俺から見たバレンシア対バルセロナ

リーガ・エスパニョーラ第17節、バレンシア対バルセロナです。

 

バルサはチャンピオンズリーグから中2日、ほぼベストメンバーで臨みました。

 

1分、バレンシアがバルサ陣内、左サイドからクイックでスローイン。ディエゴ・ロペスが受けてサイドをえぐりマイナスのクロス。ヤレムチュクが後ろ向きにトラップして反転シュート。ペーニャがファインセーブ。

 

バルサはまた先制点を許すところでした。立ち上がりの悪さは各チームに研究されていると思います。

 

バレンシアは4-4-2の守備ブロックを作り、カウンター狙い。バルサはポゼッションを高めつつ、強度はそれほど高くないハイプレス。ほぼ互角の展開になります。

 

9分、右サイドでゴールラインを割りそうなボールをデ・ヨングがスライディングで残します。ニアサイドでギュンドアンがダイレクトで右サイドにはたき、ラフィーニャが受けます。ラフィーニャは中央のペドリに戻し、ペドリは左ハーフスペースにスルーパス。レバンドフスキが受けてトラップからシュートに行くもディアカビが先にボールに触り、レバンドフスキが蹴ったボールは枠の左に外れます。

 

15分、バレンシアガコーナーキックからの二次攻撃。右サイドのペペルがクロス。ニアでモスケラが合わせますがペーニャが正面でキャッチ。

 

27分、バルサがロングカウンター。バレンシアのコーナーキックから右サイドを攻め、そこから左ハーフスペースのレバンドフスキに展開。レバンドフスキはボールキープから強烈なミドルシュート。ママルダシュビリがセーブ。

 

27分、バルサの速攻。バレンシア陣内右サイドでデ・ヨングのプレスからこぼれ球を拾ったアラウホがドリブルで持ち上がり、中央のジョアン・フェリックスにパス。ジョアン・フェリックスは右ハーフスペースのギュンドアンにパス。ギュンドアンは左ハーフスペースにアーリークロス。レバンドフスキが強烈なジャンピングボレーもママルダシュビリがファインセーブ。

 

33分、バレンシアを押し込み、左のバルデが左ハーフスペースにスルーパス。走り込んだジョアン・フェリックスがキープしてマイナスクロス。ペドリがダイレクトシュートも枠の上。

 

34分、右のカンセロが左ハーフスペースにロングフィード。レバンドフスキが抜け出しますがDFもプレスバック。レバンドフスキはDFに寄せられながらもループシュートを狙いますが小さくママルダシュビリがキャッチ。

 

36分、左からペペルがアーリークロス。ニアでウーゴ・ドゥーロがヘッドも枠の左。

 

前半はスコアが動かず0-0で折り返します。

 

後半

前半とあまり変わらない試合展開です。

 

51分、バルサの速攻。デ・ヨングが右サイドへフィード。カンセロが走り込みサイドを突破してマイナスクロス。ギュンドアンがダイレクトシュートも枠の右に外れます。

 

54分、右のラフィーニャが右ハーフスペースのデ・ヨングに戻しDFの裏に走り出します。デ・ヨングはラフィーニャの動きに合わせてループパスでリターン。ラフィーニャが抜け出しグラウンダーのクロス。ファーサイドに走り込んだジョアン・フェリックスがフリーで押し込み、バルサが先制します。

 

57分、バルサのショートカウンター。バルデが左の高い位置でプレスをかけてコレイアに縦パスを出させます。フラン・ぺレスがダイレクトで落としますがずれてしまい、レバンドフスキはがカットして左サイドをドリブルでえぐりマイナスのクロス。ジョアン・フェリックスがダイレクトシュートもディアカビがブロック。

 

66分、アラウホのフィードを右サイドのラフィーニャがゴールライン際で止めて、折ってきたフラン・ぺレスと入れ替わる形でカットインして強烈なシュート。ママルダシュビリがセーブ。

