俺から見たビジャレアル対バルセロナ

リーガ・エスパニョーラ第6節、ビジャレアル対バルセロナです。

 

バルサはターンオーバーで、クバルシ、カサード、バルデに代えてセルジ・ドミンゲス、ジェラール・マルティン、パブロ・トーレを先発に起用しました。

 

前半

バルサはいつものようにボール回しとハイプレスに行きますが、ターンオーバーの影響でハイプレスがかからず。開始から少しギクシャクした感じを受けます。

 

5分、ビジャレアルは左サイドで縦にパスをつなぎ、アジョセ・ペレスがクロス。中央でぺぺがヘッドも枠の右。

 

ビジャレアルが押し気味に試合を進めます。

 

22分、ビジャレアルは中盤で縦パスを潰して速攻。左ハーフスペースでボールを受けた馬援が中央にフィード。ピノが中盤から抜け出し、浮き球を右足トラップから胸でコントロールして右足ループシュート。テア・シュテーゲンは動けず、ゴラッソが決まりましたが、オフサイドでした。

 

12分、自陣右サイドで細かくパスをつないでプレスを回避したビジャレアルの速攻。ぺぺがスピードに乗ってジェラール・マルティンを振り切り、右サイドから右ハーフスペースを独走。エリック・ガルシアが何とか追いつき、カットインを阻止。ぺぺは縦に持ち出しシュート。テア・シュテーゲンがファインセーブ。左サイドにこぼれたボールをバエナがシュートも、クンデがブロック。

 

バルサが少し押し返し始めます。両チームともに攻撃の良さは出てきましたが、高い地でのプレスがかからず、打ち合いになりそうな雰囲気があります。

 

16分、右サイドでボールを受けたヤマルが右45度からファーサイドへインスイングのミドルシュート。左ポストに嫌われボールはゴール前のラフィーニャへ。ラフィーニャはトラップからシュートも、フェミニアがブロック。

 

直後の右コーナーキック。ファーサイドでイニゴ・マルティネスがヘッドで折り返し、右ハーフスペースのペドリが戻りながらトラップしてシュート。枠の右に外れます。

 

17分、左サイドの高い地でカルドナがポケットにスルーパス。走り込んだバエナが角度のないところからシュート。テア・シュテーゲンが触り、ゴール前にこぼれたボールにピノがヘッドで押し込もうとしますが合わず。ただ、バエナはオフサイドでした。

 

19分、左サイドから左ハーフスペースのレバンドフスキに楔が入ります。レバンドフスキは何とかキープしてペドリに落とし、右ハーフスペースへ流れます。ペドリは右にいたパブロ・トーレにパス。パブロ・トーレはレバンドフスキの前のスペースにスルーパス。走り込んだレバンドフスキはダイレクトシュート。コンデが触りますがそのままゴール。

 

バルサが先制します。

 

23分、右サイドからピノがドリブルで仕掛けてDFを引き付けて中央へパス。フリーで走り込んだパレホがミドルシュートもキックミスして枠を大きく外します。

 

28分、右サイドでボールを受けたヤマルは、外を回ったクンデにパス。クンデはダイレクトでクロス。ファーでレバンドフスキがDFに寄せられながら詰めますが、コンデが何とかかき出します。

 

同じく28分、ビジャレアルの速攻。左ハーフスペースからバエナがスルーパス。アジョセ・ぺレスが抜け出しますが、テア・シュテーゲンが上手く飛び出しシュートコースを塞ぎブロック。左にこぼれたボールをピノが拾ってテア・シュテーゲンをかわしますが、その間にバルサDFがゴール前でシュートコースを塞ぎます。ピノはループシュートを放ちますがわずかに枠の上。

 

33分、ビジャレアルのセットプレーをはね返したバルサのロングカウンター。左サイドをラフィーニャがドリブルで持ち上がり、DFFとGKの間にクロス。中央を全力で戻ってきたぺぺがスライディングクリア。間に合っていなかったら、ヤマルがフリーでした。ぺぺのファインプレー。

 

直後の左コーナーキック。ファーに抜けたボールをヤマルが拾ってクロス。中央で合わせようとしたレバンドフスキの頭を越えてファーサイドのエリック・ガルシアがヘッド。コンデがセーブ。こぼれ球はレバンドフスキの後方に行きますが、レバンドフスキが素早く体をひねってオーバーヘッドで押し込みます。

 

バルサが2-0とします。

 

37分、イニゴ・マルティネスが右へサイドチェンジ。カルドナがヘッドでカットし、前方のバエナへ。バエナはボールを収めて左ハーフスペースへスルーパス。ぺぺが走り込み毒素。ぺぺはテア・シュテーゲン、DFを引き付けて中央へパス。走り込んだアジョセ・ぺレスがシュートコースを塞ぎに来たテア・シュテーゲンの逆を取る対角へのシュートを決めます。

 

ビジャレアルが1点を返します。

 

44分、テア・シュテーゲンがコーナーキックをキャッチし、倒れた際に負傷してペーニャに交代。

 

49分、ビジャレアルの右コーナーキック。バックステップでマークを外したローガン・コスタがヘッドも打ち上げてしまい枠の上。

 

同じく49分、左からカルドナがDFとGKの間にクロス。走り込んだアジョセ・ぺレスが合わせますが、ペーニャが上手く飛び出してシュートコースを塞ぎます。ボールは枠の右に外れます。

 

お互いに攻め合った前半は2-1でバルサがリードして折り返します。

 

