俺から見たアラベス対バルセロナ

リーガ・エスパニョーラ第23節、アラベス対バルセロナです。

 

バルサは、クリステンセンをDHに起用し、デ・ヨングと組ませて、前方にギュンドアンとペドリを配置。左WGなしの変則フォーメーションで臨みました。

 

前半

0分、右サイドのテナグリアが前方にフィード。ソラが抜け出しペナルティエリアに親友。クバルシがスライディングで倒します。P.K.かと思いましたが、ソラが飛び出した時にオフサイドでした。

 

直後にも同じようにカンセロの裏をソラが突きます。アラベスはカンセロの裏を狙う意図がうかがえます。

 

アラベスは4-4-2の守備ブロックを作り、パスコースを切っていく戦術。バルサはなかなか前にボールを入れられません。少しアラベスペース。

 

10分、バルサの右ショートコーナー。デ・ヨングがアーリークロスを入れ、アラウホがテナグリアの前に入り込みダイビングヘッドも当て損ねてシベラがキャッチ。

 

20分、アラベスの右コーナーキック。ニアでサムがヘッドも枠の左。

 

21分、バルサは最終ラインから左へ展開し、左ハーフスペースのデ・ヨングにパスが入ります。デ・ヨングは右ハーフスペースのバイタルエリアにいたギュンドアンに右アウトサイドパス。ギュンドアンは前を向きます。左ハーフスペースにいたレバンドフスキがマリンの裏をとる動きをし、その動きに合わせてギュンドアンがスルーパス。レバンドフスキはトラップでシベラと1対1になり、飛び出してきたシベラの上を抜くチップキックでゴールネットを揺らします。

 

バルサがきれいな連携で先制します。

 

34分、ペーニャからの縦パスをDFに囲まれたデ・ヨングがフリックするもあえなくカットされ、アラベスのショートカウンター。左サイドでパスを回してリオハがDFラインの裏へ抜け出します。アラウホがカバーに入りますが、リオハはクロス。グリディがクンデの前に入り込みヘディングシュート。ペーニャがファインセーブもこぼれたボールはグリディのもとへ。グリディは慌ててヘッドで押し込もうとしますがボールはゴール前へ。クンデが何とかクリアします。

 

このシーン、バルサのセットプレーからペーニャまで戻して奪われて危険なシーンを作られましたが、最終ラインまで戻すまでにかなりの時間がありました。前線に上がっていたクンデは左サイドにいてなかなか戻らず。慌ててCBの位置まで戻ってグリディに前のスペースを使われました。チームとしての決まりごとがあれば、未然に防げたシーンにも映りました。

 

41分、左サイドからリオハのクロス。ファーサイドでテナグリアがヘッドで折り返して中央のサムがダイレクトボレーも枠の左に外します。

 

前半はバルサが1-0とリードして折り返します。

 

後半

バルサはカンセロに代えてフォルトを投入。

 

47分、アラベスは右サイドを押し込み、中央のゲバラにパスを入れます。ゲバラはダイレクトでブランコに落とし、ブランコもダイレクトで左へ展開。左ハーフスペースでフリーのリオハがダイレクトシュートも枠の右へ外します。

 

48分、バルサは速攻から左でペドリがボールキープ。ギュンドアンが後方から左ハーフスペースを駆け上がり、ペドリはその動きに合わせてクロス。ギュンドアンはダイレクトボレー。ネットに突き刺します。

 

バルサが2-0とリードを広げます。

 

50分、右サイドのハーフウェーライン付近でボールを受けたソラがフォルトを抜き去り独走。カバーに寄ってきたデ・ヨングの逆を取るように中に持ち出し右アウトサイドでクロス。ゴール前に入ってきたサムがマーカーのアラウホの逆を取るようにストップ。フリーでヘディングシュートを叩き込みます。

 

アラベスがすぐに1点を返します。

 

62分、押し込まれていたバルサは右サイドのヤマルにクリアボールを送ります。ヤマルはファーストタッチでハビ・ロペスを置き去りにして右サイドをドリブルで持ち上がります。ヤマルはペナルティエリアの手前でストップし、右ハーフスペースのペドリにパス。ペドリは中央のデ・ヨングにパス。デ・ヨングは左へスルーパス。フォルトが受けてニアにいたロケに落とします。ロケは意表を突く右足インサイドでパスのようなグラウンダーのシュート。一瞬反応が遅くなったシベラの左を抜けてゴール左へ吸い込まれます。

 

ロケの技ありゴールでバルサが3-1と突き放します。

 

72分、ロケが2枚目のイエローカードで退場。1枚目は走り込む際にDFに体をぶつけた時に腕を大きく振ったため。2枚目はルーズボールに、足裏スライディングを見せたマリンに対して、一瞬遅れて足を出してかわしに行ったロケ。少し接触はありましたが、イエローカードが提示されました。ファールはありましたが、イエローカードに該当はしないと思いますし、マリンのタックルのほうが危険だったと思います。ロケにはとても厳しい判定でした。

 

その後はアラベスが攻撃に出ますが、決定機は作れず、バルサが3-1で逃げ切りました。

 

気になったプレーヤー

アラベス

#7ソラ

右サイドからシンプルに前に持ち出して相手をかわしてクロスでチャンスを演出。。まだ24歳なので今後ワンランク上のチームに引き抜かれてもおかしくはない。

 

#32サム

前回はオモロディオンとしていたが、ユニフォームのネームがサムになっていたのでこちらに表記を変更。スケールの大きいプレーを見せるが、まだまだ粗削り。

 

#11リオハ

左足のクロスは絶品。

 

バルセロナ

#19ロケ

得点は素晴らしかったが、退場は不運だった。ブラジルとスペインのジャッジの違いを学んでいく期間と割り切って考えるべきか。下手に審判に不満を述べていくと悪童のレッテルを張られてしまうので、上手く適応したい。

 

#22ギュンドアン

この試合のMOMだが、途中交代が気になる。怪我でないといいが。

 

#8ペドリ

アシストは見事。私の個人的な見解としては前線に近い位置で起用したほうが活きる。

 

#9レバンドフスキ

得点につながる動きは見事だった。この動きを繰り返してパスを引き出したい。

 

#23クンデ

対面のアラベスの選手に走り負けるなど、フィジカルで相手のアタッカーを抑えられなくなっている。

 

#4アラウホ

以前からだがクンデ同様、フィジカルコンディションが整わないとボールを奪えない。その結果手を使って相手を抱え込みファールになるケースが増えている。

 

#15クリステンセン

頑張ってはいたけど、中盤起用は上手くいっているようには思えない。

 

#27ヤマル

得点、アシストは付かなかったものの2点目、3点目の起点になる。

 

#16フェルミン・ロペス

数的不利の中、フリーランニングで攻撃を活性化。

 

総括

アラベス

ボールを取ってサイドのリオハ、ソラに預けて中央にクロスないし、DFとGKの間にボールを放り込むことを徹底し、サムに合わせてやれば得点はもっと増えそう。ポジションごとにいい選手がいるので上手く起用したい。

 

バルセロナ

前線の選手にけが人が多いためシステムをいじったが、あまり機能せず。中盤はギュンドアン、デ・ヨング、ペドリを起用し、左WGにフェルミン・ロペスを起用するほうがいい。前線でフリーランニングができてかき回せる選手がいないと攻撃が停滞する。次の試合まで1種間あるのでコンディション調整をしっかりしたい。

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