俺から見たベティス対バルセロナ

リーガ・エスパニョーラ第21節、ベティス対バルセロナです。

 

バルサは16歳の若手、右WGにヤマル、左CBにクバルシを起用しました。クバルシはコパ・デル・レイの途中出場から、スタメンへ抜擢されています。

 

前半

4分、ルイ・シルバのフリーキック。前線へフィードされたボールをディアオウネがヘッドで中に落とし、イスコが受けてドリブルからDFラインの裏へループパス。エンリキが走り込み飛び出したペーニャに対してループシュート。枠の上に外れます。

 

ベティスは4-2-3-1の守備ブロックを作りますが、DFラインは崩れているし、それほどコンパクトさはありません。

 

バルサはベティスの守備ブロックが甘いこともあり、いつもより縦パスが早く入る印象です。

 

どちらかというとバルサが優勢です。

 

13分、右ハーフスペースのペドリが中央のデ・ヨングにパスを出しゴール前に走り込みます。デ・ヨングはタメて~絶妙のタイミングでループパス。ペドリが抜け出し、飛び出したルイ・シルバの上を抜くループシュート。枠の上に外れます。

 

17分、左サイドでボールを受けたイスコが中央に走り込んだエンリキに楔を入れます。エンリキはダイレクトでロカに落とし、ロカがミドルシュート。枠の左に外れます。

 

20分、バルサは最終ラインから右サイドに展開し、右ハーフスペースのギュンドアンにボールを預けます。ギュンドアンは左サイドにサイドチェンジを試みますが、目の前にいたカルドーゾの出した足に当たりボールは右ハーフスペースの裏のスペースに向かって動き出していたペドリのもとへ。ペドリはGKと中を確認して中央にパス。フリーで走り込んだフェラン・トーレスが蹴り込みます。

 

バルサはラッキーな形で先制します。

 

25分、右から中央に入り込んだヤマルがボールを受けてスルーパス。右ハーフスペースを抜け出したレバンドフスキが角度のないところからシュートもルイ・シルバがセーブ。レバンドフスキはオフサイドでした。

 

38分、バルサの速攻。ギュンドアンが右から中央バイタルエリアに入り込んだヤマルにパス。ヤマルは左に持ち出しミドルシュート。左ポストにはじかれてボールはゴール前を横切り右へ。フェラン・トーレスが慌てて反応して詰めますがわずかに枠の右。入っていてもフェラン・トーレスはオフサイドでした。

 

前半は1-0とバルサリードして折り返します。

 

後半

ベティスはディアオウネとウィリアン・ジョゼに代えてフェキルとイグレシアスを投入します。

 

47分、右サイドでボールを受けたヤマルが縦に突破してサイドをえぐりクロス。ニアのポストに当たって中央に跳ね返ったボールをフェラン・トーレスが蹴り込みます。

 

バルサが2-0とリードを広げます。

 

54分、ベティスは左サイドからゴール前にフィード。イスコが飛び込みますがペーニャがパンチング。中央にこぼれたボールをフェキルが拾ってミドルシュート。ペーニャがしっかりセーブ。

 

55分、ペナルティエリアの右からエンリキが強引に突破してクロス。アラウホが戻りながらヘッドでクリアするも飛距離は出ず、ペナルティエリア内右ハーフスペースにボールがこぼれます。イスコがダイレクトボレーでニアサイドをぶち抜きます。

 

ベティスが1点を返します。

 

58分、右サイドからエンリキがニアサイドへふわりとしたアーリークロス。イグレシアスが走り込みますが伸ばした足は届かず、バウンドしたボールをイスコがつま先でプッシュ。飛び出したペーニャの頭上を抜けてゴール。

 

ベティスがあっという間に同点に追いつきます。

 

両チームの運動量が落ちて、中盤にスペースができ、両チームともに速攻が主体になっていきます。

 

70分、右サイドからヤマルがアーリークロス。走り込んだロケがダイレクトで合わせますが枠の右。

 

