俺から見たバルセロナ対ヘタフェ

リーガ・エスパニョーラ第26節、バルセロナ対ヘタフェです。

 

バルサはペドリ、ヤマル、イニゴ・マルティネスに代えて、ラフィーニャ、ジョアン・フェリックス、クバルシを起用しました。

 

前半

ヘタフェは4-4-2で守備ブロックを作りますが、カンセロの上がりに合わせて5バックに変更します。また、バルサが最終ラインでボールをキープするとパスコースを切りながら前からプレスを仕掛けます。

 

バルサはヘタフェのプレスをパス回しではいなせず、ロングフィードで対抗。ヘタフェの最終ラインが高いので有効に見えます。

 

5分、ペナルティエリアの外でミジャがデ・ヨングにプレスをかけてボールをカット。こぼれ球を拾ったグリーンウッドがミドルシュート。テア・シュテーゲンがキャッチ。

 

7分、バルサの右コーナーキック。ニアに飛び込んだラフィーニャが左足アウトサイドで合わせますがわずかに枠の上。

 

両チーム共に、最終ラインからのビルドアップは上手くいかず、ロングフィードから局面打開を図ります。

 

19分、テア・シュテーゲンが中央のクリステンセンに楔を入れます。クリステンセンはダイレクトでクバルシに落とします。クバルシは右のクンデへ。その間に右のラフィーニャが右ハーフスペースに走り込みます。クンデはその動きを見てフィード。ラフィーニャは完全に抜け出し、ソリアと1対1になり、ゴール左へシュートを決めます。

 

バルサが先制します。

 

26分、右ハーフスペースのギュンドアンが右のラフィーニャに預けてゴール前へ。ラフィーニャは中を見ながらボールキープから左足アウトサイドでクロス。ギュンドアンがニアへ飛び込みますがわずかに合わず。

 

33分、バルサの速攻。右サイドを抜け出したラフィーニャが右足クロス。中央のレバンドフスキにはわずかに合わず。

 

35分、ラフィーニャが右サイドでボールをキープ。クンデがインナーラップしてヘタフェの最終ラインがバラバラをなります。その隙を逃さずジョアン・フェリックスが中央走り込みます。ラフィーニャはその動きに合わせてフィード。ジョアン・フェリックスですソリアと1対1になりシュートもソリアがファインセーブ。

 

9分、バルサの速攻。中盤でパスミス拾ったレバンドフスキが前線右ハーフスペースへフィード。ラフィーニャが抜け出し、右足シュートも枠を大きく外します。

 

41分、クリステンセンの中途半端なクリアをアルデレーテが拾いロングシュート。テア・シュテーゲンがセーブ。

 

前半は1-0とバルサがリードして折り返します。

 

後半

48分、左ハーフスペースでボールを受けたミジャがニアへ強烈な無回転ミドルシュート。テア・シュテーゲンの手前でバウンドしますが、テア・シュテーゲンが触り、左ポストに嫌われます。

 

52分、バルサは自陣深くからの速攻。クバルシが右ハーフスペースのギュンドアンに縦パス。ギュンドアンは右のラフィーニャにはたきます。クリステンセンが中央から右サイドへ駆け上がり、ラフィーニャはその動きに合わせてフィード。完全に抜け出したクリステンセンは中央へグラウンダーのクロス。ファーサイドにフリーで走り込んだジョアン・フェリックスが合わせます。

 

バルサが待望の追加点を奪います。

 

ヘタフェは意気消沈。運動量が一気に落ち、中盤にスペースが空きます。バルサが完全に試合を支配します。

 

56分、バイタルエリア右ハーフスペースでボールを受けたラフィーニャが前線中央のレバンドフスキにパス。レバンドフスキはルーレットターンからゴール左へシュート。ゴールかと思われましたが、レバンドフスキはオフサイドでした。

 

