俺から見たベンフィカ対バルセロナ
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ゆーすけ
2025年01月22日 23:25 visibility14
チャンピオンズリーグ・リーグフェーズ第7節、ドルトムント対バルセロナです。
バルセロナはGKにシュチェスニーを起用。あとはヘタフェ戦と同じ先発で臨みました。
前半
ベンフィカは4-4-2の守備ブロックを作り、守備ブロックが整ったところで前からパスコースを切りにいきます。バルサはいつも通りのポゼッション主体のビルドアップとハイプレスです。
1分、自陣深く左サイドでバルデがペドリとパス交換してプレス回避し、右のヤマルまで展開。ヤマルはカットインからミドルシュート。トルビンが正面でキャッチ。
同じく1分、ベンフィカはハーフウェーライン右サイドでパスを回してバルサ守備陣集めて、アラウージョが左サイドへフィード。カレーラスが走り込みダイレクトでグラウンダークロス。ニアに走り込んだパヴリディスがクバルシの前に入ってダイレクトシュート。ネットに突き刺します。
見事な連携でベンフィカが先制します。
5分、左サイドでカレーラスがヤマルからボールを奪い、ベンフィカのカウンター。カレーラスはそのままドリブルで持ち上がり、DFとGKの間に鋭いクロス。走り込んだアウルスネスがシュートも枠の右に外します。
8分、バルサはハイプレスをかけて、右サイドでクンデがボールカットし、ショートカウンター。右サイドでパスを回し、右ハーフスペースに戻したボールをペドリが前方のレバンドフスキにパス。レバンドフスキはトラップから反転シュートもニア上に外します。
ベンフィカペースかと思いましたが、バルサは後方から焦れずにビルドアップを繰り返し、ペドリとカサドがライン間で受けて徐々に前進します。
12分、ベンフィカのペナルティエリア内でバルデがアラウージョに足を踏まれます。VARからオンフィールドレビューで確認があり、バルサがP.K.獲得。レバンドフスキが独特のステップからゴール右に決めます。
バルサが1-1の同点に追いつきます。バルサが勢いづき、ハイプレスをかけて主導権を奪いにいきます。
19分、カサドがバイタルエリアのレバンドフスキに楔を入れます。レバンドフスキはフリックし、左ハーフスペースのガビにパス。しかし、ボールがずれてアントニオ・シルバがクリア。クリアボールは目の前のガビに当たり、ガビがアントニオ・シルバと入れ替わるように前へ進み、トルビンと1対1になりバウンドしたボールをハーフボレー。トルビンは上手く飛び出して距離をつめてファインセーブ。
21分、バルサの右コーナーキック。ファーサイドでフリーのアラウホがヘッドも枠の上に外します。
同じく21分、最終ラインからアントニオ・シルバが前線にフィード。落下点に入ったバルデが飛び出したシュチェスニーと激しく交錯し、ボールがこぼれます。パヴリディスが拾って無人のゴールに流し込みます。
ベンフィカがラッキーな形で2-1と勝ち越します。
勝ち越したベンフィカが押し返し始めます。バルサのハイラインの裏を狙ってボールを入れてくるようになります。
27分、左サイドで奪われたボールをカレーラスがすぐにカットし前方のコクチュにパス。コクチュはアウルスネスに落とし、アウルスネスは左ハーフスペースにループパス。走り込んだアクトゥルコールが飛び出してきたシュチェスニーをチップキックでかわしますが、シュチェスニーのスライディングをまともに受けて転倒。ベンフィカがP.K.を獲得。パヴリディスがシュチェスニーの逆を取りゴール中央右に蹴り込みます。
ベンフィカが3-1とリードを広げます。
ただ、この語はバルサがボールを保持しつつ、ライン間を突破して攻め込む時間が増えていきます。まだ、バルサにチャンスはありそうです。
