俺から見たバルセロナ対アスレティック・ビルバオ

リーガ・エスパニョーラ第2節、バルセロナ対アスレティック・ビルバオです。

 

バルサはスタメンを前節のカサードからペドリに変更しました。

 

前半

バルサはマルク・ベルナルがアンカーを務め、ペドリ、ラフィーニャは高い位置をとる4-3-3。守備時はレバンドフスキがボランチのディアスを見る形で下がって、フェラン・トーレスとヤマルが2トップになる4-4-2でプレスをかけます。

 

ビルバオは基本的にイニャキ・ウィリアムズの1トップですが、守備時はサンセットと2トップを組み、4-4-2の守備ブロックを組み、ニコ・ウィリアムズを起点としたカウンター狙い。

 

序盤は互角。中盤の潰し合いが始まりました。

 

10分、左サイドでボールを受けたフェラン・トーレスが戻りながらのカットインで中央に進入しミドルシュート。パディーラが正面でキャッチ。

 

バルサがポゼッションを高めて押し気味に試合を進め始めました。

 

17分、ビルバオの左コーナーキック。ファーサイドにビビアンが飛び込みダイビングヘッドも当て損ねてファーサイドに外す。

 

19分、バルサはビルバオのペナルティエリア手前で一度ボールを奪われるも、サイドに展開されたボールをバルデがカットしショートカウンター。前方にいたレバンドフスキがボールを受けてペドリに落とします。その間にDFラインの裏左ハーフスペースにラフィーニャが走り込みます。ペドリはその動きに合わせてループパス。ラフィーニャは左足を凱旋させて回し蹴りシュート。パディーラが正面でキャッチします。

 

決まっていたらビューティフルゴールでした。

 

20分、ビルバオの速攻。左サイドからニコ・ウィリアムズがカットイン。クバルシを抜き去りシュートもクンデがブロック。

 

21分、左サイドからのクロスをファーサイドのラフィーニャがダイレクトボレー。ユーリがブロック。

 

23分、バルサが左サイドからフリーキック。ゴール前に入れたボールはパディーラがパンチング。右ハーフスペースにこぼれたボールをヤマルが拾ってニコ・ウィリアムズ相手にカットインからシュート。レクエの頭に当たり、ファーサイドネットに吸い込まれます。

 

バルサが先制します。

 

26分、ビルバオは速攻から左のニコ・ウィリアムズにボールを預けます。ニコ・ウィリアムズは右足アウトでクロスを上げると見せて切り返し。クンデをジャンプさせてかわし、右足インフロントで絶妙なクロス。ベレンゲルがファーサイドに飛び込みますがわずかに合わず。

 

ビルバオは絶好機を逃します。

 

36分、自陣右ハーフスペースでヤマルがボールを受けてドリブル開始。2人を置き去りにして持ち上がり中央のラフィーニャへパス。ラフィーニャはボールが足元に入ってしまい、ボールを一度止めて反転しながら左ハーフスペースへスルーパス。レバンドフスキが受けて角度のないところからファーサイドにシュート。右ポストに嫌われます。

 

38分、ニコ・ウィリアムズが自陣左サイドでボールを受けてドリブルキープ。バルサDFを押し下げてから中央のサンセットにパス。サンセットは右のベレンゲルに展開。ベレンゲルはカットインから寄ってきたサンセットにパスを出してゴール前へ。サンセットはリターンパスを送り、右ハーフスペースに流れたイニャキ・ウィリアムズがヒールで中央へ。カバーに入ったバルデの後ろを抜けてベレンゲルがトラップ。後方からスライディングカットに行ったクバルシでしたがボールに触れず、体がベレンゲルの右足に乗るようにぶつかり、ベレンゲルは転倒。テア・シュテーゲンがボールをキャッチします。

 

テア・シュテーゲンはすぐに前線にフィード。左ハーフスペースでレバンドフスキが受け、緩急を使ってビビアンを出し抜きますがビビアンも追走。ペナルティエリアに入り、レバンドフスキはビビアンの前に右足を入れてボールをブロックし、ビビアンの体が当たり転倒。

 

