俺から見たアスレティック・ビルバオ対バルセロナ
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ゆーすけ
2024年01月27日 21:50 visibility185
コパ・デル・レイ準々決勝、アスレティック・ビルバオ対バルセロナです。
バルサは、現時点でのベストメンバーを送り込みました。
前半
0分、バルサ陣内左サイド(ビルバオサイドから見ています)でヤマルがバックパスするタイミングで、クンデがオーバーラップしようとしてパスミス。ニコ・ウィリアムズが拾い、ニアのグルセタにパス。グルセタは左を駆け上がってきたユーリにパス。ユーリはファーへクロス。サンセットがヘッドで合わせますがファーへ流れます。さらに外にいたアレスがヘッドで合わせますが、当て損ねてボールはサンセットのもとへ。サンセットがつめようとしますがクリステンセンがブロック。左ハーフスペースへ流れたボールをグルセタが蹴り込みます。
ビルバオが最初のチャンスで先制します。
4分、右からアレスが縦にドリブル突破しニアへグラウンダーのクロス。グルセタが合わせますが枠の右に外れます。
序盤はビルバオが猛攻を仕掛けますが、10分でシフトチェンジ。バルサがボールを持たせてもらえるようになります。ただ、ビルバオはバルサが入れた縦パスを素早く潰しに行きます。
ビルバオが先制点からの流れを維持して主導権を握ります。
25分、左サイドのフェラン・トーレスがDFラインの裏に走り出し、その動きに合わせてクリステンセンがフィード。ボールを受けたフェラン・トーレスはカットインから中央へパス。走り込んだペドリがその勢いで前に抜け出そうとしますがパレデスがカット。ユーリがこぼれ球をクリアしようとしますが、レバンドフスキが足でブロック。跳ね返ったボールがそのままゴール。
バルサがラッキーな形で同点に追いつきます。
31分、ヤマルが右サイドでクリアボールを拾い、ファーストタッチでマーカーをかわしてカットインから、ファーサイドにミドルシュートを決めます。
メッシを彷彿とさせるヤマルの個人技でバルサが逆転に成功します。
41分、ビルバオの左コーナーキック。ファーサイドのサンセットがボレーシュート。正面に飛んだボールでしたがペーニャがファインセーブ。
前半はバルサが2-1とリードして折り返します。
後半
48分、左からユーリが持ち上がり、対応すべくヤマルが戻ります。ユーリはドリブルのコースを中にしてから外に開いたニコ・ウィリアムズにパス。最初にニコ・ウィリアムズを見ていたクンデは寄せず、ヤマルはユーリにつられます。ニコ・ウィリアムズはフリーで中を見てアーリークロス。中央でフリーのサンセットがヘッドでゴール左へ決めます。
ビルバオが同点に追いつきます。
55分、ビルバオが波状攻撃をしかけ、右のニコ・ウィリアムズがレクエに戻して、レクエがクロス。ニアでグルセタがヘッドで合わせますが枠の上。
63分、ビルバオの速攻。中央のサンセットから右のイニャキ・ウィリアムズに展開。イニャキ・ウィリアムズは中へクロス。中央のサンセットに合わず、ファーサイドのグルセタが合わせますがDFがブロック。
64分、バルサのロングカウンター。左のフェラン・トーレスがロングスルーパス。ヤマルが抜け出し、アギレサバラと1対1になります。ヤマルはアギレサバラの飛び出しにチップキックで浮かしてシュートも枠の右に外します。
73分、ビルバオの右からのクロスをアラウホが跳ね返しますがファーサイドのニコ・ウィリアムズが拾って中に持ち出しシュート。わずかに枠の右に外れます。
87分、パレデスが最終ラインでボールを受けたところをヤマルが素早く寄せてボールを奪い独走。ヤマルはアギレサバラと1対1になり、右に抜いて右足シュートも枠の上に外します。
左利きのヤマルでしたが、絶対に決めたかったところです。
95分、右からイニャキ・ウィリアムズがシュート性のクロス。ファーサイドに抜けたボールをニコ・ウィリアムズが拾って中に持ち出しシュートフェイント。クンデが引っかかり、ニコ・ウィリアムズは縦に持ち出しシュート。カバに入ったアラウホがブロック。
ブロック直後にアラウホが咆哮。クンデが寄っていってタッチしているシーンが不思議でした。抜かれたクンデがブロックしたアラウホを褒めてどうする。仲が良いとしても、抜かれたことを注意するべきシーンだと思います。
90分では決着がつかず延長戦に入ります。
延長前半