後半

前半同様、攻め合う展開。

 

50分、ビジャレアルの速攻。ぺぺが右サイドをドリブル。中央のバエナとパス交換から右足の強烈なシュート。ペーニャが触り枠の上に外れます。

 

51分、ビジャレアルの右ショートコーナーからぺぺのクロス。ニアでピノがヘッドで合わせますがバーに嫌われます。

 

55分、少しずつ中盤にスペースが空き始めます。

 

57分、右サイドでヤマルが左足アウト、インのタッチでカットインの仕掛けるタイミングを計りますが、上手くいかず後方のクンデにパス。ビジャレアルDFの足が止まります。クンデはヤマルにパス。ヤマルは中央のペドリにパス。ペドリは右前方のパブロ・トーレに楔を入れます。パブロ・トーレはトラップからシュート。ローガン・コスタに当たりコースが変わり、ゴール左に決まります。

 

バルサが3-1とリードを広げます。

 

64分、右サイドのヤマルが前方にパス。ローガン・コスタがブロックしてこぼれたボールをヤマルが拾って中へ。バイリーが慌ててスライディングでカットにいき、ヤマルを倒します。そのままプレーが続きますが、主審はVARを受けてオンフィールドレビューを経てバルサにP.K.が与えられます。レバンドフスキがゴール左にシュートもポストに嫌われ、ハットトリックのチャンスを逃します。

 

67分、バルサが前からプレスをかけてヤマルが中央でボールをカット。ヤマルはあわてて対応に来たDFを切り返しでかわすもボールコントロールが大きくなり、走り込んだラフィーニャがシュート。コンデがファインセーブ。

 

69分、右サイドのぺぺが左サイドのカルドナにサイドチェンジ。カルドナは中を確認してクロス。中央でフリーのバイリーがヘッドで叩き込みます。しかし、VARで確認後、バイリーはオフサイドでノーゴール。

 

74分、ペナルティエリアの外、左サイドでジェラール・マルティンが粘って中へパス。パウ・ビクトルが受けて戻します。走り込んだラフィーニャがシュート。DFに当たってコースが変わりゴール中央へ突き刺さります。

 

バルサが試合を決める4点目を奪います。

 

82分、バルサの速攻。右サイドでボールを受けたヤマルがDFラインの裏へ右足アウトサイドでフィード走り込んだラフィーニャがダイレクトシュート。たたきつけられたボールはバウンドしてゴール右に吸い込まれます。

 

モナコ戦のやり直しを見るかのようなゴールで5-1とします。

 

92分、左サイドでテラツがラフィーニャからボールを奪い中央へ展開。イリアス・アコマックが前方にスルーパス。中央でマークを外したバリーが抜け出しシュートも枠の上に外します。

 

5-1でバルサが勝利しました。

 

気になったプレーヤー

ビジャレアル

#19ぺぺ

波のあるプレーヤーという認識だったが、この試合では好調。スピードを活かしてチャンスを作る。

 

#16バエナ

ボール技術が高く、チャンスメイクが素晴らしい。

 

#23カルドナ

タイミングの良い攻め上がりで攻撃にアクセントをつけるが、守備ではヤマルにやられてしまった感じがある。

 

#21ピノ

前半のリフティングループシュートは決まっていればゴラッソという代物。一見の価値ありです。

 

バルセロナ

#1テア・シュテーゲン

今季絶望の大怪我という報道もあり、とても心配。大事に至らないことを祈ります。

 

#36セルジ・ドミンゲス

多分リーガ初先発。危ない場面も多々あったが、上々のデビューと言えると思う。

 

#35ジェラール・マルティン

攻守ともにちょっと物足りない。焦らず経験を積んでいきたい。

 

#14パブロ・トーレ

守備面はまだまだ改善の余地を残すが、攻撃では1ゴール1アシスト。こちらも経験を積んでいきたい。

 

#19ヤマル

得点はなかったものの、ビジャレアルの脅威になる。ラフィーニャへのアシストは絶品。フル出場だったので疲労が心配。

 

#11ラフィーニャ

攻守に汗をかきつつ、2ゴールを決める。2点目はモナコ戦を思い出させるようなプレー。再現性があるプレーが出るということはヤマルとの連携が上手くいっている証拠。怪我に気を付けつつ好調を維持したい。

 

#13ペーニャ

テア・シュテーゲンの負傷で急遽出場も無失点で抑える。テア・シュテーゲンの怪我により、次節以降の出場が濃厚である。このチャンスを活かしたい。

 

#18パウ・ビクトル

上手く試合に入れず、不要なイエローカードをもらう。1アシストがあったが出来は悪い。こちらも経験を積んでいく必要がある。

 

総括

ビジャレアル

攻撃は魅力的だが、シュートを決めきれない。守備も悪くないがバルサ相手にはいい形で奪えなかった。とても良いチームなのでチャンピオンズリーグ圏内の争いには顔を出しそうな気がします。

 

バルセロナ

ターンオーバーしながら勝利を奪えたのは大きい。ただ、テア・シュテーゲンの負傷はとても痛い。昨シーズンもテア・シュテーゲンが長期離脱でペーニャがゴールマウスを守ったが、その時はチーム全体の守備が悪かったのでレアルのルニンに比べて出来もよくない印象だったが、今なら前回よりは期待できそう。次節はフィジカルでダーティなプレーを仕掛けてくるヘタフェ。けが人を出さないようにしつつ、再びターンオーバーしながら試合に臨みたい。

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