俺から見たセビージャ対バルセロナ

リーガ・エスパニョーラ第38節、セビージャ対バルセロナです。

 

バルサは左ＷＧにフェルミン・ロペスを起用。実質中盤を4人で構成し臨みました。

 

前半

セビージャサポーターは静まり返り、異様な形で試合が始まります。

 

フロントへの抗議なのか、10分まで続きました。

 

1分、ペドリがセビージャのペナルティエリアの手前でボールかっと。そのまま左サイドにドリブルしゴールライン際からマイナスクロス。ヤマルが受けてシュートもＤＦがブロックし、枠の上に外れます。ただ、ペドリがクロスを上げた時点でラインを割っていたということでゴールキックとなります。

 

序盤はバルサがボールを保持。セビージャは5バックで守りますが、ボールへの寄せがなく、後方でボールを奪っても前線まで持っていけません。どちらかというとバルサペース。

 

14分、ヤマルが右サイドで受けてドリブルと見せかけて横パス。ペドリがフリックして右ハーフスペースに入ってきたカンセロがフリーで受けます。カンセロはふわりとしたクロス。ファーサイドに飛び込んだレバンドフスキが右足アウトサイドで押し込みます。

 

バルサが先制します。

 

21分、バルサのペナルティエリア内でクンデがパスミス。ペドロサがカットしてそのままシュート。テア・シュテーゲンがキャッチします。

 

ここからセビージャが押し返し始めます。

 

23分、バルサのコーナーキックからセビージャのロングカウンター。右サイドへフィードされたボールをルケバキオがキープし、フェルミン・ロペス相手にカットインからシュート。テア・シュテーゲンが右手一本でファインセーブ。

 

30分、セビージャは左サイドでパスを回し、中央に展開し、左ハーフスペースのソマーレがボールを受けます。ソマーレはドリブルでバイタルエリアに進入し、中央から左ハーフスペースに抜けようとするエン・ネシリにスルーパス。エン・ネシリは縦に持ち出し角度のないところからシュート。テア・シュテーゲンの股下を抜けてゴール。

 

セビージャが同点に追いつきます。

 

34分、左サイドに流れたフェルミン・ロペスにボールが入り、フェルミン・ロペスはボールキープからクロス。ファーサイドのレバンドフスキがヘッドで折り返し、ペドリがヘッドでつめます。ニーランが上にはじき出すファインセーブ。

 

36分、右ハーフスペースのペドリが左ハーフスペースのフェルミン・ロペスにスルーパス。フェルミン・ロペスは中に持ち出してシュートを狙いますがバドに正面を防がれ、追いかけてきたソマーレにボールを奪われそうになりスライディングで中につつきます。そのボールをペドリがシュート。バーに嫌われます。

 

44分、セビージャは右サイドでパスを回してフリーになったオカンポスがアーリークロス。ルケバキオがニアでヘッドも左ポストに嫌われます。

 

45分、左サイドからカンセロがカットインしてシュート。左ポストに嫌われます。

 

45分、セビージャのカウンター。左ハーフスペースを抜け出したルケバキオがシュート。わずかに枠の右に外れます。テア・シュテーゲンが完全にコースを塞いでいました。

 

前半は1－1で折り返します。

 

後半

バルサはクリステンセンに代えてロメウ、セビージャはサラスに代えてマルコンを投入します。

 

52分、バイタルエリアでボールを受けたペドリがスルーパス。フェルミン・ロペスが右ハーフスペースを抜け出しシュート。ニーランがファインセーブ。ただ、主審の判定はオフサイドでした。リプレイを見ると、ＤＦが1人残っていました。

 

58分、左サイドでボールを受けたフェルミン・ロペスがカットインからミドルシュート。ニアに決めます。

 

バルサが2－1と勝ち越します。

 

60分、左サイドからのクロスをオカンポスがヘッド。テア・シュテーゲンがセーブ。

 

64分、左ハーフスペースのフェルミン・ロペスがバイタルエリアのペドリにパス。ペドリは左ハーフスペースを抜け出そうとするジョアン・フェリックスにスルーパス。ジョアン・フェリックスはトラップから縦に持ち出しシュート。ニーランがセーブ。

 

72分、左サイドでボールを受けたペドロサがカットインしてミドルシュート。テア・シュテーゲンがファインセーブ。

 

81分、セビージャが前線にフィード。クバルシが戻りながらヘッドも右に流れます。そのボールにディアスがいち早く追いつきそのままシュート。テア・シュテーゲンがセーブ。

 

88分、中央のギュンドアンが左ハーフスペースに入り込んできたフォルトにスルーパス。フォルトはゴールライン際で止めて左足クロス。ファーサイドでＤＦがクリアしますが、クンデが拾ってシュート。枠の左に外れます。

 

バルサが2－1で最終戦を勝利で飾りました。

 

気になったプレーヤー

セビージャ

＃11ルケバキオ

セビージャのカウンターの一翼を担う。

 

＃15エン・ネシリ

点取り屋という感じのゴールだった。お見事。

 

バルセロナ

＃16フェルミン・ロペス

フリーランニングでチャンスを演出。オフサイドになることも多かったが、リプレイを見るとオフサイドでなかったり、際どかったりしている。来シーズンのバルサに必要な人材になるはずです。そしてスペイン代表候補に初選出。

 

＃8ペドリ

セビージャの守備がザルだったこともあるがバイタルエリアで躍動。ペドリはこのポジションで真価を発揮します。

 

＃2カンセロ

先制点のアシストは良いが、守備力が低すぎる。買い取りオプションは行使しないほうがいい。

 

＃14ジョアン・フェリックス

こちらはノーインパクト。フェルミン・ロペス、ラフィーニャ、怪我から復帰するガビ、出戻りのアンス・ファティなどたくさんの選択肢があるので、こちらも買い取りオプションは行使しないほうがいい。

 

＃1テア・シュテーゲン

ファインセーブ連発で勝利に貢献。ドイツ代表ではノイアーを先発起用すると言っているが、チャンピオンズリーグのマドリード戦を見ると個人的にはテア・シュテーゲンを押したい。

 

＃23クンデ

また不安定なプレーを見せる。現在代役がいないので当面は確保しておく必要がある。

 

＃15クリステンセン

ダブルボランチで見劣りしなくなってきた。前半だけで交代も好印象。

 

＃18ロメウ

一時期の低迷期は脱したが、バルサの中盤をこなすには荷が重い。夏の放出候補。

 

総括

セビージャ

攻守にわたってアグレッシブなプレーはなく、今シーズンの成績を象徴するからの出来。来シーズンに向けて大きく立て直しが必要だと思う。

 

バルセロナ

シャビ監督のラストマッチを白星で飾る。ただ、試合内容はセビージャがお粗末だったのでよく見えた感じだけだと思う。ただ、フェルミン・ロペス、クバルシ、ヤマルが重要な戦力になったし、けが人がしっかり治して新シーズンを迎えれば、現在の陣容でも十分に戦える。あとは指揮官次第。ハンジ・フリックが後任にほぼ決定しているが、バイエルン・ミュンヘン時代の成績以外はあまり芳しくない。かなり不安だがどのようなチームを作るのか見守りたい。