105分、バルサは最終ラインでパスを回し、アラウホが右のクンデにパス。ビルバオの前線が内側から寄せます。クンデは少し慌てて前方のセルジ・ロベルトの左足(タッチライン側)にパス。その瞬間、ユーリとハウレギサールがセルジ・ロベルトを潰しにかかります。狙い通り、セルジ・ロベルトのところでボールを奪ったビルバオがショートカウンター。ハウレギサールがドリブルで前に進み、すぐに中央のビジャリブレにパス。ビジャリブレは右へスルーパス。サンセットがスルーしようとしますが少し触り、ちょうどよくイニャキ・ウィリアムズの前にこぼれます。イニャキ・ウィリアムズはファーサイドへシュート。左ポストの内側に跳ね返ったボールは再びイニャキ・ウィリアムズの前へ。イニャキ・ウィリアムズが落ち着いて蹴り込みます。
ビルバオが勝ち越しに成功します。
延長後半
106分、ビルバオの右コーナーキック。ニアでビジャリブレがヘッドも枠の左へ外します。
110分、ビルバオが左から中央へとロングカウンターに出ようとしたところ、右サイドを駆け上がろうとしたイニャキ・ウィリアムズをフォルトが倒します。主審は笛を吹きますがカードの提示はなし。
笛を吹くならイエローカードがでるシーンでした。観客もかなりのブーイング。フォルトはイエローカードを1枚受けていたので退場が妥当なシーンでした。
111分、ビルバオ陣内左ハーフスペースでデ・ヨングがドライブで2人を抜き去り中央のギウにパス。ギウはトラップで前を向きシュート。アギレサバラが正面でキャッチ。
112分、左サイドからハウレギサールがアーリークロス。ファーサイドから走り込んだイニャキ・ウィリアムズが足裏で合わせます。ペーニャが顔面でファインセーブ。
120分、ビルバオのカウンター。前掛かりのバルサに何度か奪われかけますが、サンセットが左のスペースに持ち出し、マイナスのクロス。イニャキ・ウィリアムズが触ってファーサイドにこぼれたボールをニコ・ウィリアムズがトラップから右足アウトサイドでシュート。ゴール左へ決めます。
ビルバオが4-2で勝利しました。
気になったプレーヤー
アスレティック・ビルバオ
#11ニコ・ウィリアムズ
スピードを活かしたドリブルに飛び出し、動きの質が上がっています。得点力が上がればさらに良い。
#12グルセタ
CFとして成長中。ジョレンテ、アドゥリスの系譜に連なるビルバオのCFに成長しています。
#8サンセット
チャンスに絡む能力が高いと思う。トップ下としては面白い選手。
#9イニャキ・ウィリアムズ
グルセタの成長で依然と違いサイドアタッカーでの起用が増えているが元々CFよりはこちらのほうが向いていると思う。決勝点は見事でした。
バルセロナ
#27ヤマル
勝ち越しゴールはゴラッソ。前の試合から一気に才能が開花(リーガに慣れてきた?)してきた気がする。今後の活躍に大いに期待したいが、怪我だけは避けたい。
#23クンデ
ビルバオの先制点はオーバーラップで判断ミス。2失点目はニコ・ウィリアムズを潰せなかったが、あれはユーリとニコ・ウィリアムズが巧かった。勝ち越し点は相手のプレッシャーを過度に感じすぎた結果の判断ミス。サッカーをするのが怖くなっているのではないかと思うくらい、ボールを奪いに行かないし、味方からのパスが来ても敵との距離をかなり遠ざけてプレーをしている。プレー内容、メンタル共に心配です。
総括
ビルバオ
バルサに2失点して勝ち越されて焦った部分はあるだろうが、おおむね思惑通りの試合をして勝利。バルサの元監督でもあるバルベルデだが、戦術面でバルサに勝利。いまバルサの監督を務めたらどのようなサッカーを展開するのだろうと思ってしまった。
バルセロナ
レバンドフスキのゴールはラッキー。ヤマルのゴールは完全に個人技。あとシュートチャンスができたのはヤマルの個人技とロング・ショートのカウンターのみ。バルサの哲学の最上位ポゼッションと同列にハイプレスを入れないとゴールは遠くなるばかり。ペップ・シティでは、ハイプレスからのショートカウンターやのんびりポゼッションせずに素早くポケットを取りにいくサッカーを展開している。今のバルサに何が必要なのか、監督やコーチングスタッフ、首脳陣が考えないと一切解決はしない。
おまけ①
ヤマルはバルサの未来を背負える人材だがまだ16歳。起用しすぎてペドリやガビの二の舞は避けたい。20歳までは週に1試合だけ起用するなど明確な契約をしたほうがいい。もし、ペドリやガビをそのように起用していたら大怪我はせずに済んだだろうし、順調にキャリアを積めていたはずです。バルサだけでなく、サッカー界全体が未来のある選手を守る行動をする必要がある。
おまけ②
リバプールのクロップが今季限りで退任というニュースが入ってきました。今のバルサに必要なメソッドを持っている監督なので、シャビの後任にぜひ押したい。しかしながら、クロップがわざわざ火中の栗を拾いには来ないだろうし、1年間は休養すると言っているみたいだし。絶対にやってくれないだろうな。
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- 事務局に通報しました。
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