俺から見たオサスナ対バルセロナ

リーガ・エスパニョーラ第8節、オサスナ対バルセロナです。

 

バルサは、ヤマル、ラフィーニャ、イニゴ・マルティネス、カサード、バルデに代えて、フェラン・トーレス、パウ・ビクトル、セルジ・ドミンゲス、ペドリ、ジェラール・マルティンをスタメンに起用しました。

 

前半

開始からバルサがボールを保持。オサスナはマン・ツー・マン気味に4-2-3-1の守備ブロックを作ります。ペドリに対してイバニェスが完全にマンマークについているのが目立ちます。また、バルサの攻撃陣が上がると6バックになる場面も見られます。しっかりバルサ対策をしてきた様子がうかがえます。

 

12分、バルサの速攻。左サイドでペドリがボールキープしながら2人をかわして中央へスルーパス。フェラン・トーレスが抜け出しますが、セルヒオ・エレーラが絶妙なタイミングで飛び出しクリア。

 

セルヒオ・エレーラの好判断でバルサはチャンスを逃します。少しずつ、バルサのビルドアップが上手くいかなくなります。オサスナは縦パスを潰す、入れさせないように全体がポジショニングを取って、試合の主導権を握り始めます。

 

14分、オサスナの速攻。中盤でペドリのボールカットがバルサDFの裏へ流れます。右サイドで残っていたアレソが拾い、そのままドリブルで右ハーフスペースを独走しシュート。わずかにゴール左へ外れます。

 

17分、オサスナの速攻。中盤でパブロ・トーレがボールコントロールミス。アイマールがカットして左サイドをドリブルで持ち上がり縦パス。ブライアン・サラゴサが追いつき、右に持ち出し絶妙なクロス。中央に走り込んだブディミルがクバルシに競り勝ちヘッドで叩き込みます。

 

オサスナが先制します。オサスナが完全に主導権を握ります。

 

27分、オサスナのカウンター。トロが中盤でパウ・ビクトルを潰して、ボールを拾ったイバニェスが左ハーフスペースへスルーパス。ブライアン・サラゴサが走り込み、ペーニャと1対1になります。ブライアン・サラゴサは足裏ローリングでペーニャを完全にかわして右足アウトで流し込みます。

 

オサスナが追加点を奪います。

 

44分、オサスナは左サイドでパスを回してブライアン・サラゴサがインナーラップしたクルスにスルーパス。クルスはゴールライン際からふわりとしたクロス。ファーサイドに抜けたボールをイバニェスがダイレクトシュート。枠の左へ外れます。

 

46分、バルサは左サイドでクバルシにボールを戻し、クバルシがゴール前へフィード。クンデがフリックし、ボールはバーに当たり上にはじかれ、セルヒオ・エレーラがキャッチします。

 

前半は2-0とオサスナがリードして折り返します。バルサは終了間際のクンデのヘッドしかシュートはありませんでした。

 

後半

バルサはエリック・ガルシアをCBの中央に下げ、クンデ、ジェラール・マルティンのポジションを上げて3-4-3にシステムチェンジ。試合の流れを変えにいきます。

 

51分、左45度くらいからレバンドフスキのフリーキック。ファーサイドを狙いますが枠の右上に外れます。

 

52分、ドミンゲスが右ハーフスペースのパブロ・トーレに楔を入れます。パブロ・トーレはターンして右のクンデにスルーパス。クンデはゴールライン際で切り返して1人かわし、カバーに入ったDFとの競り合いに勝ち、マイナスクロス。レバンドフスキがトラップからゴール右下へシュート。セルヒオ・エレーラがファインセーブ。

 

同じく52分、セルヒオ・エレーラがキャッチしたボールを右のアレソにスローイング。前に投げすぎて、ジェラール・マルティンがカットし、右前方のパウ・ビクトルにパス。パウ・ビクトルは素早くニアへシュート。あわててゴールに戻ったセルヒオ・エレーラが反応しますが足を滑らせてグリップが効かず、ボールに触るもののゴールに吸い込まれます。

 

パウ・ビクトルのラッキーなリーガ初得点でバルサが1点を返します。

 

60分、バルサはパブロ・トーレ、パウ・ビクトルに代えてラフィーニャ、ヤマルを投入します。

 

62分、右サイドからブライアン・サラゴサがサイドをえぐろうとしますがジェラール・マルティンが体を入れてカット。ジェラール・マルティンはクリアしますがボールは中央へゴール前のアイマールがカットし、前方にいたブディミルがボールを受けて反転シュート。枠の右に外れます。

 

