俺から見たツルヴェナ・ズヴェズダ対バルセロナ

チャンピオンズリーグ・リーグフェーズ第4節、ＦＫツルヴェナ・ズヴェズダ対バルセロナです。

 

バルサは前の試合から、ダニ・オルモ、バルデ、フォルトに代えてジェラール・マルティン、デ・ヨング、クンデを先発に起用しました。

 

前半

バルサはいつも通りハイプレスと隙を見つけて楔を差し込むスタイル。

 

3分、ツルヴェナ・ズヴェズダは後方でパスを回して左サイドからロディッチが前線へフィード。エルシュニクが抜け出しペーニャと1対1になり、ダブルタッチシュート。ゴールネットを揺らしますがオフサイドでノーゴール。

 

ツルヴェナ・ズヴェズダは4－3－2－1のツリー型の布陣。トリプルボランチに2トップ下というよりはバルサの中盤とＳＢの上がりに対応した形をとったようです。バルサの攻めを受けてカウンター狙いですが、徐々に押し込まれます。

 

7分、右サイドに流れてボールを受けたペドリがクロス。中央のレバンドフスキには届かずＤＦがカット。こぼれ球をヤマルがハーフボレーシュート。イリッチが正面でキャッチ。

 

12分、左ハーフスペースからラフィーニャのフリーキック。ファーサイドに上げたピンポイントクロスにイニゴ・マルティネスがヘッドで合わせてファーサイドネットに流し込みます。

 

バルサがセットプレーから先制します。

 

19分、滅多に見られないシーン。バルサの右コーナーキック。ラフィーニャが蹴ったボールがニアサイドのポストに当たり再びラフィーニャのもとへ。ラフィーニャが触りファール。セットプレーはキッカーが2回連続で触るとファールを取られます。ポストはプレーヤーではないので2回触ったことになるのですね。

 

24分、バルサの定番。ヤマルが右サイドで受けて中央へロングスルーパス。左ハーフスペースから前線に走り込んだラフィーニャが抜け出し遠目からシュート。枠の上に外れます。

 

26分、ツルヴェナ・ズヴェズダは高い位置でボールを奪い、右サイドのヨンウが右ハーフスペース前方のエンディアイエに楔を入れます。エンディアイエはダイレクトでクルニッチに落とし、クルニッチもダイレクトでスルーパス。シラスが抜け出しペーニャと1対1になりチップキックで浮かしてニアへ決めます。

 

ツルヴェナ・ズヴェズダが華麗な連携で同点に追いつきます。

 

34分、最終ライン左ハーフスペースからイニゴ・マルティネスが右ハーフスペース前線へフィード。走り込んだヤマルが中に落とし、ボールを受けたレバンドフスキがイリッチをダブルタッチでかわすもボールコントロールが大きくなりゴールラインを割ってしまい、シュートが打てません。

 

39分、右サイドでヤマルとクンデがパス交換をし、右45度からヤマルがミドルシュート。枠の左に外れます。

 

42分、右サイドからヤマルがドリブルで仕掛けてマイナスクロス。ペドリが受けて後方のラフィーニャへパス。ラフィーニャはトラップから地を這うシュート。右ポストに嫌われ内側に跳ね返ったボールにレバンドフスキが反応し、ゴールに押し込みます。

 

バルサが勝ち越します。

 

前半はバルサが試合を支配しつつもツルヴェナ・ズヴェズダが時折カウンターを魅せる展開。バルサが2－1とリードして折り返します。

 

後半

46分、クンデが強引に右サイドをドリブル突破しクロス。ＤＦにクリアされますがペドリが拾ってミドルシュート。枠の左に外れます。

 

後半もバルサが攻勢です。

 

48分、ペドリが右ポケットでボールを受けてタメてからクロス。ファーサイドに走り込んだレバンドフスキがヘッドも体が伸び切った状態だったので力なくイリッチがキャッチ。

 

49分、ヤマルが右サイドからカットインしてすぐにスルーパス。ポケットに走り込んだラフィーニャが抜け出しマイナスクロス。レバンドフスキがトラップからゴール右へシュートも蹴りそこなって枠の右に外します。

 

52分、ヤマルが自陣深く右サイドからドリブルで持ち上がってツルヴェナ・ズヴェズダの中盤のプレスをかわして中央へ入り、右サイドを駆け上がったクンデにパス。クンデは2列目から右ハーフスペースに入り込んだペドリにパス。ペドリはトラップが足元に入ってしまい、ボールを一度キープしてクンデにパス。クンデはトラップしてからＤＦとＧＫの間に絶妙なクロス。ニアに走り込んだヤマル、中央に走り込んだデ・ヨングには合わず、ファーサイドに走り込んだレバンドフスキが押し込みます。

 

バルサが分厚い攻撃で3点目を奪います。

 

54分、クンデが右サイドに開いたヤマルにパスを出してインナーラップ。ヤマルはクンデの動きに合わせてスルーパス。クンデはマークについてきたマクシモビッチを弾き飛ばしてグラウンダーのマイナスクロス。中央に入ってきたラフィーニャがニアへシュート。クルニッチの股を抜け、イリッチは一歩も動けず。

 

バルサが4－1とさらにリードを広げ、試合の主導権を完全に握ります。

 

75分、ツルヴェナ・ズヴェズダを押し込み、カサードが右サイドにスルーパス。クンデが抜け出し、二列目から走り込んだフェルミン・ロペスにグラウンダーのクロス。フェルミン・ロペスはトラップから素早くインサイドで押し出すようなシュート。ファーサイドに決めます。

 

バルサが5－1とします。

 

82分、ツルヴェナ・ズヴェズダの二次攻撃。右サイドでクリアを拾い、左サイドのミウトンに展開。ミウトンは細かなステップでクンデを翻弄し、ボールを右にずらしてからファーサイドにコントロールショットを決めます。

 

ツルヴェナ・ズヴェズダが1点を返します。

 

84分、バルサは速攻から左のフェルミン・ロペスに展開。フェルミン・ロペスはミドルシュート。バーをかすめて上に外れます。

 

その後バルサが猛攻を仕掛けますが、スコアは変わらず。5－2でバルサが勝利しました。

 

気になったプレーヤー

ツルヴェナ・ズヴェズダ

＃9エンディアイエ

足が速い。

 

バルセロナ

＃17カサード

この試合でも攻守にわたり貢献。最近は見事のスルーパスを披露する機会が増えた。

 

＃23クンデ

ヤマルとの連携が良く、3アシストを記録。ヤマルにマークが集中してもクンデのバックアップがあることで右サイドの攻撃力が落ちない。

 

＃9レバンドフスキ

嗅覚抜群で2ゴール。私も同じＦＷとして見習いたい。

 

＃21デ・ヨング

前の試合で下がり過ぎていたのが、今日は中盤にとどまっていいプレーをする。カサードとのコンビもいい。

 

＃2クバルシ

顔に10針の怪我をした報道があった。元気だという報道もあったが少し心配。

 

総括

ツルヴェナ・ズヴェズダ

バルサ対策をしてきたが、押し込まれてしまった。足の速い選手が前線に揃っているのでカウンターは鋭いが中盤が最終ラインに吸収されてしまうのでそこを何とかしたい。

 

バルセロナ

2失点はしたものの、エスパニョール戦の後半に比べて試合内容が改善された。試合終了時にはクンデとイニゴ・マルティネス以外はカンテラの在籍経験がある選手が出場しており、チームの底上げができていることを印象付けた。週末はレアル・ソシエダ戦があるのでコンディションを整えたい。