俺から見たバルセロナ対ビジャレアル

リーガ・エスパニョーラ第37節、バルセロナ対ビジャレアルです。

 

バルサはターンオーバーするかと思いましたが、GKにテア・シュテーゲン、CBはイニゴ・マルティネスとクバルシ、中盤にダニ・オルモに代えてフェルミン・ロペスを起用するにとどまりました。

 

前半

ビジャレアルは4-4-2の守備ブロックを作り、バルサ陣内センターサークル付近からプレスをかけていきます。

 

バルサはいつも通りのハイプレスとポゼッションです。

 

3分、ビジャレアルは最後尾からバルサのハイプレスを回避。右サイドの縦パスに合わせてコメサーニャがポジションを上げてパスを受け、右サイドにスルーパス。ぺぺがハーフウェーライン手前からスタートを切ってオフサイドを回避して突破。ぺぺは中央を確認しダイレクトパス。走り込んだアジョセがトラップで左に流してゴール右へ流し込みます。

 

ビジャレアルが見事な速攻を決めて先制します。

 

6分、ビジャレアルの速攻。右サイドをバエナが抜け出してクロス。ファーサイドに飛び込んだピノがダイビングヘッドも枠の右。

 

8分、バルサのゴール正面からのフリーキック。多分右に展開(リプレイが流れていて詳細不明)してヤマルがクロス。ニアにラフィーニャが飛び込んでつぶれて後方にいたフォイスに当たったボールをフェルミン・ロペスがシュート。至近距離でしたがルイス・ジュニオールがファインセーブ。

 

9分、ペドリがバイタルエリアにいたフェルミン・ロペスに鋭い楔を入れます。フェルミン・ロペスはファーストタッチで前を向き流れるような動きでミドルシュート。枠の上に外れます。

 

12分、ヤマルが右サイドからカットインしてシュート。パレホに当たって右ポケットにこぼれたボールにフェルミン・ロペスが反応しシュート。ローガン・コスタがブロック。

 

バルサが押し込み始め、主導権を握ります。

 

21分、バルサはパスを回して右サイドのヤマルに展開。ヤマルはドリブルで仕掛けて後方のエリック・ガルシアに戻します。エリック・ガルシアはダイレクトでクロス。ファーサイドでレバンドフスキがフォイスとパウ・ナバロに競り勝ちヘディングシュート。至近距離からのシュートでしたがまたしてもルイス・ジュニオールが上にはじき出すスーパーセーブ。

 

23分、ビジャレアルの速攻。自陣左サイドで奪ったボールを中央のアジョセに預けます。アジョセはすぐさま右サイドへフィード。ぺぺが抜け出し、カバーに入ったクバルシと1対1になり縦に持ち出してシュートフェイントで切り返してクバルシのバランスを崩して左に持ち出し、さらにシュートフェイントを入れてクバルシを完全に足止めしてシュート。枠の上に外します。

 

33分、バルサは左ショートコーナー。ペドリが左からアーリークロス。ファーサイドでエリック・ガルシアがヘッドもルイス・ジュニオールがファインセーブ。

 

37分、ヤマルが右サイドでカットインを仕掛けるそぶりを見せて内側にいたエリック・ガルシアにパス。エリック・ガルシアはボールコントロールを少々ミスしながらヤマルにリターンパス。ヤマルはパス交換でDFがずれたのを逃さずカットインでカルドナとピノを抜き去り、カバーに入ったパレホのスライディングの上を通すコントロールシュート。左サイドネットに決めます。

 

バルサが同点に追いつきます。

 

48分、フェルミン・ロペスが右ハーフスペースからカットインもDFに止められ、外にいたヤマルがフォロー。ヤマルはゴールライン際でカルドナとピノの隙間を抜けるドリブルで一気に2人を置き去りにしてシュート。ルイス・ジュニオールが触りバーに嫌われます。ファーサイドに流れたボールを拾ったバルサはそのまま二次攻撃。左から右に展開し、エリック・ガルシアがクロス。中央でフォイスがクリアもペナルティエリアの外右ハーフスペースでフェルミン・ロペスがカット。フェルミン・ロペスはトラップから左足アウトサイドでミドルシュート。左ポストに当たりゴール。

 

バルサが逆転に成功し前半を2-1で終えます。

 

後半

バルサはジェラール・マルティンに代えてバルデを投入します。

 

後半もバルサペース。

 

