俺から見たマジョルカ対バルセロナ

リーガ・エスパニョーラ第19節、マジョルカ対バルセロナです。

 

バルサは、中盤にダニ・オルモ、カサド、ペドリ、CFにフェラン・トーレスを起用しました。

 

前半

バルサはハイプレスをかけますが、マジョルカは迷わずロングフィードで、中盤からも積極的にバルサのハイラインの裏へ走り込みます。低い位置でボールを奪ったバルサも速攻を仕掛け、序盤からロングカウンターの応酬になります。

 

11分、ペドリが右ハーフスペースのダニ・オルモに楔を入れます。ライージョが潰してゴール前にこぼれたボールをモヒカがクリア。目の前にいたバリエントに当たりボールは目の前のフェラン・トーレスのもとへ。フェラン・トーレスは迷わずシュート。ロマンが触りますがゴール右に決まります。

 

バルサがラッキーな形で先制します。

 

18分、バルサの速攻。左サイドからバルデがGKとDFの間にクロス。フェラン・トーレスが走り込みニアへダイレクトシュート。ロマンがファインセーブ。

 

20分、バルサのショートカウンター。カサドがはね返したボールをダニ・オルモが落としてペドリが左ハーフスペースへスルーパス。ラフィーニャが足元に収めて右ハーフスペースのヤマルへグラウンダー横パス。ヤマルはダイレクトシュートも蹴り損ねて枠の右に外します。

 

22分、カサドにイエローカードが提示されます。バルサはマジョルカのロングカウンターをファールで止めることになるシーンが散見されます。序盤同様ハイプレスはかからず、マジョルカのボールへの寄せが早くてボール保持して一息つく時間もありません。どちらかというとマジョルカペースです。

 

42分、マジョルカの速攻。バルサのハイラインを越えるボールにハーフウェーラインから3人が飛び出します。右ハーフスペースにいたマフェオが中央のサムを手で制して抜け出しペーニャと1対1になり中央へパス。左ハーフスペースを飛び出していたムリキが無人のゴールに流し込みます。

 

マジョルカがマフェオの頭脳プレーで同点に追いつきます。サムが触っていたらオフサイドの可能性が高かったです。

 

46分、バルサの中央へのフィードをライージョがヘディングミス。DFラインの裏に出たボールをラフィーニャが拾います。ラフィーニャはロマンと1対1になり右に持ち出してシュート。ロマンがファインセーブ。高く上がったボールをヤマルが収めますがコントロールミス。ラフィーニャがこぼれ球を拾ってヤマルの前方にパス。ヤマルは右足シュートも枠の左に外します。

 

前半は1-1で折り返します。

 

後半

前半同様の展開です。

 

48分、中盤でカサドが左サイドへフィード。バルデが走り込みペナルティエリアの脇から中へパス。フェラン・トーレスが受けて左に持ち出し左足シュート。枠の左に外れます。

 

52分、ゴール正面からラフィーニャのフリーキック。壁のない左サイドを狙いますがロマンがしっかりセーブ。

 

54分。マジョルカのロングボールをバルサが跳ね返し、ボールを拾ったダニ・オルモがリフティングターンから左ハーフスペースのヤマルへスルーパス。ヤマが抜け出しペナルティエリアに進入。追いかけたモヒカがヤマルを倒してバルサがP.K.獲得。ラフィーニャがゴール右へ決めてバルサが勝ち越します。

 

59分、バルサが左サイドからのフリーキック。中央でダニ・オルモがヘッド。枠の右に外れます。

 

73分、バルサのショートカウンター。中盤でボールをカットしたクンデが右のヤマルにパス。ヤマルは中を確認して左アウトサイドキックでDFとGKの間に絶妙なクロス。ファーサイドに走り込んだラフィーニャが余裕をもって足裏で押し込みます。

 

バルサが3-1とリードを広げます。これでバルサは一息つき、マジョルカは意気消沈。バルサが試合の主導権をやっと握りました。

 

76分、バルサの速攻。ヤマルとラフィーニャが所々引っかかりながらもパス交換で前進。ラフィーニャが左ハーフスペースにループパス。ヤマルがダイレクトシュートもDFがブロック。

 

78分、バルサの速攻。ヤマルが右サイドをドリブルで持ち上がり右サイドのポケットにパス。パウ・ビクトルが走り込みダイレクトクロス。ゴール前のラフィーニャの手前でも例がカットしますが、ボールはゴール前にこぼれます。デ・ヨングが走り込み冷静にゴール右に蹴り込みます。

 

バルサが4-1とします。

 

83分、ガビがバルサのペナルティエリアの外から左サイドへフィード。ボールを受けたラフィーニャは右のヤマルへフィード。ヤマルはペナルティエリアに進入し、モヒカと1対1になり右足の切り返しで中に持ち出そうとしてカットされます。こぼれたボールをデ・ヨングが拾って中央へクロス。フリーのパウ・ビクトルが余裕をもって押し込みます。

 

バルサが5-1とします。

 

86分、バルサは速攻からヤマルがロマンと1対1になりチップキックで上を抜こうとしますが高さが足りずロマンがファインセーブ。

 

バルサが苦しみながらも最終的に5-1で勝利しました。

 

気になったプレーヤー

マジョルカ

#18アントニオ・サンチェス

序盤からバルサのハイラインに対して積極的に走り込む。出場はしなかったけど、浅野と同タイプの選手。

 

#7ムリキ

この試合ではターゲットマンとして機能する状況ではなかった。速攻中心だと持ち味半減だがしっかり得点を奪った。

 

バルセロナ

#7フェラン・トーレス

先発起用に得点で応える。怪我明けだが試合勘は悪くなさそう。

 

#19ヤマル

アシスト、チャンスメイクは流石だが、ゴールもほしい。まだ、コンディションは上がっていないので、怪我の再発に気を付けながら起用したい。

 

#21デ・ヨング

途中出場で1ゴール1アシスト。カサドと一緒にプレーしたほうが後方を気にする必要がなく伸び伸びとプレーできる。

 

#18パウ・ビクトル

コンディションが上がりスピードで相手を振り切れる。この持ち味を生かしつつ、ゴール前で上手く顔を出して得点を奪いたい。独特の得点感覚があるのでそれを磨いていきたい。

 

#2クバルシ

開始2分でイエローカードを受けたので冷や冷やしたがその後は踏ん張った。

 

総括

マジョルカ

バルサ対策でハイプレスの回避でロングフィード。バルサのハイラインの裏に出たボールに常に3人ぐらいは飛び出していました。この戦術が徹底されているので、ボールがつながらなくても文句は出ていないし、愚直にやり続けることができた。3-1とリードされるまでは、よく頑張っていたし、試合の流れは概ねつかめていた。得点差ほど悪い試合ではなかった。

 

バルセロナ

大量得点で勝利するも試合内容は悪い。バルサのハイプレス&ショートカウンター、ポゼッションを高めつつフリーランニングやヤマルのサイドアタックはマジョルカに読まれてしまい、ロングカウンターの応酬に付き合うことになった。11月に入って対戦相手がバルサ対策を練ってきて苦しい展開になることが多い。基本戦術は浸透しているので、相手のバルサ対策を打ち破れる方法を模索したい。

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