俺から見たドルトムント対バルセロナ

チャンピオンズリーグ・リーグフェーズ第6節、ドルトムント対バルセロナです。

 

バルサは中盤をダニ・オルモ、ペドリ、カサドで組み、現時点でのベストメンバーで臨みました。

 

前半

2、3分と立て続けにバルサがサイドからクロスを上げてチャンスを作りますが中と合いません。

 

7分、ドルトムントもバルサのハイラインの裏を突いてシュートチャンスを作りますがオフサイド。

 

ドルトムントは守備では4-4-2で守備ブロックを作りリトリート。攻撃では4-3-3を使い分けます。バルサがボールを保持しドルトムントはカウンター狙いです。

 

10分、バルサは左サイドを高い位置でボールを奪い、中央のペドリを経由して右ハーフスペースのヤマルに展開。ヤマルは中に持ち出しシュート。コベルが正面でキャッチ。

 

13分、バルサの速攻。ドルトムントがバルサ陣内でプレスをかけ始めますが、左ハーフスペースでボールを受けたイニゴ・マルティネスが前方右ハーフスペースのダニ・オルモに針の穴を通すような楔のパスを通します。このパスでドルトムントのプレスは無効化され、ダニ・オルモがフリーで前を向きます。ダニ・オルモはすぐに右のヤマルに展開。ヤマルは中央を確認して左アウトサイドスルーパス。左ハーフスペースに走り込んだラフィーニャがダイレクトシュートもわずかに枠の右。

 

久しぶりにこの連携を見ました。

 

15分、バルサがパスを回してカサドがバイタルエリアのレバンドフスキにタイミングよく縦パスを入れます。レバンドフスキはターンしてミドルシュート。枠の上に外れます。

 

16分、ドルトムントは右サイドへフィード。デュランビルがフリーで受けてドリブル。デュランビルは対応に来たバルデをかわしてマイナスクロス。ザビッツァーがダイレクトシュートも枠の上に外します。

 

19分、バルサの二次攻撃。クリアボールをカットしたヤマルが右45度からレイナをかわしてミドルシュート。コベルがセーブ。

ドルトムントは攻撃時に5人が前線に入るので右サイドのデュランビルがフリーで受けてチャンスを作ります。バルサは20分ぐらいまではドルトムントのバイタルエリアにパスを入れることができましたが、徐々に右サイドのヤマルから崩そうとし始めます。

 

39分、左サイドからギッテンスがドリブルで仕掛けて左ハーフスペースのレイナにパス。レイナは中央へアーリークロス。中央でギラシがヘッドで合わせますがペーニャがファインセーブ。ただ、ギラシはオフサイドでした。

 

45分、左からギッテンスがドリブルで縦に突破し、マイナス気味のクロス。ギラシが受けてシュートを放ちますが蹴り損ねて枠の右に外れます。

 

前半は同点で折り返します。

 

後半

ドルトムントが前からプレスを仕掛け始めます。

 

52分、バルサの速攻。自陣中央で縦パスを受けたヤマルがマーカーをターンでかわして前を向き、前方にスルーパス。右から走り込んだラフィーニャが完全に抜け出しコベルと1対1になり、左に持ち出しシュート。タイミングをずらされたコベルは反応できずゴール右に決まります。

 

バルサが先制します。

 

57分、ドルトムントが右サイドに展開しクロスを上げる前に、ペナルティエリア中央でクバルシがギラシを後ろからプッシュ。ギラシが倒れてP.K.獲得。ギラシがゴール左下に決めて同点に追いつきます。

 

クバルシとしてはとても軽率なプレーでした。同点に追いついたドルトムントが勢いづきます。

 

68分、ヤマルが右サイドでドリブルを仕掛け、ファールで止められますが笛が鳴る前にボールを回収したクンデがそのままドリブルで持ち上がりクロス。ニアでボールを受けたラフィーニャが縦に持ち出しマイナスクロス。レバンドフスキがスルーしてダニ・オルモがシュート。コベルがファインセーブ。こぼれ球を右ハーフスペースで拾ったレバンドフスキが縦に持ち出し角度のないところから強引にシュートもシュロッターベックがスライディングブロック。

 

74分、右ハーフスペースでボールを持ったクンデがワイドに開いたヤマルとワン・ツーでポケットに進入しマイナスクロス。フェルミン・ロペスがシュートもコベルがファインセーブ。しかし、コベルの目の前にいたフェラン・トーレスが蹴り込みます。

 

バルサが2-1と勝ち越します。

 

76分、左からギッテンスがドリブルで仕掛けてクロス。中央のギラシがヘッドも枠の上。

 

77分、ドルトムントのショートカウンター。バルサのDFラインの押し上げと入れ替わるようにグロスが飛び出してペナルティエリアを飛び出したペーニャと1対1位になります。グロスは冷静に横パス。フリーで受けたギラシがゴールに流し込みます。

 

ドルトムントが再び同点に追いつきます。

 

84分、バルサのロングカウンター。ドルトムントのコーナーキックをペーニャがパンチングで左サイドにクリア。グロスが拾ってバックパスもずれます。そのボールを逃さずペドリがカットし中央をドリブルで持ち上がり、右のヤマルにパス。ヤマルは中に持ち出しスルーパス。フェラン・トーレスが右ハーフスペースを抜け出しますが、ボールを止めすぎてストップするも冷静にゴール左下隅にシュートを決めます。

 

バルサが3-2と再び勝ち越します。

 

その後スコアは動かず試合終了。

 

バルサが白熱したゲームを制しました。

 

気になったプレーヤー

ドルトムント

#16デュランビル

前半は攻撃のキーマンだった。バルデ相手にドリブルで主導権を奪えれば結果は違ったかもしれない。

 

#43ギッテンス

今シーズンドルトムントで覚醒した選手と言われていたので期待して見ていたが、スピードはあるが粗削りという印象でした。

 

バルセロナ

#7フェラン・トーレス

復帰してからも独特のゴールへの嗅覚は健在。ジョーカーとして今後も活躍したい。この活躍ならレバンドフスキもベンチに下がるのを渋々受け入れてくれると思う。

 

#7ラフィーニャ

足が攣るまで動き回る。最近疲労が溜まっていてパフォーマンスが落ちていた(落ちていても素晴らしい活躍ですが)が大一番で本領発揮。チームの大黒柱です。

 

#19ヤマル

決勝点をアシストしただけでなく、様々な場面で攻撃の起点となる。

 

#3バルデ

ドルトムントの前線5人配置に一番苦労させられた。対面のデュランビルとのマッチアップは維持で耐えた印象。この経験は今後に活きるはずです。

 

#8ペドリ

バイタルエリア以外でも攻守にわたり玄人好みの貢献ができるようになってきた。カサドと連携してスペースを埋めたり、相手を潰したりと新しいプレースタイルを確立している。

 

総括

ドルトムント

リーガ・エスパニョーラのチームに比べてバルサ対策が進んでいない印象。サイドアタックとギラシの決定力に頼る部分が大きかったが、バルサとの打ち合いに負けた印象です。

 

バルセロナ

リーガ・エスパニョーラのチームのようにハイラインとハイプレスを回避する対策を練られなければいい試合ができる。ただ、最近の課題を解決できているわけではないので、引き続きハイプレスをかわされ、ハイラインの裏を突かれた時の対策を考えていきたい。

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