俺から見たアスレティック・ビルバオ対バルセロナ

スーペルコパ準決勝、アスレティック・ビルバオ対バルセロナです。

 

バルサはヤマルが怪我から復帰。中盤はガビをトップ下に、ペドリとカサドがダブルボランチを組みました。ＧＫはコパ・デル・レイに引き続きシュチェスニーが務めます。

 

前半

2分、ペドリが左ハーフスペースから右へフィード。ヤマルがダイレクトでポケットに向けてパス。クンデが走り込みクロス。ＤＦに当たりこぼれたボールをラフィーニャがシュート。ＤＦがブロック。

 

3分、右サイドからクンデがＤＦとＧＫの間にアーリークロス。ラフィーニャがＤＦに寄せられながらも走り込みダイレクトボレーも枠の上。

 

バルサもビルバオも守備では前からプレスをかけ、攻撃では簡単にロングボールは使わずにつなぐスタイル。中盤での主導権争いが始まります。

 

9分、ラフィーニャが左ハーフスペースからフリーキック。クロスを上げるそぶりを見せていましたが直接ニアへシュート。ウナイ・シモンがファインセーブ。

 

16分、バルサはＤＦラインで横にパスをつなぎ左のバルデが受けます。バルデは前方左ハーフスペースにいたラフィーニャにパス。ラフィーニャはＤＦを抑え込みながらターンして後方から走り込んできたペドリにパス。ペドリはタメてから大外を回るバルデにパス。バルデはダイレクトでマイナスクロス。ニアでガビが合わせてウナイ・シモンの股下を抜きます。

 

バルサが先制します。

 

19分、イニャキ・ウィリアムズが上手く右ポケットに入り込み中を確認してグラウンダーのクロス。グルセタの前でクンデがカット。

 

ビルバオはチャンスを逃します。

 

22分、バルサはハイプレスをかけてペナルティエリアの外でヤマルがパスカットし、すぐさま中央にスルーパス。ラフィーニャが抜け出しウナイ・シモンと1対1になりシュートもウナイ・シモンがファインセーブ。こぼれ球をヤマルが拾ってループシュートを試みますが、ボールが上がらずウナイ・シモンがキャッチ。

 

両チームともにＤＦラインの裏を狙い始めます。ビルバオはイニャキ・ウィリアムズ、バルサはラフィーニャのフリーランニングが目立ちます。

 

29分、ＤＦラインの裏へのロングフィードにイニャキ・ウィリアムズが飛び出します。シュチェスニーが飛び出しヘッドもタイミングが合わず後逸。上に上がったボールにイニャキ・ウィリアムズが落下点に入りダイレクトシュートも慌てて戻ったシュチェスニーが何とかブロック。

 

34分、左サイドのベレンゲルがタメて大外を回ったユーリにスルーパス。ユーリは鋭いクロスを入れますがシュチェスニーがカットして何とかキャッチします。

 

42分、イニャキ・ウィリアムズがペナルティエリアの中右45度でボールを受けて縦に持ち出し強烈なシュート。枠の上に外します。

 

45分、左サイドでベレンゲルがタメて、インナーラップしたユーリへスルーパス。ユーリは抜け出して中を確認してグラウンダーのクロス。ニアでイニャキ・ウィリアムズが合わせますがシュチェスニーが体でブロック。こぼれ球をグルセタがシュートするもクバルシがブロック。

 

前半は1－0とバルサがリードして折り返します。

 

後半

46分、ヤマルが右からカットイン。ＤＦに寄せられながらもシュートを放ちますが枠の上。

 

48分、イニゴ・マルティネスが左へフィード。ラフィーニャが抜け出し、中に元出して右足シュートもウナイ・シモンが正面でキャッチ。

 

51分、バルサのショートカウンター。左ハーフスペースに出た縦パスをイニゴ・マルティネスがスライディングカット。こぼれ球を中央のペドリが拾い相手が寄せる前に右にいたガビにパス。ガビは右中央のヤマルにスルーパス。ヤマルはルーレットターンで前を向きウナイ・シモンと1対1になり、ファーに打つ体の向きを作りニアへシュート。

 

バルサが貴重な追加点を奪います。

 

54分、バルサは高い位置でボールを奪い左のラフィーニャへ展開。ラフィーニャは中央のレバンドフスキに楔を入れて前へ走り出します。レバンドフスキはルーレットターンを試みますがボールが足元に収まらず走り出していたラフィーニャの前方に転がります。ラフィーニャはワン・ツーのような形でボールを受けてクロス。ターン失敗後すぐさまゴール前に詰めたレバンドフスキが合わせますが枠の右に外れます。

