俺から見たバルセロナ対エスパニョール
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ゆーすけ
2024年11月04日 08:47 visibility43
リーガ・エスパニョーラ第12節、バルセロナ対エスパニョールです。
バルサは、フェルミン・ロペス、クンデに代えてフォルト、ダニ・オルモを先発に起用しました。
前半
エスパニョールは4-1-4-1の布陣でラインはあまり下げずにバルサの縦パスに素早く寄せて潰し、カウンター狙い。バルサはいつも通りパスを回しつつ、隙あらば楔を入れるタイミングを狙うスタイル。
開始から激しい主導権争いが始まりますが、5分ぐらいでバルサがアンカーのバウサの脇に狙いをつけて攻めだし、攻勢になります。
7分、バルサはパスを回して右ハーフスペースのヤマルがボールキープから寄ってきたペドリにパスをして前方へポジションを移します。ペドリは中央のレバンドフスキに楔を入れます。レバンドフスキはシュートフェイントを入れて右ハーフスペースのヤマルにパス。ヤマルはダイレクトバックヒールで前方へパス。走り込んだフォルトがゴールライン際からクロス。中央に走り込んだダニ・オルモがクンブラに寄せられながらもヘッド。枠の上に外します。
8分、右サイドからヤマルがカットインからニアへシュートもジョアン・ガルシアがキャッチ。
9分、ラフィーニャが左ハーフスペースでパスカット。こぼれ球をレバンドフスキが拾い、中央のダニ・オルモにパス。ダニ・オルモは右足に持ち出しミドルシュート。コースが甘くジョアン・ガルシアが正面でキャッチ。
11分、右サイドでボールを受けたヤマルが目の前のDFの間を抜く左アシストサイドクロス。ニアに走り込んだダニ・オルモがダイレクトでニア上を狙う右足インサイドシュート。バーに当たって弾んだボールがそのままゴール。
バルサが先制します。
17分、中盤でラフィーニャを3人で囲んでボールを奪ったエスパニョールのカウンター。エルヒラリが右ハーフスペースをドリブルで持ち上がり右のクラルへパス。クラルはテヘロに落とし、テヘロはニアへクロス。走り込んだアグアドがダイレクトシュートを放ちますがほぼ真上に打ち上げてしまいます。アグアドはダニ・オルモと競り合い、中央にこぼれたボールをプアドがダイレクトシュート。わずかに枠の左へ外れます。
22分、エスパニョールのクリアボールをイニゴ・マルティネスがはね返し、左ハーフスペースでカサードがボールを拾います。カサードは中央へロングスルーパス。右から走り込んだラフィーニャがジョアン・ガルシアの目前で触りループシュートを決めます。
バルサが2-0とリードを広げます。
26分、バルサのクリアボールを回収したエスパニョールは最終ラインでボールを回し、クンブラが右サイドを駆け上がったエルヒラリにフィード。エルヒラリは完全に抜け出しクロス。直前のプレーでバルサのゴール前で倒れていたカレーラスがマークを外していて合わせてゴール。
しかし、VARの結果エルヒラリがオフサイドでノーゴールとなります。
30分、バルサは左ハーフスペースを攻め込もうとしますがボールを奪われます。しかし、ラフィーニャがすぐさまテヘロにプレスをかけてボールをカット。バルデがボールを拾ってバイタルエリアのダニ・オルモにパス。ダニ・オルモは右足で強烈なミドルシュート。カブレラにかすり、ゴール左に突き刺します。
バルサが3-0とします。この時間帯になってバウサの横のスペースがさらに空き出し、バルサの攻勢が強まります。
37分、バルサのカウンター。中央でラフィーニャがドリブルで持ち上がり、バルサの攻撃陣もスプリントして5対3の状況を作ります。ラフィーニャは左ハーフスペースでロメロのマークをバックステップで外したレバンドフスキにスルーパス。レバンドフスキは慌てて寄せてきたロメロに対し、右に持ち出してかわして強烈なシュート。ジョアン・ガルシアが横っ飛びでファインセーブ。
41分、エスパニョールは右サイドの高い位置からロングスロー。カブレラがヘッドでフリックしてプアドがクバルシに寄せられながらもボレーシュート。枠の上に外します。
42分、最終ライン左ハーフスペースのイニゴ・マルティネスが右ハーフスペースのダニ・オルモにグラウンダーの鋭い楔を入れます。ダニ・オルモは右のヤマルへ展開。ヤマルはGKとDFの間にアーリークロス。ペドリが飛び込みますがわずかに合わず。
前半はバルサが試合を支配して3-0で折り返します。
後半
前半同様バルサペース。
56分、バルサはカサード、ダニ・オルモに代えてデ・ヨング、フェルミン・ロペスを投入します。
57分、左サイドでクラルがスローインを受けて前方へスルーパス。カレーラスが走り込みサイドをえぐってマイナスクロス。クバルシに当たり中央にこぼれたボールをテヘロがつめますが、カレーラスがオフサイドでノーゴール。