バルサはヤマルが普段と違い、右ハーフスペースにポジションを取りますが、やや窮屈そうに見えます。流れがオサスナに傾いていきます。

 

65分、中央から右ハーフスペースに流れてボールを受けたフェラン・トーレスが緩急を使ったドリブルでボヨモを抜き去り、カバーに入ったカテナを股抜きし、そのままシュート。セルヒオ・エレーラがファインセーブ。

 

70分、オサスナのカウンター。ハーフウェーライン右サイドでボールを受けたブライアン・サラゴサがタメを作り、大外を駆け上がったアレソにスルーパス。アレソは中を確認してダイレクトクロス。中央に走り込んだブディミルに対しクバルシがスライディングを試み倒します。主審が笛を吹き、オサスナがP.K.獲得。ブディミルが冷静にゴール右下に決めてオサスナが3-1とリードを広げます。

 

ヤマル、ラフィーニャが上手くフィットしないバルサに対し、オサスナが完全に主導権を奪い返します。

 

82分、クリアボールを右サイドの深い位置で拾ったルベン・ペーニャが才雄をえぐってクロス。ラウル・ガルシアが受けてニアへシュートもペーニャがファインセーブ。

 

84分、バルサのペナルティエリアの外でヤマルがボールを受けて目の前のブレトーネスを抜こうとしますがブレトーネスがカットし、すぐさまミドルシュート。ゴール右に突き刺さります。

 

オサスナが4点目を奪います。

 

88分、バルサは中央でパスを回して機をうかがい、フェラン・トーレスがカテナを背負ってターンをして右ハーフスペースへ進入。ヤマルが入れ替わるように中央へポジションをずらし、フェラン・トーレスがパス。ヤマルはトラップから強烈なミドルシュート。ゴール右上に決めます。

 

バルサが1点を返します。

 

95分、バルサの右ショートコーナー。ヤマルが受けてファーサイドへクロス。フェラン・トーレスが飛び込みヘディングシュート。左ポストに嫌われます。

 

96分、右サイドでボールを受けたラフィーニャが中に持ち出しミドルシュート。右サイドネットの外側に突き刺さります。

 

4-2でオサスナが勝利しました。

 

気になったプレーヤー

オサスナ

#17ブディミル

クバルシ、ドミンゲス相手に熟練の業で翻弄。

 

#19ブライアン・サラゴサ

バイエルンでは本領発揮できなかったが、この試合では切れ味の鋭いドリブル、素早い判断でチャンスを演出。ゴールシーンは一見の価値ありです。

 

#8イバニェス

中盤で攻守にわたり奮闘。

 

#1セルヒオ・エレーラ

最初の失点は明らかなミスだったが、それ以外は素晴らしいパフォーマンスだった。

 

バルセロナ

#18パウ・ビクトル

ビジャレアル戦で途中出場から30分プレーした時に空回りしている印象があり、この試合も流れに乗れない印象だったが、ラッキーな形で得点を奪う。まだリーガの試合に慣れていない感じがするので、早く適応したい。一方でゴールに好かれている印象なので今シーズンのラッキーボーイにはなりそうです。

 

#13ペーニャ

4失点もゴラッソが2つに、ブライアン・サラゴサのスーパープレー、P.K.と仕方がない感じがする。失点数ほど悪くはないと思う。

 

#19ヤマル

いつもと違うセカンドトップで起用されていい形でボールが受けられず。一方、ワンチャンスでゴールを決められるのは素晴らしい。

 

#7フェラン・トーレス

動きは悪くないが得点が奪えない。右にヤマル、中央にレバンドフスキ、左STにフェラン・トーレスなら持ち味が発揮できそう。

 

総括

オサスナ

バルサのターンオーバーがあったとはいえ、バルサ対策が大当たり。パスコースを限定しながらマンマーク気味にすることで、バルサのパスミスを誘い中盤でボールを奪えた。攻撃では速攻とブライアン・サラゴサの個人技で攻めるスタイルが上手くハマった。4得点は出木杉の結果だったが、試合前の準備があればこその4得点だったと思おう。完勝と言っていい内容でした。

 

バルセロナ

結果は完敗だが悲観することはない。今節はマドリード・ダービーが組まれており、レアルかアトレティコは必ず勝ち点を落とす状態。週半ばにはチャンピオンズリーグが組まれている日程で、勇気あるターンオーバーをしたことに価値がある。結果は勝ち点を落とすことになったが、レバンドフスキ、クンデ以外にある程度休養を与えることができた。気持ちを切り替えてヤングボーイズ戦に臨みたい。

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