50分、ビジャレアルは左サイドからクロスを入れますがブロックされ、ボールを回収して二次攻撃。左ハーフスペースでボールを受けたピノがニアサイドへスルーパス。中央から走り込んだコメサーニャがトラップからループシュート。飛び出したテア・シュテーゲンの頭上を抜きてゴール。

 

ビジャレアルが同点に追いつきます。

 

53分、右からヤマルがアーリークロス。ファーサイドにラフィーニャが飛び込みますがわずかに合わず。

 

バルサが攻勢に出ます。

 

65分、ヤマルが右サイドで目の前にいたフェルミン・ロペスを使ってポストシュート。ルイス・ジュニオールが正面でキャッチ。

 

70分過ぎ、バルサの足が止まり始め中盤にスペースが空き始めます。

 

75分、バルサのショートカウンター。ビジャレアル陣内でクバルシが縦パスをカットしてバイタルエリアのフェルミン・ロペスにパス。フェルミン・ロペスは左ハーフスペースのラフィーニャへパス。ラフィーニャは縦に持ち出しシュート。枠の右に外れます。

 

79分、バルサ陣内左サイド高い位置でビジャレアルのスローイン。一度戻して受けたカルドナがワン・ツーで左サイドを突破してクロス。ニアにバリーが体を投げ出して飛び込みますが触れず、中央のジェラール・モレーノはタイミングが合わず触れず。ファーサイドに抜けたボールに対して、フリーのブキャナンがトラップからシュート。直前にバランスを崩したテア・シュテーゲンは防げず、ボールはゴールネットに突き刺さります。

 

ビジャレアルが3-2と逆転します。

 

バルサは同点を目指して攻撃を仕掛けますが、ボールを引き出すフリーランニングが少ないため、右で受けたヤマルもパスの選択肢がなくシュートを狙いすぎて攻撃が停滞し、決定機は作れません。

 

86分、ビジャレアルの自陣からのクイックリスタート。右ハーフスペースへフィードされたボールにジェラール・モレーノが抜け出しドリブルで仕掛けてファーサイドへマイナスグラウンダーのクロス。フリーで走り込んだバエナがダイレクトシュートも枠の上。

 

ビジャレアルは絶好機を逃しましたが、その後スコアは動かず。

 

ビジャレアルが3-2で勝利しました。

 

気になったプレーヤー

バルセロナ

#8ペドリ

前半で交代したので、後半のバルサはパス回しの緩急がなくなった。やっぱり唯一無二の存在。

 

#19ヤマル

後半はゴールを奪うべきシュートを打ちまくった。この試合で10本だったが得点シーンと角度のないところからバーに当たったシュート以外はゴールの可能性をあまり感じなかった。前にも書いたがシュートパターンを増やす(カットインからニアへシュート、ポケットへのフリーランニング等)必要がある。わかっていても止められない府カットインからのファーサイドシュートだけだと1試合に1ゴールが限界かもしれない。

 

#35ジェラール・マルティン

この試合では裏を突かれて失点、ピンチを招く。前半で交代もやむなし。この経験を次に生かしてほしい。

 

#1テア・シュテーゲン

コンディションはまだまだ。3失点目の時に足を伸ばした感じでつまずいたので怪我を心配したが、その後もプレーしたので大丈夫かな。

 

ビジャレアル

#22アジョセ

先制点はお見事。左に流してトラップすることでテア・シュテーゲンのポジショニングをずらして逆サイドへシュート。素晴らしいゴールでした。負傷交代したので怪我が心配。

 

#23カルドナ

ヤマル相手にやられることもあったが善戦。決勝点をアシストしたプレーはとても良かった。

 

#1ルイス・ジュニオール

この試合のMOM。前半のファインセーブ連発があったからこそ逆転勝利につながった。至近距離からシュートを打たれても鋭い反応を見せるセービング能力が素晴らしい。

 

総括

バルセロナ

優勝が決まってホームでの凱旋試合だったが、疲労の色が濃く出てしまった。フリーランニングがないと攻撃は停滞し、ヤマル頼みが顕著になる。来シーズンに向けて、スタメンで起用できる選手層を厚くすることが急務。ペドリ、ヤマルは簡単に外せないが、ラフィーニャ、ヤマルを休ませることができるWGは外部から獲得する必要があるかもしれない。もし下部組織に有望株がいるならプレシーズンで発掘したい。

 

ビジャレアル

勝利への執念という点でバルサを上回って勝利した感じがする。先制点は見事だったし、後半の2得点もバルサの隙を突いてしっかり決めきった。5位以内も確定してチャンピオンズリーグ出場権も確保し、上々のシーズンになったと思う。

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