俺から見たバルセロナ対アスレティック・ビルバオ

リーガ・エスパニョーラ第10節、バルセロナ対アスレティック・ビルバオです。

 

バルサはCFにジョアン・フェリックス、右ＷＧにフェラン・トーレス、左ＷＧにフェルミン・ロペスを起用しました。

 

前半

ビルバオは4－4－2（4－2－3－1）の守備ブロックを作り、バルサの楔のパスに鋭く寄せていきます。

 

バルサはボールを保持するも序盤はなかなか攻め手が見つかりませんが、ほぼ互角の立ち上がりです。

 

4分、ビルバオの速攻。デ・ガラレタがバイタルエリアのサンセットに楔を入れます。サンセットは右ハーフスペースのイニャキ・ウィリアムズにパス。イニャキ・ウィリアムズはトラップからミドルシュート。テア・シュテーゲンがファインセーブからキャッチします。

 

10分、バルサは最終ライン、左ハーフスペースのイニゴ・マルティネスが右サイドへ大きくフィード。フェラン・トーレスが受けてドリブルからクロス。中央に走り込んだジョアン・フェリックスがダイレクトシュート。バーに嫌われます。

 

13分、バルサの速攻。ギュンドアンが中央から左サイドへフィード。バルデがオーバーラップしドリブルで持ち上がりマイナスクロス。ニアでジョアン・フェリックスがパレデスに潰され、抜けたボールをフェルミン・ロペスがシュート。ウナイ・シモンがファインセーブ。

 

19分、バイタルエリアでボールを受けたジョアン・フェリックスがミドルシュート。ウナイ・シモンが正面でキャッチ。

 

20分、バルサのペナルティエリアの外でビルバオがプレス。サンセットがギュンドアンのパスを体に当ててこぼれたボールをイニャキ・ウィリアムズがシュート。テア・シュテーゲンが上にはじき出します。

 

序盤から変わらぬ展開ですが、ビルバオの速攻をバルサの選手は手を使って止めるようになります。特に左サイドのニコ・ウィリアムズのスピードに手を焼きます。

 

45分、左からニコ・ウィリアムズがドリブルで仕掛けてつぶされますが、レクエが左サイドですぐに奪い返してカットインから縦にスルーパス。ニコ・ウィリアムズが走り込み角度のないところからファーサイドへシュート。テア・シュテーゲンがファインセーブ。

 

前半はスコアレスで折り返します。

 

後半

46分、左サイドのジョアン・フェリックスが鋭いサイドチェンジ。フェラン・トーレスが受けてシュートフェイントでレクエをかわして中に持ち出しシュート。カバーに入ったダニ・ガルシアがブロック。

 

前半と変わらぬ展開。

 

55分、左からバルデが左ハーフスペースへフィード。ジョアン・フェリックスが抜け出しますが、ウナイ・シモンが絶妙な飛び出しでジョアン・フェリックスにシュートを打たせずにトラップしたボールを回収します。

 

57分、カンセロが自陣右サイドでボールを受けて強引なドリブルで持ち上がり、ビルバオ陣内に入ったところで中央のギュンドアンにパス。ギュンドアンはドリブルで持ち上がり、ペナルティエリアの手前にいたジョアン・フェリックスにショートパス。ジョアン・フェリックスはファーストタッチで中に持ち出して反転シュート。ウナイ・シモンがファインセーブ。こぼれたボールをフェルミン・ロペスがつめますが、またもウナイ・シモンがファインセーブ。

 

60分過ぎ、両チームともに運動量が落ちてスペースが空き始めます。

 

62分、バルサの速攻。中盤でフェルミン・ロペスがボールをカットしてスルーパス。左ハーフスペースを抜け出したジョアン・フェリックスがボールを受けてカットインから右ハーフスペースにパス。ヤマルがフリーで受けてトラップからシュートも枠の右へ外してしまいます。

 

74分、右サイドの深い位置からヤマルが戻りながらカットインしてシュート。ウナイ・シモンがセーブ。

 

79分、最終ライン左ハーフスペースからイニゴ・マルティネスが鋭い縦パス。ジョアン・フェリックスが流れるようなファーストタッチでターンし前方にスルーパス。交代で入ったばかりのマルク・ギウが走り込み、縦にトラップしてシュート。ウナイ・シモンが触りますが、ボールはゴールネットに収まります。

 

マルク・ギウのデビュー戦ファーストシュートで先制します。

 

89分、ヤマルが右サイドから中に持ち出しファーサイドへクロス。走り込んだジョアン・フェリックスがヘッド。ウナイ・シモンが上にはじき出します。

 

1－0でバルサが勝利しました。

 

気になったプレーヤー

バルセロナ

＃5イニゴ・マルティネス

今シーズン見せていたパフォーマンスの中では一番いい。この調子を持続したい。

 

＃14ジョアン・フェリックス

得点はなかったものの惜しいシュートはあったし好調を維持。アシストは見事でした。

 

＃2カンセロ

攻撃面は良いけど、自分のサイドをニコ・ウィリアムズに結構やられてしまった。

 

＃38マルク・ギウ

17歳の新鋭。187ｃｍと大柄な体格ながらスピードを持っている。短時間の出場だったので何とも言えないが、謙虚な姿勢を保ちつつ出場機会を増やしたい。

 

＃27ヤマル

途中出場で攻撃を活性化。無理のない範囲で定期的に出場機会を与えて成長させたい。

 

＃1テア・シュテーゲン

堅実なプレーで無失点に抑える。試合を締めた。

 

アスレティック・ビルバオ

＃1ウナイ・シモン

試合には負けてしまったが、この試合のＭＯＭです。ファインセーブを連発し、試合を盛り上げた。

 

＃11ニコ・ウィリアムズ

スピードに乗ったドリブル突破は魅力的だが、決定力もつけたい。これが成長のカギになると思う。

 

＃8サンセット

依然見た時よりもプレーの質が格段に上がっている。自信を持ってプレーできている。ビルバオを代表する選手に成長しそう。

 

＃9イニャキ・ウィリアムズ

好きな選手ではあるのだが、長年の課題でもある決定力をもっとつけたい。

 

総括

バルセロナ

レバンドフスキ、ペドリ、フレンキー・デ・ヨング、クンデ、ラフィーニャ等、けが人を多く抱えている中で勝ち点3を奪ったのは大きい。また、レバンドフスキ不在でもジョアン・フェリックスをＣＦに置き、流動性を持たせたことで攻撃の手詰り感は減った気がする。ヤマルが復帰し、右サイドからドリブルで仕掛けられるのはバリエーションが増えるし好材料。チャンピオンズリーグ、クラシコと過密日程だが、コンディションを整えて勝っていきたい。

 

アスレティック・ビルバオ

試合内容は悪くない。課題はサイドアタックからフィニッシュに持ち込む回数を増やし、得点を奪うこと。今シーズンは上位につけているし、期待が持てそうです。