俺から見たバルセロナ対ビジャレアル

リーガ・エスパニョーラ第22節、バルセロナ対ビジャレアルです。

 

バルサは、ＤＨにロメウ、左ＷＧにジョアン・フェリックスを起用しました。

 

前半

2分、バエナがＤＦラインの裏を狙って左から中央へ走り込みます。右サイドのキコは中に持ち出しスルーパス。バエナが抜け出し角度のないところからニアの上に決めます。明らかにオフサイドでしたが、バエナのシュートは素晴らしかったです。

 

3分、右サイドでボールを受けたヤマルが目の前のアルベルト・モレノに向かってドリブルを仕掛けます。まずはカットインする素振りを見せます。カバーに入るＤＦが動いたので、ヤマルがＤＦ2人の間を抜けようする素振りを見せます。目の前のアルベルト・モレノが間を閉じに来たところを一気に縦に突破。サイドをえぐってニアへマイナスのクロス。ギュンドアンがダイレクトシュートもＤＦがブロック。

 

ヤマルのドリブルが際立つシーンでした。

 

ビジャレアルは4－4－2の守備ブロックを作ります。攻撃はボールをつないできますが、明確な形は見えません。

 

バルサはボールを保持しますがヤマル以外の効果的な攻め手はなし。崩されるそうになる場面もありません。ただ、ビジャレアルの攻撃戦術の無さも手伝っている感じがします。

 

14分、右サイドのヤマルが中央のジョアン・フェリックスにパス。ギュンドアンが右ハーフスペースの裏を狙って走ります。ビジャレアルＤＦ陣が一瞬つられた隙にジョアン・フェリックスは中に持ち出しミドルシュート。ＤＦがスライディングブロック。

 

21分、ビジャレアルは右サイドでパスを回して右サイドからイリアスがクロス。バエナがクンデと共に潰れ、その場に転がったボールをジェラール・モレーノが拾って左に持ち出しシュート。ニアの上に決めます。

 

ゴールかと思いきや、ジェラール・モレーノが左に持ち出した時にカバーに入ろうとしたアラウホをオフサイドポジションにいたセルロートがブロックしたとしてノーゴール。

 

セルロートはボールに関与していないという感じで立っていただけで、シュートコースには入っていないし、ＧＫの目線を隠していないし、アラウホのほんの少し邪魔になった程度。私が見た感じだとゴールを認めても問題ないレベル。もっと言えばゴールだと思います。

 

35分、右からのクロスをジェラール・モレーノがニアでヘッドも上に浮き、セルロートが落下点にいたアラウホに軽くチャージをしてヘッドでジェラール・モレーノに落とします。ジェラール・モレーノはダイレクトシュートも当て損ねてしまい、ペーニャがキャッチ。

 

40分、ビジャレアルがバルサのペナルティエリア左サイドからスローイン。中央から寄ってきたセルロートが受けて、ロメウを体で抑えてターンして中央へクロス。ジェラール・モレーノがダイレクトシュートでニアを打ち抜きます。

 

ビジャレアルが先制します。

 

前半は1－0でビジャレアルがリードして折り返します。

 

後半

バルサは3枚替え。ロメウ、フォルト、クリステンセンに代えて、ペドリ、カンセロ、クバルシを投入します。

 

49分、ヤマルのカットインから中央のペドリがパスを受けて左ハーフスペースのジョアン・フェリックスに素早く展開。ジョアン・フェリックスは一瞬タメてオーバーラップしたカンセロにパス。カンセロはクロスを上げてニアでヤマルがヘッドも枠の上。

 

53分、ＧＫからのフィードをセルロートがヘッドで流そうとしますが、クバルシがコンタクトしてヘッドをさせません。セルロートの頭上を抜けたボールをカバーに入ったカンセロがボールコントロールミス。右サイドから追いかけていたイリアスが奪ってペーニャと1対1になります。イリアスはスピードに乗ったまま左に抜き去り無人のゴールへ流し込みます。

 

ビジャレアルが2－0とリードを広げます。

 

徐々にビジャレアルが疲れはじめ、スペースが空き始めます。

 

59分、バルサの速攻。中盤右ハーフスペースでペドリがＤＦを引き付けて左ハーフスペースのフェラン・トーレスにパス。フェラン・トーレスはドライブから中央のレバンドフスキにパス。しかし、パスがレバンドフスキの後方にズレ、レバンドフスキはヒールで触りフリックのような形になります。そのボールにギュンドアンが走り込んでゴール左へコントロールシュート。

 

バルサが1点を返します。

 

63分、クンデが中央のフェラン・トーレスに楔を入れてフェラン・トーレスはダイレクトでペドリに落とします。ペドリもダイレクトで前線のレバンドフスキにパス。レバンドフスキはトラップから右方向へパスも大きく浮いてしまいます。ギュンドアンが落下点に走り込みヘッドで中へ。フリーで走り込んでいたフェラン・トーレスがシュートも当てそこなって枠の左へ外します。

