俺から見たバルセロナ対アスレティック・ビルバオ

リーガ・エスパニョーラ第13節、バルセロナ対アスレティック・ビルバオです。

 

バルサはカンプ・ノウでの試合開催が認められて、初の公式戦となります。

 

代表戦明けですが負傷離脱者が戻り、GKはジョアン・ガルシアが復帰。CBはクバルシとジェラール・マルティン、右SBにクンデ、左SBにバルデ。ダブルボランチがエリック・ガルシアとダニ・オルモ。一列前にフェルミン・ロペス。右WGにヤマル、左WGにフェラン・トーレス、CFにレバンドフスキが入りました。

 

前半

1分、左サイドのバルデがハーフウェーラインを超えた辺りからスルーパス。左ハーフスペースを抜け出したフェラン・トーレスがペナルティエリアに進入しますが、ゴロサベルとビビアンにつぶされます。こぼれたボールにレバンドフスキが走り込みシュートもラポルトがブロック。

 

3分、バルサはダニ・オルモとエリック・ガルシアがビルバオ陣内中央でハイプレスをかけます。プレスを回避しようとしてボールを受けたべレンゲルに対してジェラール・マルティンが寄せてボールをつつきます。こぼれたボールをレバンドフスキが拾い、左ハーフスペースからゴロサベル相手に縦に突破しシュート。ニアサイドを破りゴール。

 

バルサが先制します。

 

バルサはハイプレスがある程度機能。ショートカウンターとまではいきませんが、中盤でボールを奪うことができます。

 

ビルバオは4－4－2の守備ブロックを作り、マンマークする相手を決めて捕まえつつ、ミドルレンジで迎え撃ちます。

 

少しバルサが押し気味に見えます。

 

19分、バルサはパスを回し、左ハーフスペースからフェラン・トーレスがアーリークロス。右ハーフスペースから走りこんだフェルミン・ロペスが中央にトラップシュート。ウナイ・シモンがファインセーブ。中央にはね返ったボールをダニ・オルモがダイレクトシュートも枠の左に外れます。

 

ビルバオはニコ・ウィリアムズとべレンゲルの位置を変更。さらに守備ブロックの位置を少し押し上げます。

 

31分、ヤマルが右サイドからカットインして3人をかわして中央に進入するもつぶされます。クリアされたボールをすぐにダニ・オルモが回収して左ハーフスペースのフェラン・トーレスにパス。フェラン・トーレスはトラップからシュートも枠の上。

 

35分、リプレイを流している間にバルサはゴールキックをショートで始めたようで、ビルバオがハイプレスをかけて奪いショートカウンター。べレンゲルが落としたボールをサンセトがアーリークロス。ファーサイドのニコ・ウィリアムズがヘッドで中に落とし、フリーのウナイ・ゴメスがハーフボレー。ジョアン・ガルシアが正面に着たボールをファインセーブ。

 

38分、中盤でダニ・オルモからボールを奪ったビルバオのカウンター。サンセトが中央をドリブルで持ち上がりクバルシとジェラール・マルティンを引き付けて左ハーフスペースへスルーパス。ウナイ・ゴメスが走り込みトラップからシュートも枠の上。

 

40分、べレンゲルが左サイドでボールを受けてアンダーラップしたユーリにスルーパス。ユーリはニアへダイレクトクロス。ニコ・ウィリアムズが走り込みシュートも枠の左に外します。ジョアン・ガルシアとエリック・ガルシアでシュートコースはほぼすべてカバーしていました。

 

47分、バルサのカウンター。ヤマルが自陣右サイドでワン・ツーをしてプレスを回避して中央へ左足アウトサイドでフィード。左ハーフスペースから抜け出したフェラン・トーレスがウナイ・シモンと1対1になり、足元へシュート。ウナイ・シモンが触りますが、ボールはそのままゴール。

 

バルサが2－0として前半を折り返します。

 

後半

バルサはバルデに代えてアラウホを投入します。ジェラール・マルティンが左SBに移ります。

 

47分、ビルバオ陣内中央でレバンドフスキがボールカット。そのまま近くにいたエリック・ガルシアにヒールパス。エリック・ガルシアは左ハーフスペースへスルーパス。フェラン・トーレスが受けてラポルトと1対1になりたてに突破してクロス。DFがクリアしますがラポルトに当たってゴール前にこぼれたボールにレバンドフスキが走り込みシュート。DFがブロック。すかさずダニ・オルモがプレスをかけますが、レバンドフスキがシュートを打った時にダニ・オルモはオフサイドポジションにいて、そこからのプレスということでオフサイドになります。

 

48分、バルサのショートカウンター。ビルバオ陣内右ハーフスペースでエリック・ガルシアがボールカットし、左ハーフスペースのフェラン・トーレスにパス。フェラン・トーレスは後方のフェルミン・ロペスに落とします。フェルミン・ロペスは中央のエリック・ガルシアにパスを出してDFラインの裏へ走り出します。エリック・ガルシアはフェルミン・ロペスにスルーパス。ビビアンがカットに行きますが後逸。ちょうどフェルミン・ロペスの前に転がり、フェルミン・ロペスは冷静にゴール右下に流し込みます。

