俺から見たバルセロナ対ラス・パルマス
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ゆーすけ
2024年12月01日 01:40 visibility170
リーガ・エスパニョーラ第15節、バルセロナ対ラス・パルマスです。
バルサは、左SBにバルデが復帰。出場停止のカサドのポジションにガビを起用。トップ下にフェルミン・ロペス、右WGにパブロ・トーレを配置しました。また、バルサは創立125年の記念試合だそうで、白パンツで試合に臨みました。
前半
ラス・パルマスは4-5-1。守備ブロックを作り、引き気味に守ります。
4分、ラス・パルマスのロングカウンター。自陣右サイドで縦パスを受けたサンドロがスルーしてイニゴ・マルティネスのプレスを回避。自身でボールを回収してそのまま右サイドを独走。右ハーフスペースに進入してゴールライン際からクロス。クバルシが触り、ハビ・ムニョスがつめようとしますがクバルシが何とかクリア。
5分、左ハーフスペースからパブロ・トーレが中央に鋭いパス。フェルミン・ロペスが右へトラップしてDFをかわしてシュート。シレッセンがファインセーブ。
10分、ラス・パルマスは左サイドからマルモルのアーリークロス。ニアで抜け出したカンパーニャが中に戻します。走り込んだファビオ・シルバには合わず、マッケンナが詰めますが打ち切れず。シュートチャンスを逃します。
16分、バルサは左からフリーキック。ラフィーニャが鋭いボールを入れますがニアのレバンドフスキは合わせられず、シレッセンがはじきます。ゴール前に浮いたボールをガビがジャンピングボレーで狙いますが当たらずにファール。
バルサがラス・パルマスを押し込み、チャンスを作り始めますが最後のシュートまでいけません。何とももどかしい展開が続きます。
20分過ぎ、バルデが接触プレーで脳震盪を起こして交代。ジェラール・マルティンが投入されます。
28分、バルサは再び左サイドからのフリーキック。ラフィーニャはファーサイドにクロス。クバルシが飛び込んで足を伸ばして当てますが枠の右に外れます。
35分、ラス・パルマスのカウンター。ガビがハーフウェーライン付近で足を滑らせ転倒。ムニョスがボールを奪って中央のキリアン・ロドリゲスにパス。キリアン・ロドリゲスはダイレクトで左へ展開。走り込んだマルモルがタメて外を回ったムニョスにパス。ムニョスは角度のないところからシュート。枠の右に外れます。
43分、バルサの二次攻撃。バイタルエリア中央でボールを拾ったラフィーニャが前方左ハーフスペースのレバンドフスキの足元に鋭いパス。レバンドフスキはボールを止めるもDFに寄せられてシュートが打てず中央のペドリに戻します。ペドリはダイレクトでミドルシュート。シレッセンがファインセーブも、ボールは目の前にいたラフィーニャのもとへ。シレッセンがすかさずつめますが、ラフィーニャはかわしてゴール。しかし、ラフィーニャはオフサイドでした。
46分、中盤での奪い合いを制したバルサが速攻。ペドリがこぼれ球を拾い、右ハーフスペースのラフィーニャへスルーパスを出すと見せてキャンセル。ラス・パルマスDFの動きを一瞬止まります。そこでペドリは改めてスルーパス。ラフィーニャが抜け出し、追いかけてきたDFを切り返しでかわしてDFの間を抜くニア上へシュート。シレッセンは反応できませんでしたがバーに嫌われます。
前半はバルサが押し込む時間がありましたが、ラス・パルマスもカウンターで応戦。ほぼ互角の展開でした。
後半
バルサはパブロ・トーレに代えてヤマルを投入します。
48分、ラス・パルマスのゴールキック。前半からデザインされた動きを見せていましたがここで真価を発揮します。ペナルティエリア内左ハーフスペースからマッケンナが鋭い縦パス。中央で受けに来たムニョスがフリック。走り込んだキリアン・ロドリゲスがフリーで受けて3対2の状況を作り出します。キリアン・ロドリゲスは右ハーフスペースのサンドロにスルーパス。サンドロはドリブルで持ち上がり、イニゴ・マルティネスが寄せる前に地を這うミドルシュート。左サイドネットに決まります。
ラス・パルマスが狙い通りのセットプレーで先制します。
イニゴ・マルティネスが左サイドへフィード。ジェラール・マルティンが抜け出しクロス。ファーサイドの角度がないところからヤマルがヘッドもマルモルがブロック。跳ね返りをレバンドフスキがシュートもマルモルが再びブロック。
バルサはフォルト、デ・ヨング、フェラン・トーレスを入れて攻撃に勢いが出て、ラス・パルマスのバイタルエリア、ペナルティエリアに進入する回数が増えます。
60分、ペドリが右ハーフスペースバイタルエリアにいたラフィーニャへ楔を入れます。ラフィーニャは中に持ち出し左足で地を這うミドルシュート。カーブがかかりゴール右へ決まります。
バルサが同点に追いつき、さらに勢いづきます。
65分、クバルシがバイタルエリアのフェラン・トーレスに楔を入れます。フェラン・トーレスはミドルシュート。シレッセンが正面でキャッチ。
66分、ラス・パルマスがロングカウンターを仕掛けますが、バルサが遅らせて、ラス・パルマスは右サイドでボールキープし、ボールを下げます。バルサDFがラインを上げますがその瞬間、ムニョスが中央へロングスルーパス。左ハーフスペースのファビオ・シルバがフォルトの内側に入り込んで抜け出して受けてドリブル。ファビオ・シルバは慌てて追いかけるフォルトが追いつく前にバウンドしたボールを右足で叩きつけるシュート。ゴール右に決めます。