60分、バルサの速攻。デ・ヨングが自陣からドライブしマーカーを引き剥がして中央のギュンドアンにパス。ギュンドアンは一瞬タメてスルーパス。アルデレーテに当たり、ゴール前にこぼれたボールにラフィーニャが追いつき、ソリアを引き付けて落とします。走り込んだデ・ヨングがシュート。ゴール右へ決めます。

 

バルサがリードを3点に広げます。

 

68分、ヘタフェの右からのクロスに2列目からフリーで走り込んだオスカル・ロドリゲスが府ダイレクトシュート。枠の右へ外します。

 

73分、ヘタフェの速攻。右からニアへグラウンダーのクロス。走り込んだマジョラルがダイレクトシュートも枠の右。

 

74分、バルサが右サイドをパスで崩し、右ハーフスペースに入ってきたラフィーニャが中央にパス。レバンドフスキには合わず、抜けたボールをフェルミン・ロペスがシュート。ソリアがキャッチ。

 

88分、バルサの右コーナーキック。ニアでクリアされますがゴール正面に浮いたボールをクリステンセンがヘッド。ゴール前のロメウがトラップからシュート。リコがブロックし、こぼれ球をレバンドフスキがシュート。ソリアがファインセーブ。

 

90分、自陣深くからクバルシが中央のデ・ヨングにパス。デ・ヨングはドリブルで持ち上がり、右ハーフスペースのロケにスルーパス。ロケは絶妙なトラップで前に持ち出しソリアと1対1になりシュート。ソリアがファインセーブも、ゴール前にこぼれたボールをフェルミン・ロペスがボレーで叩き込みます。

 

バルサが4-0で勝利しました。

 

気になったプレーヤー

バルセロナ

#11ラフィーニャ

裏への飛び出しで何度もチャンスを作る。決定力があればハットトリックも行けたはず。それでも高パフォーマンスを披露したことは素晴らしかった。

 

#14ジョアン・フェリックス

DFラインの裏を狙うフリーランニングが目立った。足元だけでなくこの動きも続けてほしい。

 

#21デ・ヨング

この試合の文句なしのMOM。序盤はミジャにボールを奪われるシーンがあったがそこから挽回した。

 

#33クバルシ

ディフェンスの軽さはあるものの攻撃の起点になった。

 

#22ギュンドアン

相変わらずハイレベルなプレーを見せる。交代時に観客の大きな拍手をもらったことが全てを物語る。

 

#15クリステンセン

ペドリがベンチスタートだったため、クリステンセンの起用法が不透明になった。積極的にビルドアップには関わろうとしないし、フィルター役にも微妙。ジョアン・フェリックスのほうが攻撃的な選手なので、後方をカバーする意味ではアリかもしれないが良い起用法とは言えない。

 

ヘタフェ

#5ミジャ

序盤に高い位置でデ・ヨングから2回ボールを奪う。強烈なミドルシュートあり、サイドチェンジありと玄人好みのいい選手です。

 

総括

バルセロナ

すごく久しぶりの快勝。ただ、ヘタフェが高いDFラインを設定して前からのプレスに来たため、ビルドアップが不能になり、ロングフィードを活用したことで上手く打開できた印象です。前もってその作戦を考えていた感じは受けませんでした。一方で、試合中に柔軟に対応できたのは良いことで、選手主導かもしれないが今後も対応できるようになってほしい。また、ペドリ、ヤマルを休ませられた、けが人を出さなかったのは収穫だが、レバンドフスキ、ギュンドアン、デ・ヨング、アラウホ、カンセロ、クンデらは休めなかった。次の試合まで1週間あるのでしっかりコンディション調整ができると良い。

 

ヘタフェ

ハイライン、ハイプレスを行うも、前半で息切れ。アフターファールが多いのも前回と同じだが、戦術が浸透しているのか前回の対戦よりはサッカーをしようとしていた。

 

おまけ

バルサは久しぶりの快勝。ナポリ戦のブログに書いたが、この試合がいい意味でバルサのターニングポイントになってほしい。次節のビルバオ戦につなげてほしい。

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