俺から見たセルタ対バルセロナ

リーガ・エスパニョーラ第14節、セルタ対バルセロナです。

 

バルサは、ヤマルが引き続き欠場。ラフィーニャが右サイドに回り、左WGにダニ・オルモ。中盤はガビ、ペドリ、カサドで組み、左SBにバルデを起用しました。

 

前半

バルサは前からプレスを仕掛けます。セルタは後方からビルドアップを試みますが、無理はせず奪われる前に前線にボールを蹴り込みます。

 

3分、セルタのショートコーナー。セルタは後方にボールを戻し、バルサは一気にラインを上げます。マルコス・アロンソが右のミンゲサにフィード。上手く抜け出したミンゲサはダイレクトでクロス。中央にフリーで走り込んだイアゴ・アスパスが左足シュート。枠の右へ外します。

 

セルタはビッグチャンスを逃します。

 

前プレスがハマりませんが、フィードされたボールはほぼカットできるバルサ。時折バルサDFの裏を突くことができているセルタ。ほぼ互角と言っていい展開が始まります。

 

11分、バルサは最終ラインでパスを回し、イニゴ・マルティネスが左から中央に入ったダニ・オルモに楔を入れます。ダニ・オルモはフリーで受けてターンし、前線中央のレバンドフスキへ楔を入れます。レバンドフスキはタメてから右のラフィーニャに展開。ラフィーニャは中に持ち出しシュート。裏に抜け出そうとしていたペドリに当たり、オフサイドになりました。

 

14分、前線でラフィーニャがDFラインの裏を狙って右ハーフスペースに進入。ペーニャはタイミングが合わず、右のクンデにパス。クンデはラフィーニャの前方のスペースへフィード。対応したミンゲサが目測を誤りボールはDFラインの裏へ抜けます。ラフィーニャが走り込んで受けて追いかけてきたミンゲサを切り返しでかわしてゴール左へ流し込みます。

 

バルサが先制します。

 

18分、左サイドをモリバが抜け出してサイドをえぐってクロス。中央に走り込んだバンバには合わず、ファーサイドに抜けたボールをウーゴ・アルバレスがシュート。ジェラール・マルティンがブロック。

 

直後のコーナーキック。バルサがクリアしたボールをモリバがダイレクトドライブシュート。ペーニャが鋭い反応を見せて上にはじき出すファインセーブ。

 

22分、ドウビカスが左に流れてボールを受けてニアへスルーパス。バンバが走り込みスライディングシュートも枠の上。

 

27分、セルタのカウンター。ハーフウェーラインでドウビカスが落としたボールをバンバがダイレクトスルーパス。右ハーフスペースをイアゴ・アスパスが抜け出しペナルティエリアに進入し左足の前にボールを持ち出します。追いかけたジェラール・マルティンが内側からチャージしてイアゴ・アスパスが転倒。笛は鳴らずノーファール。リプレイを見ると少し足がかかっていたので、きわどいプレーでした。

 

40分、左ハーフスペースのカサドが右ハーフスペースのラフィーニャにパス。ラフィーニャは前方にスルーパス。レバンドフスキが中央から流れてグアイタと1対1になり右に流れながら角度のないところからチップキックで決めます。しかし、レバンドフスキはオフサイド。

 

43分、右ハーフスペースでペドリがボールを要求。右サイドのクンデに展開した後にクンデがペドリにパス。ペドリはトラップでセルタDF1人引きはがして中央のレバンドフスキにパス。レバンドフスキは左ハーフスペースのダニ・オルモにパス。ダニ・オルモは中に持ち出しニアへシュート。グアイタがセーブ。

 

前半は拮抗した展開ながらバルサが1-0とリードします。

 

後半

バルサは最終ラインの修正をするためにジェラール・マルティンに代えてフォルトを投入します。3分の裏を取られた時に一瞬躊躇して下がってしまったこと、イエローカードをもらっていたことが要因として考えられます。

 

試合展開は前半同様。

 

53分、ハーフウェーラインを越えた辺り左サイドでボールを受けたアスパスが右へのフィードを蹴る動きから直接超ロングシュート。DFラインの裏を警戒していたペーニャは一瞬反応が遅れてゴールに戻しますが、ボールは惜しくも枠の右に外れます。

 

60分、バルサのショートカウンター。ラフィーニャがハーフウェーラインを越えた辺り右ハーフスペースでミンゲサからボールを奪いドリブルから左ハーフスペースへパス。身氏パスにも見えましたが、右からハビ・ロドリゲスの前に入り込んだレバンドフスキがトラップします。しかし、ボールコントロールが大きくなり、スターフェルトがクリアを試みます。あきらめずにボールを追ったレバンドフスキが体に当てて入れ替わるようにキープし、グアイタと1対1になります。レバンドフスキは飛び出してきたグアイタの動きを見切り冷静にゴール右へ流し込みます。