 

69分、右サイドからフラン・ぺレスがふわりとしたクロス。落下点で両チームともにお見合いし、バウンドしたボールにディエゴ・ロペスが体を入れてブロック。その間にギジャモンがボールを拾って中に持ち出し、ゴール右上にコントロールショット。ペーニャは届かず。

 

バレンシアがギジャモンの見事なシュートで追いつきます。

 

72分、バルサは左からのスローイン。ペドリが中央のデ・ヨングにパス。その間にフェラン・トーレスがDFラインの裏に走り出します。デ・ヨングはその動きに合わせてループパス。フェラン・トーレスはダイレクトボレー。ママルダシュビリがファインセーブ。

 

82分、フェラン・トーレスが中央に下がってボールを受けて反転してスルーパス。ラフィーニャが完全に抜け出しママルダシュビリと1対1になりシュート。ママルダシュビリがファインセーブ。こぼれ球をラフィーニャが詰めるも、ガシオロウスキがブロック。

 

92分、バレンシアのクリアをペナルティエリアの外で拾ったアラウホがミドルシュート。枠の右に外れます。

 

1-1で引き分けに終わりました。

 

気になったプレーヤー

バレンシア

#25ママルダシュビリ

ファインセーブ連発で勝ち点1に大貢献。この試合のMOMです。

 

#3モスケラ&#4ディアカビ

中央をしっかり固める。ママルダシュビリのファインセーブもあったが、この二人の貢献も大きいと思う。

 

バルセロナ

#21デ・ヨング

ループパス、ロングフィードでチャンスを作る。

 

#8ペドリ

ボランチで使うと怖さが半減。バイタルエリアでつける戦術がほしい。

 

#7フェラン・トーレス

フリーランニングがいい。先発でも途中出場でもいい仕事をしています。

 

#9レバンドフスキ

調子が出てきた。あとはゴールだけ。1点取れば連続して得点が奪えそうな雰囲気が出てきた。

 

#23クンデ

CBは低調。セビージャ時代はCBで評価を高めてきたが、SBのほうが良さそうな気がする。

 

#3バルデ

カンセロが左SBに起用された影響で出場機会が減ってきて翔氏がいまいちだったが、ここ2試合で復調の兆しがある。

 

#13ペーニャ

安定感が出てきた。開始1分のファインセーブは見事。

 

総括

バレンシア

攻守に置いて可もなく、不可もなくと言ったところか。ボールを奪った後の明確な攻撃スタイルは見えなかったし、どこでボールを奪うかという意図もあまり感じられなかった。

 

バルセロナ

ママルダシュビリのファインセーブはあったものの、デ・ヨングのパスに走り込む攻撃の形は少し見え始めた。一方で、バイタルエリアの攻略方法に一言。バルサは敵のバイタルエリアに入り込む選手が少なく、いつもいるのはレバンドフスキのみ。要は1(レバンドフスキ)対4(CB2人とDH2人)の状態が多い。そこにジョアン・フェリックスが入り込むことがあるが、そうすると敵右SBが入ってくる。明らかに数的不利。一方、チャンピオンズリーグのマンチェスター・シティが若手主体でツルヴェナ・ズヴェズダと戦った試合では、相手DFラインと同数の選手をバイタルエリアに投入していた。狭いスペースでのワン・ツーやちょっとしたポジショニングでチャンスを作れる状態をマンチェスター・シティはチームとして作っているのだと思う。もちろん奪われた時のリスクはあるが、ネガティブトラジションを早くして周囲の選手がボールに寄せればさらにショートカウンターが狙える状況が作れる。敵の4-4の守備ブロックの前にデ・ヨングとペドリを並べて守備的にいくのも理解できなくはないが、攻撃的なバルサを見たい私としてはカウンターのリスクを背負ってでも攻撃に出てほしい。それがバルサの哲学だと思う。

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