俺から見たレアル・ソシエダ対バルセロナ
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ゆーすけ
2024年11月13日 20:56 visibility106
リーガ・エスパニョーラ第13節、レアル・ソシエダ対バルセロナです。
バルサは、ヤマルがツルヴェナ・ズヴェズダ戦で負傷していたそうで欠場。前線をフェルミン・ロペス、ラフィーニャ、レバンドフスキで組みました。
前半
0分、ソシエダは右サイドから攻め込み、アランブルが縦に強引なドリブル突破からサイドをえぐってクロス。中央のスシッチがボールを受ける前にカサードがスライディングでかき出し、ボールはスシッチに当たって枠の上。
ソシエダは序盤からハイプレス。久保とオヤルサバルをイニゴ・マルティネスとクバルシにマンマークでつけてはめ込んでいきます。バルサも苦し紛れのロングボールを選択せずに後方からつないでいきます。
中盤でのクリーンなボールの奪いが始まります。
12分、右ハーフスペースのクバルシが左ハーフスペース前方のデ・ヨングに楔を入れます。デ・ヨングはバイタルエリアに進入しミドルシュート。レバンドフスキに当たり、ゴール前に浮いたボールをスベルディアがヘッドでクリアしようとしますがタイミングが合わずに触るだけになり、こぼれ球をレバンドフスキがボレーで蹴り込みます。
バルサが先制かと思われましたが、VARの結果、レバンドフスキがデ・ヨングのシュートに当たった時につま先が出ていたとしてオフサイド。ノーゴールとなります。
最初のリプレイではレバンドフスキのマークについていたDFのほうがレバンドフスキよりも明らかに前にいたように見えましたが、VARのラインが引かれた映像では、レバンドフスキのつま先が明らかに出ていました。最初の映像とVARの映像で角度が違ったのかもしれませんが、釈然としない判定でした。
17分、バルサが左サイドからのフリーキック。ファーサイドでイニゴ・マルティネスがヘッドで折り返し中央のクバルシがヘディングシュートも枠の上。
19分、ソシエダのカウンター。久保が右サイドをドリブルで持ち上がり、カバーに入ったイニゴ・マルティネスを縦にかわしてクロス。オヤルサバルがスライディングで合わせますがDFに当たり、ペーニャがキャッチ。
28分、ペナルティエリアの外右ハーフスペースからブライス・メンデスのフリーキック。ペーニャは正面に飛んできたボールを上にはじき出します。
30分、ソシエダの波状攻撃から右サイドから久保がカットインしてダブルタッチシュート。ペーニャがセーブ。
32分、ソシエダは前からプレスをかけてペーニャにロングパスを蹴らせます。アランブルがはじき返し、スシッチがヘッドでフリック。左ハーフスペースに流れたボールにベッカーが走り込みゴール右へ流し込みます。
ソシエダがショートカウンターで先制します。
37分、バルサの右コーナーキック。DFにクリアされた中央に浮いたボールにカサードが走り込みダイレクトボレー。DFがブロックします。
45分、ソシエダの速攻。中央でボールを受けた久保がカサードを抜き去り左ハーフスペースへスルーパス。ベッカーが抜け出して中央へクロス。走り込んだオヤルサバルが右足のインサイドで合わせますが枠の左に外します。
前半はソシエダが1点をリードして折り返します。
後半
バルサは前半ファールを受けて痛がっていたデ・ヨングに代えてダニ・オルモを投入します。
45分、久保が右サイドから中央へループパス。オヤルサバルがスルーし抜けたボールに、ベッカーが走り込みます。ベッカーはペーニャと1対1になりループシュート。高さが足りずペーニャがキャッチします。
49分、バルサの左ショートコーナー。ラフィーニャとペドリがパス交換をして、ペドリがファーサイドへクロス。クバルシがヘッドもわずかに枠の左。
50分、バルサのDFラインの裏に出たボールをペーニャがクリア。ソシエダが拾い、スチッチがすかさずシュート。クバルシに当たり、中央にこぼれたボールをオヤルサバルが拾ってループシュート。ペーニャが上にはじき出すファインセーブ。
52分、右サイドの高い位置でボールカットしたソシエダのショートカウンター。久保がカットしたボールをアランブルが拾ってDFとGKの間にクロス。ベッカーがスライディングで合わせますが枠の左。
バルサは後方からドリブルで持ち上がれるデ・ヨングがいなくなり、ビルドアップで苦戦。ソシエダが試合の主導権を握ります。
56分、フェルミン・ロペスが左からアーリークロス。ニアでDFが触りボールはニアサイドのゴールへ。レミロがファインセーブ。
58分、左ハーフスペースをダニ・オルモがドリブルで突破しシュート。DFに当たり中央にこぼれたボールをフリーのフェルミン・ロペスがシュートも力んでしまったのか枠の上。
68分、ソシエダは中盤でボールを奪い右の久保へ。久保はDF2人を引き寄せてからニアへ左アウトサイドパス。走り込んだブライス・メンデスが右ハーフスペースを抜け出しシュート。イニゴ・マルティネスがスライディングブロック。
72分、ソシエダの左コーナーキック。ソシエダはサインプレーでゴールニアに選手が走り込み、ボールはファーサイドへ。フリーになった久保がダイレクトシュートもDがブロック。
その後、スペースが空き始め、バルサが攻勢に出ますが、ソシエダはゴール前に守備ブロックを作り、バルサのボールホルダーには必ず寄せて簡単に放り込めないようにして守り切ります。
ソシエダが1-0で勝利しました。
気になったプレーヤー
レアル・ソシエダ
#14久保
攻撃の起点、チャンスメーカーとして活躍した。しかし、イニゴ・マルティネスへ効果的なプレスをかけてビルドアップの妨害をしたことがチームを勝利に導いた最大の要因と言える。この試合のMOMです。
#11ベッカー
決勝点は決めたもののパッとしない出来。
#24スシッチ
ソシエダのチャンスに上手く顔を出した選手。ソシエダの浮上のキーマンかもしれない。
バルセロナ
#19ヤマル
今シーズンは欠場する試合がほとんどなかったため、いないとどうなるかと思ったら、右サイドの攻撃の起点が作れない状況になった。欠場の影響が大きい。
#21デ・ヨング
数節前に後半からデ・ヨングが出場してチームの重心が下がり試合の流れが悪くなった記事を書きましたが、この試合ではその動きが必要な試合だった。クバルシとイニゴ・マルティネスが久保とオヤルサバルに抑えられたときに、デ・ヨングがいると後方でもらってドライブですることでソシエダのプレスを回避できた。後半になってデ・ヨングがいなくなって、バルサのビルドアップが一気に苦しくなった。
#13ペーニャ
バルサのゴールマウスを任せてもいいと思えるパフォーマンスを披露。DFラインの裏に出たボールの処理に迷いがなくなり、プレーに自信が見られる。
総括
レアル・ソシエダ
前からのプレスがハマって、試合の主導権を握りながら試合ができたことは大きい。しかし、決定力不足は深刻。ベッカーが2点目を奪えていればもっと楽な試合展開になったはずです。
バルセロナ
ヤマル不在時のオプションを持つ必要がある。この試合では、右サイドで幅が取れずに苦労したので、右サイドにラフィーニャを置き、左はガビやフェルミン・ロペス、試合によってはファティを起用すればチーム力はさほど落ちないと思う。けが人を減らしつつ、どのようなスタメンでもチーム力ができるだけ落ちないように熟成させたい。レバンドフスキの代役は不在だし、けが人続出のCBはイニゴ・マルティネス、クバルシの代役がいない。早めにBプランを作り実践で試しておく必要がある。
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