バルサはアンカーの位置にいたカサードがいなくなり、デ・ヨングが最終ラインまで下がってボールを受けるので、重心が下がりペースダウン。エスパニョールがペースを握り始めます。
59分、中央でペドリからボールを奪ったエスパニョールのカウンター。クラルが左ハーフスペースのプアドにスルーパス。プアドはクバルシに寄せられながらも縦に持ち出しシュート。上手くシュートコースを切ったペーニャがファインセーブ。
62分、エスパニョールのカウンター。左サイドのカレーラスが左ハーフスペースへスルーパス。ロメロが抜け出しGKとDFの間にグラウンダーのクロスファーサイドに走り込んだプアドが角度のないところからダイレクトシュート。ニアポストに当たってファーサイドネットに吸い込まれます。
エスパニョールが1点を返します。
64分、バイタルエリアでボールを受けたレバンドフスキが強烈なミドルシュート。ジョアン・ガルシアがセーブ。
徐々に打ち合いになっていきますが、両チームともに決定機は作れません。
92分、デ・ヨングが前線中央のレバンドフスキに楔を入れます。レバンドフスキは潰されながらも左ハーフスペースのファティに落とします。ファティはバイタルに進入し、右にいたフェルミン・ロペスとワン・ツーでDFラインを抜け出し右足シュート。ジョアン・ガルシアの脇の下を抜けてゴールもワン・ツーを受けた時にオフサイドでノーゴール。
そのまま試合終了。バルサが3-1で勝利しました。
気になったプレーヤー
バルセロナ
#20ダニ・オルモ
怪我から復帰後初先発で2ゴール。MOMにも選ばれる。1点目はゴラッソでした。
#19ヤマル
右サイドから良質のクロスを供給してチャンスメイク。1点目のアシストは一見の価値ありです。カットインからのシュートと左足のインサイド、アウトサイドのピンポイントクロスという強烈な武器を2つそろえるヤマルを止めるのは至難の業だと思う。
#17カサード
2点目のロングスルーパスは、クラシコでのアシストを彷彿とさせるアシスト。ビルドアップ、中盤でのフィルター役として今のバルサではカサードがアンカーの一番手と言える。
#8ペドリ
今まではバイタルエリアで一番輝く選手だと思っていたが、ダニ・オルモやラフィーニャが一列前でその役割をやってくれているので配給役として活躍。機を見てバイタルエリアに進入して違いも作り出せるのでよりポリバレントな選手に成長している。
#11ラフィーニャ
毎試合、素晴らしい。特に80分を越えてからもポケットにフリーランニングする姿は脅威としか言いようがない。そろそろ誉め言葉がなくなってきた。
#2クバルシ
敵にシュートを打たれる際に体を寄せて体勢を崩すことができるようになってきた。危機察知能力が上がっている。
#32フォルト
久しぶりの先発。この試合ではヤマルとの連携が向上していることをうかがわせた。クンデの負担を減らすためにもフォルトの成長は欠かせない。
#13ペーニャ
クラシコで得た自信は大きい。DFラインの裏に出たボールへの対応は少々不安だが自信を持ってプレーできているのがわかる。
#21デ・ヨング
ボールを受けに最終ラインに下がってしまい、中盤の受け手が1枚減ってエスパニョールが息を吹き返してしまった。自分の得意なプレーもあると思うが、相手が嫌がるプレーを選択できると良い。
#10ファティ
オフサイドでノーゴールだったがゴールネットを揺らしたシーンは素晴らしかった。怪我から復帰後を短い出場時間でシュートが打てるようになり、ゴールネットを揺らすまでコンディションが戻っている。今シーズン初ゴールは近いし、バルサの切り札的な存在になりえると思う。
エスパニョール
#7プアド
スピードがあり、独特の嗅覚を備えるFW。解説者がラウール・ゴンザレスに例えていたが納得のプレーを魅せる。
#1ジョアン・ガルシア
3失点も安定感のあるパフォーマンスを魅せる。まだ23歳なのでこれからビッグクラブに引き抜かれても驚きはない。
総括
バルセロナ
前半で試合をほぼ決めて後半は流した感じ。ミッドウィークにFKツルヴェナ・ズヴェズダとのアウェーゲームがあることを考えればそれでいいと思う。チームとして好調を保っているし、次節のレアル・ソシエダ戦もあるので、コンディション調整を考慮しつつ怪我無く試合をしていきたい。イニゴ・マルティネスとクバルシの稼働率が高いので何とかしたい。
エスパニョール
負けては締まったものの、ジョアン・ガルシアとプアドがいて、守備からのカウンターもある程度見込める。現在降格圏ぎりぎりだが攻守の歯車がかみ合えば浮上してくる兆しはある。
- 事務局に通報しました。
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