そこでは笛は鳴らず、その後VARが介入し、オン・フィールド・レビューでクバルシのファールを取り、ビルバオがP.K.を獲得。サンセットがテア・シュテーゲンとの読み合いを制し、ゴール右に決めます。

 

1-1の同点で前半を折り返します。

 

後半

同点に追いつかれたバルサですが、前半同様押し気味試合を進めます。

 

56分、ペナルティエリア左からフリーキック。ラフィーニャの鋭いクロスにファーサイドでレバンドフスキがヘッドで合わせますが、右ポストに嫌われます。

 

63分、左サイドでボールを受けたバルデがタメてインナーラップしたラフィーニャへパス。ラフィーニャはダイレクトでクロス。ニアに走り込んだフェルミン・ロペスがつぶれ、ファーサイドのレバンドフスキが強烈なダイレクトボレー。パディーラが素晴らしい反応を見せてファインセーブ。

 

決まっていたらゴラッソでした。

 

70分、両チーム運動量が落ちてきて中盤にスペースが空き始めます。

 

74分、左サイドの高い位置でラフィーニャがボールキープ。ペドリが左ハーフスペースで受けようとしますが、前方のスペースが空いたのを見てダッシュ。その動きに合わせてラフィーニャがダブルタッチパス。ペドリがフリーでポケットに進入しクロス。パディーラが触り、ゴール前にこぼれたボールに対してバックステップを踏んだレバンドフスキがダイレクトハーフボレー。ゴールネットに突き刺します。

 

バルサが勝ち越します。

 

その後、ビルバオが攻め込みますが決定機は作れず試合終了。

 

バルサが開幕2連勝を飾りました。

 

気になったプレーヤー

#11ラフィーニャ

初戦よりもインサイドハーフが板についてきた。サイドで起用された時はドリブラーだったから適性はそこまでないかと思っていたが、フリーランニングでDFの裏に飛び出すプレーやファーストディフェンダーとしての貢献を考えると意外と向いているかも。

 

#28マルク・ベルナル

2試合連続スタメン。バイタルエリアを埋めつつ、縦パスを潰す守備力があるのは大きい。展開力も光るものを持っているので、どんどん経験を積んでほしい。ただ、まだ17歳なのでプレータイムは調整する必要がある。

 

#19ヤマル

先制点はお見事。シュート前の落ち着きが素晴らしい。

 

#7フェラン・トーレス

初戦よりも連携がスムーズ。左サイドはバルデに任せて左ハーフスペースを中心にプレーするスタイルを確立したい。

 

#8ペドリ

序盤はボールを受けるのに苦労していたが、徐々にフィットして決勝点に絡む。

 

#16フェルミン・ロペス

EURO,オリンピック優勝で自信をつけたようで、プレーに迷いがない。ワンランクレベルが上がった感じがする。

 

#9レバンドフスキ

ポストに2回嫌われたが絶好調。決勝点は素晴らしかった。

 

アスレティック・ビルバオ

#26パディーラ

ウナイ・シモン、アギレサバラの怪我で第1節からゴールマウスを守る第3GKだが、安定感はあるし、スーパーセーブも見せた。ビルバオはGKを育てるのがとてもうまい。

 

#10ニコ・ウィリアムズ

バルサに警戒されてあまり仕事ができず。終了間際に足の付け根を気にしていたので怪我が心配。

 

総括

バルセロナ

ボールを奪われないことに気を付け過ぎず、縦パスを入れるようになったことで、中央、サイドの攻撃のバランスが良くなり、決定機を作れるようになった。また、変則4-4-2(中盤ダイヤモンド)の守備組織が機能しており、高い位置でボールを奪えるようになったことで押し込まれることが少なくなったことも大きい。チーム戦術を確立し実行できるフリックの手腕は素晴らしい。

 

アスレティック・ビルバオ

きれいな4-4-2の守備ブロックからボールを奪ってニコ・ウィリアムズを中心にカウンターを仕掛けるところは整備されており良いのだが、遅攻になると攻め手が無くなる。カウンターが決まれば問題ないが負けているときに打てる手がほしい。

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