 

バルサが3点目を奪います。

 

51分、サンセトがフェルミン・ロペスを思い切り蹴とばしイエローカード。VARが介入し、オン・フィールド・レビューが入り、イエローカードは取り消しでレッドカード。ビルバオが1人少なくなり、バルサが完全に試合の主導権を握ります。

 

60分、右サイドでボールを受けたヤマルが右ハーフスペースへスルーパス。ダニ・オルモ抜け出してシュートもDFがブロック。

 

62分、右サイドのべレンゲルがワン・ツーでサイドを進み、切り返して左足クロス。ファーサイドのクンデの頭上を抜けたボールをグルセタがトラップからシュートもクンデがブロック。

 

直後のコーナーキック。ニアでこぼれたボールをビビアンがハーフボレーも枠の上。

 

64分、右サイドでボールを受けたヤマルがアンダーラップしたクンデにパス。クンデはさらに内側のダニ・オルモにパス。ダニ・オルモはカットに来たラポルトと入れ替わるように前を向きシュート。ビビアンが少し触ってわずかにゴール左に外れます。

 

79分、ビルバオが右からフリーキック。中央に入れたボールにビビアンがフリーでヘッド。ジョアン・ガルシアが上にはじき出すファインセーブ。

 

83分、バルサは左亜kら右のヤマルへ展開。ヤマルはユーリと1対1になり中に持ち出しシュート。ラポルトがヘッドで触ってウナイ・シモンがセーブ。

 

87分、ヤマルがペナルティエリア内右で中央にいたフェラン・トーレスとパス交換からファーサイドにコントロールシュートを放ちますが枠の上に外れます。

 

89分、自陣右ハーフスペースでボールを受けたヤマルがプレスに来たボイロ、レゴをかわし中へドリブル。グルセタがボールコントロールが大きくなったとみて寄せてきますが、ヤマルはさっと体を入れてキープして前を向き、左ハーフスペースへロングスルーパス。ビビアンの背後を取ったフェラン・トーレスが絶妙のタイミングで飛び出し、ウナイ・シモンと1対1になり冷静にゴール右に流し込みます。

 

主審はオフサイドを取りますが、VARの確認後ゴールが認められます。

 

バルサが4－0として勝利しました。

 

気になったプレーヤー

バルセロナ

＃18ジェラール・マルティン

普段は左SBを務めることが多いが、もともとはCBだったと聞いたことがある。可もなく、不可もなくといったところだが、左利きのCBということを考えれば今後積極的に起用すると面白いかも。

 

＃7フェラン・トーレス

動きのキレが素晴らしい。コンディションがとてもいい印象を受ける。この調子を持続してほしい。

 

＃16フェルミン・ロペス

好調を維持。ラフィーニャが戻ってきたが、中盤の一角としてポジションを掴んでいる状態。ラフィーニャにいい刺激をもらいつつさらなる成長をしたい。

 

＃10ヤマル

周囲と連動しつつ攻撃に貢献。2点目、4点目のアシストはどちらも一見の価値あり。とても素晴らしかった。

 

＃24エリック・ガルシア

中盤でつぶし屋として勝利に貢献。現在、中盤の守備に難を抱えることが多いので、今後アンカーとして貴重な存在になる可能性がある。

 

＃9レバンドフスキ

先制点はお見事。ただ、コンディションはもっと上げてシュートチャンスをもっと呼び込みたい。

 

＃13ジョアン・ガルシア

復帰初戦でクリーンシート。安定感があり、DFラインの裏に出たボールの処理も良かった。

 

＃11ラフィーニャ

復帰初戦は途中出場。観客の反応を見ても重要な戦力が戻ってきたという印象で、少ない時間の中で裏へ飛び出す動きを数度見せた。これからコンディションを上げていきたい。

 

アスレティック・ビルバオ

＃8サンセト

3点差になり、イライラしての蛮行。レッドカードも致し方なし。

 

＃7べレンゲル

この試合では攻撃のキーマンになった。うまく得点に絡みたかった。

 

＃1ウナイ・シモン

最初の2失点は上手くやれば止められた可能性がある。ウナイ・シモンの実力からするとミスと言える類かもしれない。

 

総括

バルセロナ

代表選後の試合だったが、選手起用もハマり、終始試合をコントロールできたといえる。カンプ・ノウの試合で気持ちも入っていたし、この流れを持続してチェルシー戦に臨みたい。

 

アスレティック・ビルバオ

今回はミドルサードに守備ブロックを作ったのが失敗。プレスをかけるにも、リトリートして守るにも中途半端。バルサ相手ならどちらかに決めて戦ったほうがいい試合になる。事実、前半途中から守備ブロックの位置を高くしてプレスをかけ始めて流れをつかんだ時間帯もできた。チャンピオンズリーグと並行して試合を組んでいるので主力の疲労もあるのだろうが、上手くやりくりしたい。