俺から見たバルセロナ対バレンシア

リーガ・エスパニョーラ第21節、バルセロナ対バレンシアです。

 

バルサはベンフィカ戦から大きくターンオーバー。エリック・ガルシア、デ・ヨング、フェルミン・ロペス、フェラン・トーレスを先発で起用しました。

 

前半

バレンシアは開始からマンマーク気味に前から順番にプレスをかけてきます。

 

2分、右サイドでクンデが縦パス。ヤマルがダイレクトで横にいたフェルミン・ロペスにパスを出し、縦に走り出します。ボールを受けたフェルミン・ロペスはドリブルで持ち上がりヤマルにパス。ヤマルはDF2人相手に戻りながらカットイン。その間に中央のフェラン・トーレスがニアへ動き出します。マーカーがつられて中央が空き、そのスペースにデ・ヨングが飛び出します。その動きに合わせてヤマルがクロス。デ・ヨングはトラップからシュート。ゴール左に流し込みます。

 

バルサが幸先よく先制します。

 

4分、自陣右サイドでフェルミン・ロペスがボールを受けてマークをかわして中にドリブルし左ハーフスペース前方に走り込んだバルデにパス。そこからバルサの速攻。バルデはドリブルで中央に持ち上がり左ハーフスペースのラフィーニャへパス。ラフィーニャは強烈なシュートを放ちますがDFに当たり枠の左に外れます。

 

バルサはテンポよくパスを回してバレンシアのプレスを難なく回避。バルサが主導権を握ります。

 

8分、バルサはライン間にパスを出し入れしたり、サイドに振ったりしてバレンシア守備陣のギャップを作り、左サイドのバルデが中央へアーリークロス。バイタルエリアから飛び出したフェラン・トーレスがバウンドするボールをハーフボレーでゴール右へ流し込みます。

 

バルサが追加点を奪います。

 

13分、エリック・ガルシアが自陣から持ち上がり縦パス。ヤマルがバックヒールでフリックしてガシオロウスキの股抜き。少しガシオロウスキの足に当たりますが、こぼれ球をフェルミン・ロペスが反転しながら中央へダイレクトスルーパス。中央に走り込んだラフィーニャが抜け出し、ママルダシュビリを右にかわして右足で決めます。

 

バルサが3-0とリードを広げます。

 

21分、バルサのペナルティエリア内でウーゴ・ドゥーロ(?)がボールを受けますがカサドに潰されます。主審の判定はノーファールでVARも介入しましたが、同じくノーファール。ただ、リプレイを見るとボールよりも先にウーゴ・ドゥーロ(?)の足にカサドのタックルが入っているようにも見えます。ちょっと怪しい判定でした。

 

23分、DFラインに戻されたボールをクバルシが前線にフィード。右ハーフスペースからフェラン・トーレスが空けた中央のスペースに走り込んだフェルミン・ロペスが抜け出し、トラップからシュート。主審はオフサイドを取りますが、VARの確認でフェルミン・ロペスはオフサイドではなく、ゴールが認められます。

 

バルサが4-0とバレンシアを圧倒します。

 

26分、ラフィーニャが左ハーフスペースで楔を受けてマーカーをターンでかわしてバイタルエリアに進入し、右のクンデに展開。クンデは中を確認してファーへクロス。フリーのフェラン・トーレスがボレーシュートもわずかに枠の右。中央に走り込んだラフィーニャも押し込めませんでした。

 

31分、バルサの波状攻撃。クリアされたボールを回収し、ヤマルがミドルシュート。DFにブロックされた跳ね返りバルデが拾ってシュート。ママルダシュビリがセーブ。

 

32分、バレンシアの速攻。右からゴール前に入ったボールにウーゴ・ドゥーロがエリック・ガルシアの前に体を入れて飛び出し、ペナルティエリアに進入。飛び出したシュチェスニーがウーゴ・ドゥーロを倒してバレンシアがP.K.獲得。しかし、VARを経てオンフィールドレビューで確認があり、このプレーの前にバレンシア陣内であったクンデへのファールを取り、P.K.は取り消されます。

 

クンデは痛がっていましたが、私にはファールかどうか微妙なところに見えました。クンデが自ら痛めたような気もするプレーで、怪我したのか心配し見ていました。

 

40分、左からバルデがカットインして中央のフェラン・トーレスにパス。フェラン・トーレスはトラップで前を向きシュートもDFがブロック。

 