 

67分、ヤマルが右サイドを縦に突破しクロス。ニアのギュンドアンは合わせられず、軸足にボールが当たります。こぼれたボールにペドリが走り込みニアへシュート。

 

バルサが同点に追いつきます。

 

70分、左サイドからギュンドアンのフリーキック。ゴール前に入れたボールにアラウホが飛び込みますが合わせられず。しかし後方にいたバイリーに当たってオウンゴール。

 

バルサが3－2と逆転します。

 

78分、バルサの速攻。何度かビジャレアルに潰されますがヤマルが拾ってＤＦを引き連れてドリブルからシュート。ＧＫがキャッチ。

 

81分、バルサの速攻。中央のギュンドアンがＣＢの間を通すスルーパス。左ハーフスペースに抜け出したロケがＧＫの股下を狙ってシュートもセーブされます。

 

82分、バルサの左ショートコーナー。カンセロが受けてミドルシュート。ロケに当たってコースが変わるもＧＫがファインセーブ。

 

83分、ビジャレアルのカウンター。中央でセルロートがボールを受けて右ハーフスペースのゲデスに展開。ゲデスは縦に持ち出し、地を這う強烈なシュート。左サイドネットに突き刺します。

 

ゲデスのゴラッソでビジャレアルが同点に追いつきます。

 

88分、バルサの左コーナーキック。ＧＫがキャッチしますがこぼしてしまい、クンデが詰めますがＤＦがブロック。

 

89分、バルサがコーナーキックからの二次攻撃。左からペドリがクロス。ロケがＤｆの前に体を入れてブロックし、ボールはファーへ抜けます。ギュンドアンがボレーシュート。コメサーニャが背を向けてブロックに行きますが、右ひじにボールが当たります。主審は笛を吹きＰ．Ｋ．かと思いましたが、ＶＡＲからオンフィールドレビューで確認があり、ノーファール。

 

バルサは勝ち越しのチャンスを得られません。

 

98分、ゲデスが右からカットインを潰されますが、中央のカプエが回収しクンデをかわして左へドリブルしクロス。クバルシが何とか左へクリアし、デ・ヨングがアラウホに落とします。アラウホは前方に蹴り出しますが、カプエがカット。再び中へクロス。セルロートがダイレクトシュートも当て損ね、クバルシの体に当たりペーニャとセルロートの間にこぼれます。ペーニャは外に出そうと手を伸ばして当てますがボールはセルロートに当たりゴール。

 

ビジャレアルが4－3と逆転に成功します。

 

101分、ビジャレアルのカウンター。右サイドへ蹴り出したボールにゲデスが追いつき持ち上がって二列目にクロス。モラレスがフリーで受けてゴール左へ流し込みます。

 

ビジャレアルが5－3として試合終了。ビジャレアルが勝利しました。

 

気になったプレーヤー

バルセロナ

＃8ペドリ

後半から出場で試合の流れを作った。即興的なチームの中で味方に合わせるパスを出せるのは貴重。

 

＃39フォルト

まだ17歳のＳＢだが左サイドを任せられるも右利きなので効果的な攻め手にはなれず。本来のポジションはどこなのだろう？右ＳＢなのかな。

 

＃14ジョアン・フェリックス

試合の解説者も言っていたけど、自由に前線を動き過ぎてチームも混乱。今日の試合では攻撃を停滞させる原因になった。

 

＃27ヤマル

ドリブルのキレがすさまじいが、逆にパスの精度が気になる。足元にしっかりとパスを入れられるようになりたい。

 

ビジャレアル

＃7ジェラール・モレーノ

先制点、幻の先制点共にゴラッソ。ＦＷは見習える点がたくさんある。

 

＃9ゲデス

冬のマーケットで加入し、2試合目で結果を出す。同点ゴールを決めたシュートは一見価値ありです。

 

総括

バルセロナ

選手の個人技ありきの戦術。解説者も「ベティス戦の攻撃が良かったからそのまま使えばいいと思う。」と言っていたが、ベティス戦で先発したメンバーだとそれができるのであって、メンバーが変わるとできない状態です。シャビが戦術的な指示を出しておらず、練習でも取り組んでいない証拠になるかと思います。この敗戦でシャビが今シーズン限りで辞任すると発表しました。今シーズンはチャンピオンズリーグ出場権を得られれば御の字だと思います。現実的には、チャンピオンズリーグでできるだけ勝ち上がり、賞金を得られればいいと思います。

 

ビジャレアル

5点取れたが、バルサのひどい守備も手伝っているので実際の攻撃力はそこまでない。守備の強化と攻撃の構築をしっかりしないと降格圏争いに巻き込まれる可能性もある。