俺から見たバルセロナ対バイエルン

チャンピオンズリーグ・リーグフェーズ第3節、バルセロナ対バイエルンです。

 

バルサは前節からファティに代えてフェルミン・ロペスをスタメンで起用しました。

 

前半

1分、自陣中央でレバンドフスキがキム・ミンジェを背負いながら楔を受けます。レバンドフスキは潰されそうになりながらも左ハーフスペースのペドリに落とします。ペドリは前方のフェルミン・ロペスに縦パス。フェルミン・ロペスはトラップから流れるようなタッチで中央に走り込んだラフィーニャにスルーパス。ラフィーニャは完全に抜け出し、ノイアーと1対1になります。ラフィーニャは左に持ち出してノイアーをかわして無人のゴールに流し込みます。

 

バルサがいきなり先制します。

 

失点したバイエルンがボールを保持。バルサの高いDFラインの裏を狙って攻め込みます。先制したバルサは、中盤が引いてしまって高い位置でのプレスはかけられず、後方からビルドアップをしようとしても、足元の技術に不安を覚えるペーニャが下手に奪われて失点するくらいならロングフィードで逃げるため、さらに押し込まれていきます。

 

7分、右サイドのゲレイロが中央へフィード。ケインが抜け出しますが、ボールコントロールが大きくなります。それを見てペーニャが前進してシュートコースを塞ぎ、ケインのシュートをブロック。

 

9分、バイエルンは右サイドを崩し、ミュラーがクロス。中央でフリーになったケインがヘッドで叩き込みます。しかし、ケインはオフサイドでノーゴール。

 

完全にバイエルンペース。バルサはいつ失点してもおかしくない状況で耐えます。

 

17分、右サイドからの鋭いサイドチェンジを左サイドのニャブリがピタリと収めます。ニャブリは中央へ鋭いクロス。ケインがジャンピングボレーで叩き込みます。

 

バイエルンが早くも同点に追いつきます。

 

この失点でバルサは目が覚め、押し返し始めます。特に右サイドのヤマルがボールを受けると奪われないのでそこから打開を図っていきます。

 

25分、バイエルンのプレスを回避したバルサは右ハーフスペースへ飛び出したラフィーニャがボールを受け、中央へパス。レバンドフスキが受けてミドルシュートもわずかに枠の左。

 

35分、右サイドのヤマルがハーフウェーライン辺りから右ハーフスペースへフィード。キム・ミンジェの裏に走り込んだフェルミン・ロペスは落下点付近でキム・ミンジェの背中に触ります。キム・ミンジェはヘディングを試みますが後逸。すかさずフェルミン・ロペスが抜け出し、ノイアーも飛び出します。フェルミン・ロペスがいち早くボールに触って中へ。走り込んだレバンドフスキが押し込みます。

 

バルサが勝ち越しに成功します。

 

44分、カサードがハーフウェーライン右ハーフスペースから左サイドのラフィーニャへ鋭いサイドチェンジ。このパスでバイエルンのプレスを引きはがします。フリーで受けたラフィーニャはカットインしてゲレイロをかわしてすぐさま右足シュート。カバーに入ったウパメカノの股を抜けてゴール右へ突き刺さります。

 

バルサが3-1とリードを広げ前半を終了します。

 

後半

前半からの流れを引き継ぎ、一進一退の攻防が始まります。

 

49分、バイエルンは右サイドから攻めてオリズがクロス。DFに当たり中央で混戦になり、パリーニャがこぼれ球を拾ってシュート。枠の左に外れます。

 

55分、バルサのカウンター。ペナルティエリアを出た辺り左ハーフスペースでボールを奪ったバルサは、ペドリがミュラー相手に体を入れてボールキープし、右サイドのヤマルに展開。ヤマルは前線へすぐさまフィード。阿吽の呼吸でラフィーニャが飛び出します。ラフィーニャはキム・ミンジェ、ウパメカノに追走されますがスピードを活かして縦に突破し、迷わずファーサイドにグラウンダーのシュート。ノイアーの横を抜けてゴール。

 

バルサが今シーズン何度も見せているカウンターの形で試合を決定図ける1点をもぎ取ります。

 

この1点でバルサが無理してハイプレスをかけなくなりリトリートし始めたため、試合のテンポは落ちます。

 

65分、右サイドからザネがカットインして左のコマンにスルーパス。少し長くなり、コマンは左サイドからカットインしてシュートも枠の右に外します。

 

70分過ぎ、両チームともにチャンスが増え始めますが、DFが踏ん張り、決定機は生まれません。

 

4-1で試合終了。

 

バルサが難敵バイエルンに勝利しました。

 

気になったプレーヤー

バルセロナ

#19ヤマル

序盤のバイエルンペースを変えたのはヤマル。ボールを受けて前を向き、ボールを奪われない。バイエルンのハイプレスがかかる中でこのプレーを数度繰り返し、バイエルンの選手がプレスに行くとかわされるからヤマルに寄せるけど、奪いには行けない状況を作る。その結果、バルサがヤマルを起点にボールを前に持ち出し押し返すことができた。この試合のMOM。

 

#11ラフィーニャ

ハットトリック達成。バルサで今一番乗っている選手。あれだけの運動量があるとバイエルン守備陣がマークするのは至難の業。また、デ・ヨングが投入された際はすぐさまキャプテンマークを渡しに行く人間性も好感が持てる。

 

#16フェルミン・ロペス

2アシストで勝利に貢献。怪我明けで大活躍。

 

#9レバンドフスキ

先制点を呼び込むボールキープ、勝ち越し点ともに素晴らしかった。

 

#20ダニ・オルモ

復帰戦で存在感を発揮。シュートまではいかなかったものの中盤からスルーパスをレバンドフスキに通してチャンスメイク。

 

#3バルデ

左サイドに流れてくるミュラーと左SHオリズに序盤から左サイドを1人で対応を迫られるシーンが目立った。それでも何とか耐えて勝利に貢献。

 

※普段から左サイドレーンを1人で見ることが多い。その代わり中央に人を集めて数的優位を作るバルサのシステム上の欠陥ともいえる。バルデに落ち度はない。

 

#13ペーニャ

不安が倍増。最近獲得したシュチェスニーがどの程度できるのかまだ不明なので、まずは自信を持ってプレーしてほしい。

 

バイエルン

#1ノイアー

全盛期は過ぎている。

 

#2ウパメカノ&#3キム・ミンジェ

前進する守備の意識は良いのだが、DFラインの裏へ出たボールへの対応が悪い。4失点共にカバーがしっかりできていれば減らせた失点。

 

#9ケイン

同点ゴールまでは素晴らしい動きを見せたがその後はトーンダウン。

 

総括

バルセロナ

予想外の時間帯で先制点を奪ったことで逆に混乱をきたして、バイエルンに流れを持っていかれたことは反省点。一方、「大量失点で負けるのではないか」と思われる内容から、押し返して逆転して勝利できたことは大きい。この流れのままクラシコに臨みたい。

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