40分、左サイドでボールを受けたラフィーニャが鋭いクロス。ファーサイドでフリーになったヤマルがボレーを試みますがほぼ空振り。ボールは右サイドに流れていきます。
45分、バルサは前からプレスをかけて、ベンフィカ陣内のペナルティエリアの外中央でヤマルがボールカット。こぼれ球をレバンドフスキが拾って左ハーフスペースにパス。ラフィーニャがダイレクトシュートも枠の左に外します。
前半は3-1でベンフィカがリードして折り返します。
後半
前半とあまり変わらず、バルサがボール保持をしつつ攻め込みます。ベンフィカは4-4-2の守備ブロックを作って迎え撃ちます。
50分、トルビンがキャッチしたボールを左サイドへスロー。アウルスネスが受けて中央へ絶妙のフィード。バルサDFの間を抜けて左ハーフスペースに走り込んだアクトゥルコールが受けてクロス。中央でシェルデルップがシュートもアラウホがブロック。こぼれ球をパヴリディスがシュートもカサドがブロック。
直後のコーナーキックからベンフィカの二次攻撃。ゴール前で混戦になり味方の落としを受けたアウルスネスがシュートもDFに当たり、シュチェスニーがキャッチ。
53分、左サイドからのスルーパスにアウルスネスが抜け出しますが、追いかけたクバルシが足を出してカット。
決定機を阻止します。
58分、ベンフィカを押し込み、左サイドのバルデが中央に横パス。ヤマルが走り込みダイレクトでミドルシュートも大きく枠の上に外れます。
59分、ペナルティエリアの外中央右でボールを受けたペドリがキックフェイントを交えて右ハーフスペースを縦に突破し、ゴールライン際から鋭いクロス。中央にいたレバンドフスキと呼吸が合わず、ボールはファーサイドに抜けていきます。
63分、左ハーフスペースでボールを受けたペドリが地を這うミドルシュート。トルビンの手前でバウンドするもトルビンがしっかり押さえます。
ペドリのミドルシュートのリプレイから試合画面になった途端、ボールがベンフィカゴール右に吸い込まれます。
リプレイを見ると、トルビンがドロップしたボールをフィードしましたが、弾道が低くボールはラフィーニャのもとへ。ラフィーニャは反射的にヘディングし、ボールはゴールに吸い込まれていました。
バルサがラッキーな形で1点を返し、2-3と1点差とします。
67分、ベンフィカが自陣でボールをキープしている中、バルサのDFラインはダラダラと押し上げます。ベンフィカはその隙を逃さず右に展開。アラウージョが受けてすぐさまDFとGKの間にアーリークロス。ファーサイドに走り込んだシェルデルップがドリブルを仕掛けゴールライン際からクロス。アラウホが戻りながら慌てて足を出し、ボールをカットしますがオウンゴール。
ベンフィカが4-2とリードを2点に広げます。バルサは2点を追いかけ、選手交代をしながら攻撃を仕掛けます。
75分、バルサの波状攻撃から、ベンフィカのペナルティエリア内右ハーフスペースでヤマルがカレーラスに後ろから手をかけられて転倒。バルサがP.K.を獲得。レバンドフスキが1回目とはステップを変えつつ、ゴール右に蹴り込みます。
バルサが3-4と1点差に詰め寄ります。
85分、バルサの左コーナーキック。クイックで始めてペドリがボールキープから絶妙なクロス。ふぁーさいどに 走り込んだエリック・ガルシアがヘッドで叩き込みます。
バルサが4-4とついに追いつきます。バルサは勝ち越しを狙って攻め込みます。
87分、右サイドのヤマルがニアにふわりとしたループパス。フェラン・トーレスが胸で落としてラフィーニャがボレーシュート。DFがブロック。
88分、ベンフィカのロングカウンター。ペナルティエリアからのクリアボールを左ハーフスペースへフィード。左から走り込んだディ・マリアが独走し、シュチェスニーと1対1になりファーサイドにシュート。シュチェスニーは左足でファインセーブ。