48分、エリック・ガルシアが中央のフェラン・トーレスに楔を入れます。フェラン・トーレスは右のヤマルに落とし、右ハーフスペースへ走り出しますがDFに潰されます。ヤマルは中央にスルーパス。ラフィーニャが走り込み右へトラップしてシュート。バーにはじかれたボールを中央に走り込んだフェルミン・ロペスがダイレクトボレーで叩き込みます。

 

バルサが5-0として前半を折り返します。

 

後半

開始からバレンシアがギアを上げて攻め込みますがゴールまでは迫れず、すぐにバルサが主導権を奪い返します。

 

53分、自陣左サイドのバルデがボールを受けて前方に走り込むラフィーニャへスルーパス。抜け出したラフィーニャはニアへクロス。走り込んだフェラン・トーレスがDFを背中でブロックしてシュートも枠の上に外します。

 

58分、バレンシアの二次攻撃。リオハが左へサイドチェンジ。ガヤが受けて縦にスルーパス。ディエゴ・ロペスが走り込みダイレクトクロス。ニアに走り込んだウーゴ・ドゥーロが合わせます。

 

バレンシアが1点を返します。

 

65分、右ハーフスペースからフェルミン・ロペスが中央にスルーパス。レバンドフスキが受けて右に持ち出しゴール左下にコントロールシュートを決めます。

 

バルサが6-1とします。

 

72分、自陣から左サイドにフィードされたボールにリオハが抜け出しクロス。フラン・ペレスがトラップからシュチェスニーの上を抜くシュートを決めますが、リオハがオフサイドでのノーゴール。

 

74分、カサドが中央のフェラン・トーレスに楔を入れます。フェラン・トーレスはトラップで右にターンして強烈なシュート。ママルダシュビリが右サイドにはじきます。フェラン・トーレスが跳ね返りに素早く反応してボールを拾い、ゴールライン際からシュート性のクロス。ニアにカバーに入ったタレガに当たり、オウンゴール。

 

バルサが7-1とします。

 

77分、右サイドでフラン・ペレスがゲラとワン・ツーで抜け出しクロス。中央でフリーのヤレクが合わせますが枠の上に外してしまいます。ただ、ワン・ツーの時にオフサイドでした。

 

その後スコアは動かず、バルサが7-1と完勝しました。

 

気になったプレーヤー

#16フェルミン・ロペス

バイタルエリアを中心に前線への飛び出し、ライン間での受け手と大活躍。前回も書きましたがガビの代役にうってつけだと思う。

 

#21デ・ヨング

少しコンディションが上がってきた。

 

#19ヤマル

先制点のアシストは見事。欲を言えば、得点も奪いたい。

 

#9レバンドフスキ

得点シーンはストライカーのお手本と言える。

 

#7フェラン・トーレス

2点目は簡単にシュートを放ったが高難度のプレー。全体的に素晴らしいパフォーマンスだった。

 

#24エリック・ガルシア

押し込む展開では、アラウホよりパス能力の高いエリック・ガルシアのほうが活きる。ベンフィカ戦のゴールもあり、評価は上がってきているのではないか。守備力に難があるものの、パリ・オリンピックではクバルシとコンビを組んでいたし、守備に不安は抱えるものの積極的なターンオーバーもアリかもしれません。

 

#3バルデ

コンディションが上がってきて攻撃力を存分に発揮。怪我だけは注意したい。

 

#11ラフィーニャ

右足のシュート精度が上がってきた。今シーズン見せてきたプレーだけでも目を見張る活躍なのに、さらに右足のシュートまでレベルアップしてきた。ワールドクラスの選手になってきた。

 

#25シュチェスニー

P.K.にはならなかったが2試合連続で危険な飛び出しを見せてしまった。早急に微調整したい。

 

バレンシア

特になし

 

総括

バルセロナ

バレンシアが前からプレスをかけてきたのに対して、見事なプレス回避から得点を重ねる。ターンオーバーをしたことでフリーランニングが増えて攻撃の選択肢が増えたことが大きい。上手くいく試合、いかない試合もあるかとは思うが積極的なターンオーバーはチームの底上げもできるので今後もしたほうがいい。いい意味でチーム内の競争が起こりチーム力を上げてほしい。そういう意味では、次のアタランタ戦は、思い切って出場機会の少ない選手を起用してほしい。

 

バレンシア

前からプレスをかけたのが大失敗。立て直す間もなく25分たたずに4-0とされてしまってはなす術がない。堅守速攻で上位に食い込んでいた昔のバレンシアが懐かしくなる。何とか立て直して降格圏の脱出を期待したい。

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