俺から見たアントワープ対バルセロナ

チャンピオンズリーググループステージ第6節、アントワープ対バルセロナです。

 

バルサは大幅なターンオーバー。右SBにフォルト、CBにクンデとクリステンセン、左SBにバルデ、DHにロメウと怪我から復帰のセルジ・ロベルト、OHにペドリ、右WGにヤマル、CFにレバンドフスキ、左WGにフェラン・トーレスがきようされました。

 

0分、アントワープは前からプレスをかけてバルサのペナルティエリアの横でヤンセンがフォルトからボールを奪いクロス走り込んだ。ケルクにはわずかに合わず。

 

1分、ペナルティエリアの外、中央でペーニャからボールを受けたロメウがダイレクトに左にはたきますが、フェルメーレンがカット。そのままニアサイドにシュートを突き刺します。

 

アントワープが幸先よく先制。バルサはいきなりミスが続いて失点します。

 

バルサは時間の経過と共にパスを回し始めますが、アントワープも守備ブロックを作り、中央を固めてカウンター狙い。その結果緩い感じで中盤での潰し合いが始まります。

 

30分過ぎ、アントワープの出足が少し鈍ってきました。

 

35分、アントワープの左コーナーキック。ニアに入ったボールをセルジ・ロベルトが大きくクリア。右サイドに上がったボールをアントワープの選手が手間取り、その隙に猛烈に上がってきたセルジ・ロベルトがカットし、中央にいたフェラン・トーレスにパス。フェラン・トーレスは右のヤマルに展開。ヤマルはドリブルで持ち上がり、その間にセルジ・ロベルトが右ハーフスペースを駆け上がります。アントワープの選手4人がその動きにつられて、中央ニアサイドが空きます。すかさずフェラン・トーレスが走り込み、ボールを中に持ち出していたヤマルがスルーパス。フェラン・トーレストラップからファーサイドへシュート。ビュテが触りますがゴール。

 

バルサが同点に追いつきます。

 

両チームともに前半は得点シーン以外シュートチャンスシーンはほとんど作れず1-1で折り返します。

 

後半

48分、右からデ・ラエトが右ハーフスペースにスルーパス。フェルメーレンが抜け出しフリーでグラウンダーのクロス。ファーサイドのクンデがクリアしようとしてコントロールミス。ヤンセンが拾って中に持ち出しシュートを決めますが、ヤンセンがオフサイドでノーゴール。

 

51分、フェラン・トーレスが左からクロス。中央に走り込んだフェルミン・ロペスがヘッドで左に流し、ヤマルがトラップからシュート。バーに嫌われます。

 

後半は前半と比べ、両チームともに積極的に仕掛けていきます。

 

52分、セルジ・ロベルトのタックルが危険と判断されてレッドカード。VARが介入してイエローカードに変更になります。故意とではないと思いますが足裏で相手の足の甲を踏んでいるのでレッドを出されても文句は言えないシーンでした。

 

53分、DFから前線左ハーフスペースのケルクにロングフィードが入り、ケルクはクリステンセンに並走されながらもシュート。ペーニャが正面で抑えます。

 

55分、バルサのペナルティエリアの外右ハーフスペースでボールを受けたロメウにユスフがすかさず寄せてボール奪取し、アントワープのショートカウンター。ユスフは中に持ち出し左ハーフスペースのヤンセンにパス。ヤンセンは縦にトラップし、クンデに寄せられながらも足を伸ばしてシュート。ゴール左に決めます。

 

アントワープが2-1と勝ち越します。

 

65分、右ハーフスペースでクンデがレバンドフスキに縦パス。レバンドフスキはフリックし、前線に走り込んだペドリが抜け出します。ペドリは追いかけてきたアルデルヴァイレルトをシュートフェイントでかわしてシュート。デ・ラエトが何とかブロック。

 

バルサはポゼッションを高め、アントワープはカウンター狙い。バルサは運動量が落ちフリーランニングする選手がいなくなり手詰まり。アントワープペースです。

 

90分、バルサが左からのフリーキック。ギュンドアンがニアにクロス。ギウがヘッドで合わせてバルサが同点に追いつきます。

 

91分、ビュテが前線にフィード。イレニケナがヘッドで落としますがボールが見方からずれます。カサードがクリアに行きますが、目の前のユスフに当たり、ボールは左へこぼれます。こぼれ球をバタイユがスルーパス。イレニケナが抜け出しペーニャと1対1になり冷静にゴール左へ蹴り込みます。

 

終了間際に両チームが1点ずつ取り合い、3-2でアントワープが勝利しました。

 

気になったプレーヤー

アントワープ

#18ヤンセン

前線の核。良い働きをしました。

 

バルセロナ

#7フェラン・トーレス

得点を奪ったことも良いところだが、攻撃でアクセントをつけることができるのが今のバルサには大きい。周囲との連携をもっと高めてバイタルエリアの崩しに加わりたい。

 

#23クンデ

やはり調子がおかしい。しばらくはSB起用のほうがいい。

 

#18ロメウ

2失点につながるパスミスとボールロスト。2失点目までのプレーは最近の中では良いほうだったが、結果が全て。この試合の敗因になってしまった。

 

#8ペドリ

バイタルエリアで積極的に受けてチャンスメイクに徹したい。

 

#20セルジ・ロベルト

久しぶりの戦列復帰、おめでとうございます。長い距離を走れる持久力。ちょっとしたダイレクトパスは今のバルサに欠けているものでもある。調子を上げてプレータイムを伸ばしていきたい。

 

#38ギウ

久しぶりの起用だったが得点で答える。これからもチャンスをもらって次につなげていきたい。

 

総括

アントワープ

開始1分でゲームプランを達成し、あとはのらりくらりと時間の経過を待つ。チャンスを見事にモノにしてチームとして勝利をつかんだ。

 

バルセロナ

11月・12月の8試合中、先制点を許した試合が6試合。先制点を奪った試合はレアル・ソシエダ戦とアトレティコ・マドリード戦の2試合で1-0だけ。試合の入り方進め方が非常に下手で、後手に回った状態で試合をしているのでとてもつらい。自分たちのサッカーを追い求めるだけで、対戦相手の研究をしているようにも見えない。シャビの試合評価とデコやフロントの試合評価のズレも出てきているので、チーム内部が一致団結もできていない。このままだとチャンピオンズリーグも早々に敗退しそう出し、リーガも優勝争いも生き残れなさそう。チームの状況があまり改善されないので、今後に大きな不安が残る。

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