92分、フリック監督はヤマルに代えてジェラール・マルティンを投入。アトレティコ・マドリード戦の逆転負けの二の舞は避けるべく交代カードを切ります。
95分、ベンフィカのフリーキックからバルサのゴール前で混戦。バレイロが混戦を抜け出しますが後方からフェルミン・ロペスが胸でバレイロを倒します。主審は笛を吹かず、シュチェスニーがボールをブロック。シュチェスニーにぶつかり転倒しながらフェルミン・ロペスがクリア。ペナルティエリアの外でボールを拾ったフェラン・トーレスが右サイドへフィード。残っていたラフィーニャが独走しカットイン。追いかけてきたカレーラスを左足アウトサイドの切り返しでかわして中に持ち出し、慌てて体勢を立て直して戻ったカレーラスの股を抜くシュート。ニアサイドに決まります。
バレイロの場面がVARで確認が入りましたがノーファール。
バルサが5-4とついに勝ち越し、試合終了。バルサが苦しみながらも勝利をモノにしました。
気になったプレーヤー
#3カレーラス
序盤から左サイドで攻撃のキーマンとして活躍。
#11ディ・マリア
最後に決めておけば・・・
#8アウルスネス
攻撃の起点として活躍。
#14パヴリディス
ハットトリックと活躍。
バルセロナ
#25シュチェスニー
2失点目、3失点目は失態と言える形で奪われた。ディ・マリアをストップし、チームが勝利したことで、敗因にならずに済んだが、ペーニャとの差が大きすぎる。このままではスタメンは任せられない。
#8ペドリ
大きな試合で活躍が目立つようになってきた。アトレティコ・マドリード戦のパフォーマンスを維持し続けている。怪我だけが心配。
#11ラフィーニャ
この試合のMOM。ラッキーな形で1点目を奪い、決勝点は完全に相手を翻弄して奪った。今日はラフィーニャの日でした。
#6ガビ
連戦の疲れが見え、パフォーマンスはいまいちなので、休ませてあげたい。
#16フェルミン・ロペス
ガビの代役に起用し、ハイプレスを求めたら一定の成果は上げられると思う。
#4アラウホ
対人プレーは良いが、身体能力に頼ってしまうので、ポジショニング、ラインコントロールはイニゴ・マルティネスに及ばない。4失点目のラインの押し上げ、クロスへのポジショニングを見ると大いに不安がある。まだクバルシにラインコントロールを任せるわけにもいかないだろうし、レベルアップが必要になってくる。イニゴ・マルティネスに弟子入りさせてもらえたらいいかも。
#24エリック・ガルシア
同点ゴールで評価が上がったかもしれない。
総括
ベンフィカ
幸先よく先制点を奪ったが、ほとんどの局面でバルサに押されてしまった。普段はポゼッション率が高いチームなのだと思うが、バルサ相手に守備の激しさが足らない。ボールへの寄せは良いがそこから激しくボディコンタクトにはいかないので、バルサの選手は楽にキープできてしまい、ライン間のギャップを作られてペドリやカサドに使われて徐々に押し込まれてしまった。後半2点のリードを守る際も同様でバイタルエリアに楔を出し入れされて、守備ブロックを崩されてしまった。自分たちがボール保持できない相手の戦い方に工夫が必要です。
バルセロナ
先制点以外は自滅の形。守備の改善点が多く出た試合でしたが、攻撃面はライン間を上手く使って攻めることができたのは収穫。ただ、一番の収穫は勝ち点3を得たこと。順位表を見ると明日の試合で勝ち点3差に入るチームは6チームなので、上位8位以内は確定しているはず。していなくても得失点差が多いので勝ち抜けは確実と言えます。1試合消化試合にできたことで、コンディション調整に使えるのは大きなメリットです。
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- 事務局に通報しました。
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