 

63分、ビルバオのアーリークロスをクバルシが跳ね返しますが、中央にこぼれたボールをベスガが強烈なダイレクトボレー。シュチェスニーが正面でブロック。

 

64分、中央バイタルエリアにこぼれたボールをハウレギサールがミドルシュート。シュチェスニーが正面でキャッチしますが危うく後逸しそうになります。

 

ヤマルが交代でピッチを後にすると、ビルバオが攻勢に出ます。

 

71分、左ハーフスペースからユーリがアーリークロス。右ハーフスペースから走り込んだイニャキ・ウィリアムズがダイレクトボレー。枠の左に外します。

 

81分、右からのクロスをクリアされますがイニャキ・ウィリアムズがバイタルエリアでこぼれ球を拾ってボールキープから右ハーフスペースへスルーパス。デ・マルコスが抜け出し飛び出してきたシュチェスニーの上を抜くチップキックシュートを決めますがオフサイドでした。

 

85分、左ハーフスペースでボールを受けたデ・ヨングにビルバオは2人でプレスをかけ、デ・ヨングに中途半端なバックパスを出させます。そのボールを前方に残っていたイニャキ・ウィリアムズがカットしてゴールに向かってドリブル。シュチェスニーと1対1になり冷静にゴール右へ流し込みます。

 

しかし、ＶＡＲの確認が入り、デ・ヨングのバックパスをした際にジャロの足に当たってコースが変わっていたため、イニャキ・ウィリアムズがオフサイド。ノーゴールとなります。

 

90分、クバルシがＤＦラインの裏へフィード。フェラン・トーレスが右ハーフスペースを抜け出し、ウナイ・シモンの手前でボールに触り右へ流れます。フェラン・トーレスはボールキープからマイナスクロス。デ・ヨングがシュートを放ちますがゴールにカバーに入ったビビアンがクリア。こぼれ球をペドリがシュートもウナイ・シモンがキャッチします。

 

96分、フェルミン・ロペスが左サイドでボールを受けてＤＦラインの裏へ右足アウトサイドパス。ラフィーニャが走り込みウナイ・シモンと1対1になり、右へ抜こうとします。しかし、ウナイ・シモンが読み切ってキャッチします。

 

2－0で試合終了。バルサが決勝にコマを進めました。

 

気になったプレーヤー

アスレティック・ビルバオ

＃1ウナイ・シモン

2失点したものの、ＤＦラインの裏に出たボールの処理は良かったし、安定感があった。

 

＃9イニャキ・ウィリアムズ

ビルバオの攻撃の核。ニコが先発出場できない中、奮闘するもゴールを奪えなかった。

 

＃17ユーリ＆＃7ベレンゲル

左サイドでチャンスを作る。ヤマルがいなかったらもっと活躍できた。

 

バルセロナ

＃19ヤマル

追加点は見事。ただ、怪我明けでコンディションはいまいち。60分程度の出場時間に抑えたのはフリックの名采配と言える。

 

＃11ラフィーニャ

最近得点が奪えないがチャンスには顔を出しているので気にせず続けたい。攻守にわたる奮闘、先制点の起点となるターン。チームのキーマンとしての役割は十二分に果たしている。

 

＃25シュチェスニー

ＤＦラインの裏に出たボールの処理に難を残す。ウナイ・シモンとのレベルの差が大きかった。決勝のクラシコはペーニャが起用されると思う。

 

＃6ガビ

先制点を奪う。コンディションが良くなりプレーの質も上がってきた。スタメンを張るだけのパフォーマンスを魅せる。

 

＃8ペドリ

コパ・デル・レイよりも1つギアを上げてプレー。アトレティコ戦の圧巻のプレーを思い出すと物足りないが、試合によって力の使い所を学んできている感じもする。

 

総括

アスレティック・ビルバオ

バルサが試合をコントロールしようとして主導権を奪った底力は良かったが、前半のチャンスにシュートを打ち、ゴールにつなげたかった。バルサと互角に戦えるので、リーガ・エスパニョーラ、ヨーロッパリーグ共に期待できそう。特にヨーロッパリーグの決勝はホームなのでぜひ決勝で見たい。

 

バルセロナ

ビルバオ相手に好ゲームを魅せる。年末のアトレティコ・マドリード戦も試合内容は良かったのであまり心配はしていないが、勝ち続ける習慣をつけたい。そのためにも決勝のクラシコを制し、勢いづけたい。