俺から見たラージョ・バジェカーノ対バルセロナ

リーガ・エスパニョーラ第3節、ラージョ・バジェカーノ対バルセロナです。

 

バルサは左SBにジェラール・マルティンを起用。それ以外は前節と同じメンバーで臨みました。

 

前半

まずはピッチが狭い。その結果、プレスがかけやすい状態。その影響もあってか両チームともに攻撃が縦に早い印象です。

 

ラージョはイシがマルク・ベルナルのパスコースを意図的に切り、バルサ対策を講じてきました。バルサはビルドアップがやりにくそうです。

 

6分、ラージョの左コーナーキック。グラウンダーでニアに送ったボールをカメージョがマイナス方向にフリック。イシが走りこみますが、ヤマルが潰します。こぼれたボールをアルバロ・ガルシアがミドルシュートもDFの足に当たりながら股抜きをした影響もあり力なくテア・シュテーゲンがキャッチします。

 

9分、左サイドからのサイドチェンジをバジウがヘッドで前に送ります。ジェラール・マルティンの裏をとったデフルトスがボールを受けてサイドを崩してマイナスクロス。走り込んだウナイ・ロペスがダイレクトシュート。ニアに決めます。

 

ラージョが先制します。

 

先制したラージョはプレスの位置を下げ、バルサがボールを保持する時間が増えます。バルサは右からの攻撃が多く、ラージョはボールを奪うとパスをつなぎつつ後方から前方にフリーランニングを行い、ダイナミックに攻め込みます。

 

18分、バルサは左ショートコーナーからヤマルがクロス。ファーサイドでマークを外したイニゴ・マルティネスがダイレクトボレー。カルデナスが正面でキャッチ。

 

36分、右サイドでボールを受けたヤマルがカットインからミドルシュート。カルデナスが正面でキャッチ。

 

42分、ラージョの速攻。イシが左へ展開。走り込んだアルバロ・ガルシアがダイレクトでクロス。ニアでカメージョが受けてボールキープ後左ハーフスペースに落とします。エスピーノがダイレクトシュートもテア・シュテーゲンがキャッチします。

 

49分、バルサは左サイドでパスを回してジェラール・マルティンがニアへスルーパス。ポケットに入ってきたラフィーニャが縦に持ち出し鋭いクロス。レバンドフスキが中央に飛び込みますがわずかに合わず。

 

前半は1-0でラージョがリードして折り返します。

 

後半

バルサはフェラン・トーレスに代えてダニ・オルモを投入。ダニ・オルモが中央、ラフィーニャが左WGに入ります。

 

バルサが押し込む展開。ダニ・オルモが巧くスペースを見つけてボールを受けてチャンスメイクを始めます。

 

52分、ゴール正面少し距離のあるところからラフィーニャの直接フリーキック。わずかに枠の左上に外れます。

 

57分、センターサークル付近からバルサのクイックリスタート。ダニ・オルモがボールを受けてロングシュートも枠の上。

 

59分、ペドリがセンターサークル内でボールを受けてドリブルで急加速してマークを引きはがし左前方のラフィーニャと大きなワン・ツーでペナルティエリア内に進入。ボールが足元に入ってしまいますが冷静にゴール右隅にシュート。

 

ペドリのゴラッソでバルサが同点に追いつきます。

 

70分、右サイドの高い位置でボールの奪い合いをクンデが制し、右前方のペドリにパス。ペドリはニアのヤマルにパス。ヤマルはグラウンダーのシュート。カルデナスがセーブし、ファーサイドに流れたボールをレバンドフスキがつめようとしますがシュートのタイミングを逸しボールキープ。レバンドフスキは体勢を立て直しゴール右へシュートを決めます。バルサが逆転かと思われましたが、クンデがボールを奪う際に相手の足に接触してファール。ノーゴールとなります。

 

78分、左からのクロスが右に流れエンバルバが拾ってカットインからシュート。テア・シュテーゲンの手前でバウンドし、処理が難しいボールになりましたがテア・シュテーゲンがキャッチします。

 

80分、バルサの右コーナーキック。ファーサイドに飛び込んだクバルシがヘッドもルジューヌがクリアします。

 

81分、バルサの波状攻撃から右サイドのヤマルが縦に突破しマイナスのクロス。ニアで受けたダニ・オルモが左足でコントロールショット。左サイドネット下のポスト際に決めます。

 

バルサが逆転に成功します。

 

90分、ペドリが負傷。フェルミン・ロペスが投入されます。

 

さらにマルク・ベルナルが接触プレーで負傷。交代枠を使い切ったバルサはアディッショナルタイムを10人で戦うことになります。

 

99分、ラージョはDFラインの裏を取り、左からクロス。エンテカがゴール前に走り込みますが合わせられず。

 

スコアは動かず、2-1でバルサが勝利しました。

 

気になったプレーヤー

ラージョ・バジェカーノ

#14カメージョ

依然見た時より、ボールキープ力が上がっている印象。オリンピック決勝で決勝点を決めた選手だったはずです。

 

バルセロナ

#28マルク・ベルナル

この試合もハイレベルなプレーを見せていた。怪我は重傷でガビと同じ怪我。今季絶望との報道もある。今のバルサにはとてつもなく痛手。フォーメーションの見直しを考える必要が出てきた。一方でまだ17歳のマルク・ベルナルには焦らずきっちり治して復帰してほしい。

 

#20ダニ・オルモ

バルサトップチームデビューで貴重な勝ち越し点を決める。ヤマルとのコンビネーションもいいので一気にスタメンの座を奪いそう。

 

#11ラフィーニャ

中央でもサイドでも起用に応える。このポリバレント性はとても貴重な存在。

 

#8ペドリ

コンディションが上がってきて随所にいいプレーをするようになってきたところで怪我。大したことがないといいが。

 

総括

ラージョ・バジェカーノ

先制点までは良かったがそこで引いてしまったのが良くなかった。結果論ではあるが、そこでバルサの攻撃のリズムを作られて徐々に押し返され、押し込まれて逆転負けをしてしまった。狭いピッチという地の利を活かしてもっと勇敢に戦ってほしい。

 

バルセロナ

失点をしてもあわてる雰囲気はなく、フリックが1試合を通じてのマネージメントができているように思える。マルク・ベルナルの負傷離脱で次節以降のスタメン、システムの見直しが必要になったがブスケツ、マルク・ベルナルタイプのアンカー1人で仕切れる人材が見当たらない。ダブルボランチにするか、違う戦術を組み込んでアンカー1枚でいくか、フリックの手腕が試されます。マルク・ベルナルの抜擢のように最適解を見つけられることを願っています。

chat コメント 

コメントをもっと見る

通報するとLaBOLA事務局に報告されます。
全ての通報に対応できるとは限りませんので、予めご了承ください。

  • 事務局に通報しました。