75分、ベティスのカウンター。右サイドからエンリキがカットインしてシュートも枠の左。

 

89分、バルサの速攻。中央でボールを受けたジョアン・フェリックスが前方右ハーフスペースのフェラン・トーレスに楔を入れてゴールへ向かって走り出します。フェラン・トーレスはリターンパス。ジョアン・フェリックスは左に持ち出し右足のアウトサイドシュート。ルイ・シルバの意表を突き、ゴール左に決めます。

 

バルサが3-2と勝ち越します。

 

91分、ベティスのコーナーキックをはね返したバルサのカウンター。自陣右サイドでボールを受けたヤマルが中央にロングスルーパス。フェラン・トーレスが飛び出してルイ・シルバと1対1になります。フェラン・トーレスはルイ・シルバの飛び出しに合わせてループシュート。

 

ダメ押しの4点目を奪い、4-2でバルサが勝利しました。

 

気になったプレーヤー

ベティス

#22イスコ

ボール技術、チャンスメイクは特上だが、相変わらず守備意識が低く、貢献が少ない。それでもサッカーを愛するものとしてはイスコのプレーは見ていて楽しい。ゴールも素晴らしかった。

 

#11エンリキ

前見た時はドリブルや動きにキレがなかったが、結構いい調子だった。継続性があるともっといい選手になれる。

 

#8フェキル

以前はドリブルのキレが素晴らしかったが、この試合ではノーインパクト。

 

バルセロナ

#7フェラン・トーレス

ハットトリック達成。今、バルサの前線を引っ張ることができる選手。主にフリーランニングで攻撃のリズムを作れる。

 

#27ヤマル

今までにない切れ味のよいプレー。サイドに張るだけでなく、右ハーフスペースに入り込んでボールを受けてチャンスを作る。ちょっと覚醒した感じがする。

 

#9レバンドフスキ

私もあまり認めたくないのだがここ数試合で衰えが見られる。ボールをキックする際にバランスを崩して転倒するシーンが見られる。最初に違和感を覚えたのはスーペルコパ準決勝のオサスナ戦のゴールを決めたシーン。シュートを打った際に転倒。レバンドフスキならバランスを崩すようなシーンではありませんでした。そしてベティス戦。右サイドでボールを受けて中央にパスを出す際に転倒。体幹が弱くなっているか、コンディションが悪すぎるのか分かりませんが、ゴール前の狭いスペースでポジションニングを微調整してDFの裏をとるレバンドフスキが細かな動きや狭いスペースでシュートを打つ体幹がないと活躍はできません。フル稼働していますので思い切って休ませてもいいと思います。

 

#19ロケ

まだまだ粗削りだが、ボールへの執着心はとてもいい。レバンドフスキの代わりに起用しても面白いとは思うがまだまだ、実力がわからない。

 

#33クバルシ

リーガデビュー戦にしてはとても良かった。後半エンリキとの1対1で完全にボールを奪ったことは自信につながったはず。途中で足が攣って交代したが、期待の若手として第一歩を踏めたと思う。ただ、まだスタートラインに立っただけということを理解してレベルアップしてほしい。

 

#23クンデ

最近のパフォーマンスでは良いほう。まだ、クンデが素晴らしいというレベルではない。これからに期待はしたい。

 

#21デ・ヨング&#8ペドリ&#22ギュンドアン

攻撃面の連携は良くなっているが、プレス強度は物足りない。ただ、チーム全体の課題なので3人だけのせいではない。

 

総括

ベティス

攻撃は良い選手が多いが組織的な守備ができていない。最近負けが込んでいるのも納得のパフォーマンスだった。

 

バルセロナ

不調のベティス相手に4得点で勝ったが、攻守のバランスは良いとは言えないし、ジョアン・フェリックスのゴラッソがなければ、引き分けていた試合。過密日程が続くが、残念ながら戦術面での向上は難しそうなので、怪我無くコンディション調整をしっかりすることが今のバルサには大切です。

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