俺から見たシャフタール・ドネツク対バルセロナ

チャンピオンズリーググループステージ第4節、シャフタール・ドネツク対バルセロナです。

 

バルサは右SBにカンセロ、左SBにマルコス・アロンソ、中盤はギュンドアン、ロメウ、ガビ、右WGにラフィーニャ、CFにレバンドフスキ、左WGにフェラン・トーレスを起用しました。

 

前半

シャフタール・ドネツクは攻撃では後方からビルドアップ。守備は4-4-2の守備ブロックを作り、ボールへの寄せるタイミングをチームで共有し、中央を固める守備を見せます。

 

バルサはポゼッションを高めて、シャフタール・ドネツクの守備を崩そうとしますが、後方でつなぐだけで、効果的な攻めはできず。前からのプレスは時折ボールをカットしますが、ルーズボールは拾えません。

 

序盤は互角の展開。

 

14分、シャフタール・ドネツクは左サイドでボールを回して一度後方のラキツキーに戻します。ラキツキーは前方へフィード。マトビエンコが飛び出し、カンセロを右腕で抑えながらペナルティエリアに進入しシュート。テア・シュテーゲンがファインセーブ。

 

徐々にバルサのポゼッション時間が長くなりますが、前線の動き出しと後方のパス出しのタイミングが合わず、ボールが出てきません。

 

シャフタール・ドネツクは後方からのフィードを織り交ぜ始めますが、クリステンセン、アラウホに阻まれます。

 

39分、ハーフウェーライン付近左サイドからスダコフが右サイドへロングスルーパスとも言えるような糸を引くような素晴らしいサイドチェンジのパスを出します。オーバーラップしたゴチョレイシビリがフリーで受けます。ゴール前ではシカンがクリステンセンの前を取る動きからストップして裏をとります。その動きに合わせてゴチョレイシビリがピンポイントクロス。シカンがヘッドで合わせてゴール右にきっちり決めます。

 

シャフタール・ドネツクが先制し、前半は終了します。

 

後半

46分、左サイドのフェラン・トーレスがマルコス・アロンソとワン・ツーで突破。フェラン・トーレスはカットインからシュートも枠の上。

 

47分、自陣左サイドからマトビエンコが右ハーフスペースにロングフィード。ゴチョレイシビリがフェラン・トーレスに走り勝ち、カバーに入ったクリステンセンに対して縦に持ち運び角度のないところからシュート。テア・シュテーゲンがシュートコースをしっかりと切ってセーブ。

 

バルサは前半と違い、前線の動きにパスを入れるようになり攻撃が活性化します。

 

50分、シャフタール・ドネツクを押し込み、右からロメウがアーリークロス。Dfgaクリアしたボールを左サイドのフェラン・トーレスが拾いカットインから中央へパス。ラフィーニャがダイレクトシュートも枠の右。

 

56分、シャフタール・ドネツクの速攻。スダコフが中央をドリブルで持ち上がり、右のズブコフに展開。ズブコフはタメてニアへスルーパス。走り込んだシカンが角度のないところからシュート。テア・シュテーゲンがシュートコースをしっかりと切ってセーブ。

 

バルサはゴールまで迫りますが、シュートまでいけないケースが増えてきました。

 

66分、バルサは左サイドを押し込んでから、左ハーフスペースのペドリにボールを戻します。ペドリは中を見てファーへクロス。ヤマルがヘッドもわずかに枠の左。

 

80分、右サイドから仕掛けたヤマルがDFの間を抜こうとチップキックパス。DFの手に当たりますが、ノーファール。VARも介入せず。

 

86分、ニュエルトンがバルサDFの裏に飛び出し左サイドでボールをキープしてからカンセロ相手にカットインから強烈なシュート。ファーサイドネットに突き刺しますが、オフサイドでした。

 

後半はスコアは動かず、1-0でシャフタール・ドネツクがバルサに勝利しました。

 

気になったプレーヤー

シャフタール・ドネツク

#10スダコフ

前回の対戦でも印象的なプレーを見せた記憶があるが、この試合の先制点の起点になったサイドチェンジは絶品。一見の価値ありです。まだ21歳と若いので今後ビッグクラブに引き抜かれても驚かない逸材です。

 

#13ゴチョレイシビリ

こちらも若手のジョージア代表選手。運動量豊富だし、攻撃力がある今後の期待が高まる右SB。

 

#14シカン

先制ゴールの動き出しは完璧。「FWたる者、ボールに合わせるのではなくマークを外す動きに合わせてボールをもらう者」という意識を持たねばならぬという感じでゴールを決める。

 

バルセロナ

#8ペドリ

ソシエダ戦でもそうだったが、途中出場でも違いを見せる。怪我の再発が怖いので徐々にプレー時間を長くしてコンディションを整えさせたい。

 

#9レバンドフスキ

クラシコ、ソシエダ戦よりもコンディションは上がっている感じ。ただ、動き出しにパスが出てこない。

 

#11ラフィーニャ

マンチェスター・シティ対ヤングボーイズの試合を観ていて思ったが、シティのWGのようにボールを受けた時にDF1人は剥がすドリブルがほしい。それができないとWGでいる意味がなくなってくる。こちらもコンディションを上げたい。

 

#15クリステンセン

全体的に悪くはないパフォーマンスだったが、シカンに奪われた先制点の時だけ失敗してしまった。

 

総括

シャフタール・ドネツク

特別なバルサ対策をしていたようには見えなかったが、前回同様ミラーゲームを選択しつつ、ロングボールを交えてチャンスを作り、ワンチャンスをモノにした。後半は運動量が落ちて攻め込まれるシーンがあったが、しっかり中央を固めてカウンター狙い。チームの意思統一が図られているとてもいいチームだと思います。残り2試合を勝利しても驚きはないです。

 

バルセロナ

クラシコ、ソシエダ戦と受け身な試合展開だったが、この試合ではボールを握って主体的な試合展開にはなった。ただ、勇気をもって攻める姿勢が足りない。前半は前線の動き出しはあるけど、ボールが出てこない。結局自分たちのFW陣が走り疲れてしまい、後半でやっと修正。縦パスを奪われてカウンターを怖がっているように映りました。チーム前述というよりはメンタルがネガティブになっている感じ。前に仕掛ける、奪われたらハイプレスを徹底できればいいけど、チームの覚悟が中途半端。シャビが腹をくくって失点しても攻撃重視に舵をきらないと改善は望めないと思います。

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