知能力は流石。オウンゴールはしょうがない。

 

総括

バルセロナ

連戦の疲れが見える試合だったが、セビージャ相手にミスの少ない試合をした印象。決定機を数多く作ることはできなかったが停滞感は見られなかった。チャンピオンズリーグのポルト戦に向けてコンディションを整えたい。

 

セビージャ

カウンターを狙うにしろ、サイドアタックで崩すにしろ、フィニッシュワークに課題を残す。この試合では理由はわからないがエン・ネシリが先発、ベンチメンバーにも入っていなかったので、エン・ネシリが戻ってくれば解決できる課題だと思う。リーガでは中位に沈んでいるが巻き返しも十分可能だと思う。