俺から見たバルセロナ対マジョルカ

リーガ・エスパニョーラ第28節、バルセロナ対マジョルカです。

 

バルサはCBにクバルシとイニゴ・マルティネス、中盤にクリステンセン、ギュンドアン、ラフィーニャ、右WGにヤマル、左WGにジョアン・フェリックス、CFにギウとチャンピオンズリーグのナポリ戦に向けてターンオーバーをしてきました。

 

前半

3分、右ハーフスペースのギュンドアンが中央に楔を入れます。ジョアン・フェリックスが落とし、ラフィーニャが受けます。ラフィーニャは左に持ち出しミドルシュート。ライージョがブロック。

 

マジョルカは5-3-2の守備ブロックを作り、カウンター狙い。前線のムリチがターゲットマンで、ラリンがスペースに走り込みます。バルサがボールを保持し、いつものスタイル。

 

両チームともにシュートチャンスが作れず、膠着状態が続きます。

 

22分、右ハーフスペースをドリブルで持ち上がりペナルティエリアに進入したラフィーニャに対し、後ろから追いかけたコペテがラフィーニャの足首、かかと辺りを踏みつけます。VARが入り、オンフィールドレビューを経てバルサがP.K.を獲得。ギュンドアンがゴール右にシュートを放ちますが、ライコビッチが完全に読み切りファインセーブ。

 

バルサは先制のチャンスを逃します。

 

34分、マジョルカのクリアボールをクバルシが潰し、右ハーフスペースでこぼれ球を拾ったジョアン・フェリックスがシュートフェイントを入れて中央に入り、左足のミドルシュート。わずかに枠の右に外れます。

 

37分、マジョルカが右サイドを押し込み、バックパスを受けたダルデルがアーリークロス。中央に走り込んだモルラネスがヘッド。テア・シュテーゲンが正面でキャッチ。

 

44分、左からカンセロがアーリークロス。ファーサイドに走り込んだフェルミン・ロペスがヘッド。ふわりと浮いたボールがゴールに向かいますがライコビッチが上にはじき出します。

 

前半はスコアレスで折り返します。

 

後半

53分、マジョルカが左ハーフスペースからフリーキック。ファーサイドに送ったボールをムリチがヘッド。ふわりと浮いたボールがバーをたたきますが、ムリチはオフサイドでした。

 

56分、バルサがコーナーキックからの二次攻撃。左のカンセロが右足アウトサイドでアーリークロス。ライコビッチがはじいたボールがファーサイドに流れます。ヤマルが拾って中に持ち出しシュート。ライコビッチが触り、バー直撃。跳ね返ったボールがファーサイドのフェルミン・ロペスに当たり、ゴールラインを割ります。フェルミン・ロペスはつめきれませんでした。

 

59分、中央のギュンドアンが左ハーフスペースから中央に流れたギウにパスし、左ハーフスペースへ走り込みます。ギウはギュンドアンにリターンパス。ギュンドアンはシュートを放ちますが当て損ねてライコビッチがキャッチ。

 

68分、マジョルカを押し込み、右ハーフスペースでボールを受けたレバンドフスキがアーリークロス。ファーサイドでロケがヘッドも枠の上に外します。

 

72分、マジョルカを押し込み、中央のレバンドフスキがボールキープから右ハーフスペースのヤマルにパス。ヤマルは縦にドリブルを仕掛け、ダニ・ロドリゲスが慌てて対応します。ヤマルは急停止しますが、ダニ・ロドリゲスは止まれません。その隙にヤマルはファーサイドへコントロールシュート。美しい放物線を描き、ファーサイドネットに吸い込まれます。ライコビッチは一瞬反応仕掛けますがほとんど動けず、ボールを見送りました。

 

ヤマルのゴラッソでバルサが先制します。

 

76分、マジョルカは右からアーリークロスを入れてゴール雨が混戦になります。そこからラリンがシュートを放ちますが枠の右。ただ、オフサイドでした。

 

83分、バルサの速攻。ギュンドアンが右のヤマルにスルーパス。ヤマルはドリブルで仕掛けて、中央のフェルミン・ロペスにパス。フェルミン・ロペスはシュートを放ちますが枠の左。

 

バルサがカウンターからチャンスを作りかけますが、シュートまで持っていけません。

 

試合は1-0で終了。バルサが勝利しました。

 

気になったプレーヤー

#27ヤマル

以前ドリブルを含めレベルが上がってきたと書いた記憶がありますが、この試合ではワールドクラスのシュートを見せました。このまま成長してバルサを牽引する存在になってほしいですが、筋肉に違和感を抱えているという報道もありました。まだ16歳、怪我だけはしてほしくない。

 

#11ラフィーニャ

連戦の疲れもあったのでしょう。またもや怪我で途中交代。普段のWGと中盤では求められるタスクが違いますし、当然筋肉の使い方も違います。怪我するリスクは高かったはずです。

 

#16フェルミン・ロペス

なぜ、先発で使われないのか不思議。少ないチャンスに顔を出せる貴重な存在です。

 

#22ギュンドアン

中盤の本職が1人しかいない状態でハイレベルなプレーを見せる。こちらも怪我だけが心配。

 

#14ジョアン・フェリックス

何もできず。

 

#5イニゴ・マルティネス&#33クバルシ

ラリンのスピードに置いていかれる場面も見られたが何とか対応し、クリーンシートに貢献。クバルシは粘り強い守備が光ったがワンランク上の選手相手だと厳しそう。

 

#38ギウ

物足りない。中盤がパスを回せないので楔などが来ない影響もあるが、ギュンドアンとのワン・ツーくらいしか見せ場はなかった。

 

#19ロケ

ギウではなく、ロケを先発で見たかった。出場時間が短すぎて適性がWGなのかCFなのかがいまだ不明。冬の移籍市場で獲得したのだから、先発で出場する試合が見たい。

 

マジョルカ

#17ラリン

スピード豊かなアタッカー。前に見た時はそれほどスピードがあるようには思えなかったが、この試合ではマジョルカの攻撃のキーマンになっていた。

 

#1ライコビッチ

P.K.ストップはお見事。全体的には高パフォーマンスを披露。

 

総括

バルセロナ

ペドリ、デ・ヨングが不在の中、やっぱり戦術がないことを露呈。攻撃の形はなく、個々のクオリティ頼み。けが人リストにラフィーニャが加わりさらに戦力ダウン。ナポリ戦に向けて、中盤・前線をどう組むかが問題になる。ギュンドアン、クリステンセン、フェルミン・ロペスもしくは怪我明けのセルジ・ロベルトか。前線もラフィーニャ不在で、レバンドフスキ、ヤマル、ジョアン・フェリックスもしくはここにフェルミン・ロペスかセルジ・ロベルトを起用する手もある。ただ、ベンチに残るのがロケと前述先発から外れた1人のみ。試合の流れを変えたくても交代カードが少ないのは痛手。個々のひらめきに頼る以外にはなさそうです。

 

マジョルカ

5-3-2の守備ブロックからカウンターはそこそこ機能するも精度を欠く。フィニッシュワークまでの道のりを確立したい。

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