ラス・パルマスが2-1と再びリードを奪います。
69分、バルサは中盤左サイドでパス回し。バイタルエリアではフェラン・トーレスが何度もポジションを取りなおします。左ハーフスペースペドリがラス・パルマスのボランチの脇、右ハーフスペースでフリーになったラフィーニャにパス。ラフィーニャは中央のフェラン・トーレスにパス。フェラン・トーレスは前を向き右ハーフスペースのヤマルにパス。ヤマルはダイレクトでファーサイドにシュート。逆を突かれたシレッセンでしたが驚異的な反応を見せてスーパーセーブ。
71分、ヤマルが右サイドで受けてカットイン。ヤマルはニアに走り込んだレバンドフスキにパスを試みますがDFがカット。跳ね返ったボールはヤマルのもとへ。ヤマルはシュートを試みますが蹴り損ねて枠の左。
77分、右サイドに展開したボールフォルトがクロス。DFが触って2列目から走り込んだペドリがシュートもDFがブロック。
78分、右サイドからヤマルがカットインファールを受けながらスルーパスを出し、フェラン・トーレスが受けてシュート。ゴール左に決めますがフェラン・トーレスはオフサイド。
81分、左ハーフスペースからラフィーニャのフリーキック。壁の上を狙いますがシレッセンが右手一本で上にはじき出すファインセーブ。
バルサが猛攻を仕掛けますが、ラス・パルマスが耐えます。
91分、バルサ、ラス・パルマス共に6人目の交代。バルデの脳震盪による交代で両チーム1人ずつ交代選手が増えるそうです。
94分、左からフェラン・トーレスがアーリークロス。パウ・ビクトルがゴール前に飛び込みますヘッドを試みますが、マッケンナに腕を引っ張られてわずかに届かず。リプレイではユニフォームが伸びている状況も確認できますが、VARは介入せずノーファールでした。
96分、ヤマルが中盤右サイドで受けて右ハーフスペースへフィード。パウ・ビクトルがDFに走り勝ちクロス。中央でフリーのレバンドフスキでしたがボールが後方に来たため後ろ向きにトラップ。その間にDFがシュートコースに入り、レバンドフスキは反転シュートもブロックされます。
2-1、ラス・パルマスが終盤耐えきって勝利しました。
気になったプレーヤー
#16フェルミン・ロペス
ここ数試合シュートチャンスがあるものの得点を奪えない。動き出しは良いのだから、ぜひとも決めておきたい。
#17カサド
出場停止でいなかったことが最後まで響いた。現在のバルサには攻守にわたって欠かせないバランサーだということが浮き彫りになった。
#19ヤマル
怪我明けでまだコンディションが整わない。コンディションが戻るまでは出場時間を調整したい。
#11ラフィーニャ
ミドルシュートはゴラッソだった。ただ、連戦の疲れもあって一時期に比べて運動量が落ちた。ただ、以前がものすごかったので比較するのは申し訳ない気もする。
#21デ・ヨング
デ・ヨングが入ってから攻撃が活性化した。ただ、バランサーではないのでカサドと同じ役割は難しい。
#7フェラン・トーレス
バイタルエリアで細かいポジション修正をして攻撃を活性化。攻撃のオプションとして戦力に入れられるパフォーマンスを見せた。
#6ガビ
コンディションは上がらず。怪我前のガビではない。焦らずコンディションを上げていきたい。
#35ジェラール・マルティン
クロスの精度を上げたい。今は打ち上げるようなクロスなので、鋭いクロスを身につけたい。
#32フォルト
決勝点を奪われた際に微妙にラインの上げが遅かったこと、ファビオ・シルバにあっさり内側を取られたことが悔やまれる。
ラス・パルマス
#19サンドロ
元バルサのアタッカー。右サイドを自慢の快速で突破。これがあるからラス・パルマスのカウンター戦術が成り立った。
#5ムニョス
ラス・パルマスのチャンスに必ずと言っていいほど顔を出す。足が速いとか、周囲がよく見えているとか、運動量が豊富という感じは受けず、特別な嗅覚をもっている感じです。
#1シレッセン
ファインセーブ連発で勝利に貢献。この試合のMOMです。
総括
バルセロナ
1試合を通じてカサドの不在が大きく影響していた。今まではカサドが攻撃のテンポを微調整しつつ、ハイプレスを機能させていた。この試合では、攻撃時はリズムが単調になり、ガビが代役を務めたが守備のポジショニングがカサドほど適切に取れないため、攻守にわたり中途半端になってしまった。次節はカサドが戻ってくるからいいけれど、課題の残る試合になってしまった。
ラス・パルマス
バルサ対策をしっかりしてきた。バルサに押し込まれることは覚悟の上でサンドロのスピードを活かしたロングカウンター。そしてデザインされたゴールキック。バルサのマンマークに対して見事に裏をかいて先制点を奪うことができた。シレッセンの大活躍もあったが勝利にふさわしいと思う。
おまけ①
後半アディッショナルタイムでのパウ・ビクトルを引っ張ったマッケンナのプレーは明らかにファールだったと思う。もし引っ張っていなかったらパウ・ビクトルはヘディングで来ていたと思う。
おまけ②
バルサは記念試合に弱い?
試合前に記念試合と聞いた時に嫌な予感がしました。ヨハン・クライフが亡くなって、追悼試合が偶然クラシコだったけど、負けてしまったのがとても印象深く記憶に残っています。そういう大事な節目の試合で勝ちたい。勝ってほしい。
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- 事務局に通報しました。
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