俺から見たバルセロナ対バレンシア

リーガ・エスパニョーラ第33節、バルセロナ対バレンシアです。

 

バルサは中盤をクリステンセン、ギュンドアン、フェルミン・ロペスで組みました。

 

前半

バレンシアは4-4-2の守備ブロックを作り、中央を固めます。バルサはボールを保持しますが、守備ブロックの外でパスを回すことになりました。

 

11分、ペテルが右サイドから低めのクロス。ニアでウーゴ・ドゥーロが合わせますが力なくテア・シュテーゲンがキャッチします。

 

19分、バルサのコーナーキックからの二次攻撃。カンセロの左からクロスを入れますが、ママルダシュビリがキャッチして大きく前線へフィード。ペテルがクバルシに体をぶつけて、落下点で競らせず、DFラインの裏に抜けたボールにいち早く追いついてテア・シュテーゲンと1対1になりシュート。枠の左に外します。

 

21分、バルサは左サイドでパスを回してバレンシアDF陣に揺さぶりをかけて、フリーになったラフィーニャがアーリークロス。ニアに飛び込んだフェルミン・ロペスがヘッドでファーサイドネットに叩き込みます。

 

バルサが先制します。

 

26分、自陣右サイドからコレイアが前線にフィード。ウーゴ・ドゥーロが落として、DFラインの裏へ走り出します。ボールを受けたペテルがウーゴ・ドゥーロの前のスペースへフィード。ウーゴ・ドゥーロは完全に抜け出します。テア・シュテーゲンは飛び出すか一瞬判断を迷いましたが飛び出します。テア・シュテーゲンはウーゴ・ドゥーロを入れ替わるようにかわすべくトラップを試みますが痛恨のコントロールミス。ウーゴ・ドゥーロがカットして無人のゴールに流し込みます。

 

バレンシアガ同点に追いつきます。

 

36分、ママルダシュビリが前線にフィード。ウーゴ・ドゥーロが落下点に入ろうとする動きを見せてスルー。入れ替わるように飛び出したペテルがペナルティエリアに進入。アラウホがスライディングを試みペテルを倒します。バレンシアがP.K.獲得。ペペルが中央に決めます。

 

バレンシアが2-1と逆転に成功します。

 

46分、自陣左サイドでガシオロウスキがママルダシュビリにバックパス。ママルダシュビリはトラップミス。ヤマルが素早く詰めてママルダシュビリをかわそうとしますが、ママルダシュビリはペナルティエリアの外で手を使ってセーブ。VAR、オンフィールドレビューを経て、ママルダシュビリはレッドカードで退場になります。

 

直後のフリーキック。ラフィーニャが直接狙いますが、代わって入ったばかりのドメネクがセーブ。二次攻撃からヤマルが右からカットインしてシュート。枠の右に外します。

 

前半は2-1でバレンシアがリード。ただ、バレンシアは10人で後半を戦うことになります。

 

後半

バルサはクバルシ、クリステンセンに代えてイニゴ・マルティネスとセルジ・ロベルトを投入します。

 

48分、バルサの左コーナーキック。ニアでレバンドフスキがフリックして右サイドネットに決めます。

 

バルサが同点に追いつきます。そのままバルサが押し込みますが、なかなかシュートを打てません。

 

61分、右ハーフスペースからクンデがミドルシュート。ドメネクがセーブし、レバンドフスキがつめようとしますが枠の右。ただ、レバンドフスキはオフサイドでした。

 

72分、バルサの左コーナーキック。ニアでアラウホがフリック。ドメネクがファインセーブし、バレンシアのカウンター。クリアボールをキープしたペテルが右ハーフスペースを駆け上がるディエゴ・ロペスにスルーパス。ディエゴ・ロペスは抜け出しテア・シュテーゲンと1対1になりますが、後方から追いかけたペドリがディエゴ・ロペスのシュート前にボールをつついてシュートを打たせず、テア・シュテーゲンがキャッチします。

 

75分、カンセロがドリブルで左サイドをえぐってマイナスクロス。ギュンドアンがフリーでシュートもヘスス・バスケスがブロック。

 

バレンシアの運動量が落ち、バルサはシュートが打てるようになります。ただ、シュートはDFにブロックされるか、ドメネクにキャッチされてしまいます。

 

81分、バルサの左コーナーキック。ニアでドメネクに競り勝ったアラウホがヘッドもボールはニアへ浮き上がります。レバンドフスキがそのボールに飛び込みヘッドで押し込みます。

 

バルサが3-2と逆転に成功します。

 

84分、ジョアン・フェリックスが左サイドから前方にループパス。フェラン・トーレスが走り込みカットインからシュート。DFに当たり、ファーサイドに外れます。

 

直後のコーナーキック。ファーサイドのアラウホがフリーでヘッドもドメネクがセーブ。

 

92分、ペナルティエリアの外、左ハーフスペースからバルサのフリーキック。レバンドフスキがニア上に決めます。

 

バルサが4-2として試合終了。2位の座を守りました。

 

気になったプレーヤー

#9レバンドフスキ

リーガでは初のハットトリック。ただ全てセットプレーだったので流れの中からの得点もほしい。

 

#8ペドリ

ディエゴ・ロペスの決定機を防いだ守備は見事。

 

#4アラウホ

マンチェスター・シティ戦の退場になったシーンからの反省がない。退場にはならなかったけど、確実にボールを奪える時でなければスライディングをするべきではない。ギュンドアンの一言を思い出すべきです。

 

#27ヤマル

サイドでボールを持つとヘスス・バスケスが正面の絶妙な位置に立ち、すぐさまカバーに1人、2人と入られてドリブルやパスでのチャンスメイクができなかった。今回は相手を褒めるべきだが、味方とワン・ツーで崩したり、ドリブルで1人引きはがしてパスをしたりする等、今後バリエーションが増やしたい。

 

#16フェルミン・ロペス

結構勝負強く得点力がある。ボールを追える体力もあるので、今後のバルサに必要不可欠な選手になれるはず。

 

#1テア・シュテーゲン

珍しいミスで同点ゴールを献上。ただ、普段の活躍を考えると失点を咎める気にはならない。

 

バレンシア

#11ペテル

上手く機能しているとも言い難いカウンターで存在感を発揮。

 

総括

バルセロナ

4得点を奪ったものの、バレンシアを崩せたのは75分のギュンドアンのシュートのみ。バイタルエリアにパスを差し込み、ダイレクトプレーを交えたパスで崩すか、DFを左サイドに集めてからサイドチェンジを行い、ヤマルに右サイドからドリブルを仕掛けさせるかしたほうがいい。ある程度、崩しの決め事がないと流れの中での攻撃は機能することはない。一方、セットプレーはしつこくニアサイドでフリックを繰り返す。2点を奪えたことは良かったが、すぐに研究されてしまうので次のバリエーションを考えておく必要がある。

 

バレンシア

中央を固めた守備は一定の評価はできるが、カウンターは精度が低く、アラウホ、クバルシの判断ミスでチャンスが作れただけ。効果的なポジティブトラジションができるようになりたい。

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