 

バルサが追加点を奪い2-0とします。

 

63分、セルタのショートカウンター。高い位置でボールを奪い中央のイアゴ・アスパスがボールを受けます。イアゴ・アスパスは左ハーフスペースへスルーパス。走り込んだアルフォンソ・ゴンサレスがシュートもペーニャが落ち着いてセーブ。

 

65分、セルタの速攻。右サイドへ展開されたボールをウーゴ・アルバレスが抜け出し、カバーに入ったイニゴ・マルティネスが追いつく前にシュート。ペーニャがファインセーブ。

 

76分、バルサの速攻。中央でボールを受けたダニ・オルモが右ハーフスペースへスルーパス。ラフィーニャが抜け出し、右足でトラップからシュート。左ポストに嫌われ跳ね返ったボールがグアイタの背中に当たります。グアイタはすかさずキャッチ。

 

81分、カサドが2枚目のイエローカードで退場。バルサは10人になりますが、DFはラインを高い位置をキープ。中盤の人数が少なくなったのに変更はしません。

 

83分、セルタが左から中央にパスを入れますが誰もおらず。クンデが首を振ってアルフォンソ・ゴンサレスの位置を確認してゴール方向にトラップもミスしてボールがバウンドします。アルフォンソ・ゴンサレスはクンデにプレスをかけに寄せます。クンデは再びアルフォンソ・ゴンサレスの位置を確認してペーニャにバックパスを試みますがキックミス。すかさずアルフォンソ・ゴンサレスがボールを奪ってニアへシュート。バックパスを予測していたペーニャは防ぎきれず。

 

セルタがラッキーな形で1点を返します。

 

85分、中央から左ハーフスペースへ流れたイグレシアスがボールを受けて中央に走り込む味方の動きに合わせてクロス。イニゴ・マルティネスがブロックし、こぼれたボールを再びイグレシアスが拾います。イグレシアスはボールキープからマイナスクロス。右ハーフスペースに入り込んだハビ・ロドリゲスがトラップからすぐさま右へパス。デ・ヨングが外され、ウーゴ・アルバレスがフリーで受けます。慌ててフォルトがスライディングでシュートブロックを試みますが、ウーゴ・アルバレスはシュートを打たずにかわしてゴール左へ流し込みます。

 

セルタが同点に追いつきます。

 

91分、セルタの速攻。右サイドに出たボールをウーゴ・アルバレスが受けてニアへクロス。イグレシアスがバックヒールで合わせますがペーニャが正面でセーブ。

 

2-2で試合終了。セルタがチャンスを逃さず、両チーム勝ち点1ずつを分け合いました。

 

気になったプレーヤー

セルタ

#17バンバ

フリーランニングでチャンスを作る。ただ、シュート精度が低い。

 

#10イアゴ・アスパス

熟練の業でチャンスを演出。3分のビッグチャンスは決めたかった。

 

#3ミンゲサ

ロングフィードでチャンスを作るも、ハイボールの目測を誤ることが多い。これは確実に改善したい。

 

バルセロナ

#20ダニ・オルモ

左サイドで攻撃の起点になる。ヤマルがいない場合はダニ・オルモがサイド攻撃のキーマンになる。

 

#11ラフィーニャ

右WGで出場も、主に右ハーフスペースでプレー。最近中央でプレーしているのでサイドには張らなかった。

 

#17カサド

レッドカードで退場したのはバルサにとって痛かった。

 

#13ペーニャ

影のMOM。ペーニャがいなければ敗戦もあり得た。DFラインのカバーも的確にできるようになり、とても安定感がある。今までの頼りなさが消えた。

 

#6ガビ

75分までプレー。徐々にコンディションが上がってきた。怪我だけは気を付けたい。

 

#35ジェラール・マルティン

最終ラインの裏を取られるのが怖くて残ってしまう。覚悟を決めて思い切って上げてしまい、後から追いかける戦術に慣れる必要がある。

 

総括

セルタ

バルサ対策で2列目の選手がバルサの最終ラインを抜け出す戦術が当たった。苦しい時間帯もあったがバルサと互角に戦い勝ち点1を得たのは大きい。

 

バルセロナ

ヤマル不在時のオプションはダニ・オルモをサイドに張らせることで解決と言っていい。この試合はカサドの退場後に、クンデの大きなミス、最終ラインをどうするか迷ったことで同点に追いつかれた。素早いベンチの決断や選手の判断が求めらるシーンだったので、今後の教訓にしたい。

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