俺から見たバルセロナ対アトレティコ・マドリード

リーガ・エスパニョーラ第19節、バルセロナ対アトレティコ・マドリードです。

 

バルサはペドリが先発に復帰しました。

 

前半

アトレティコは状況に応じてハイプレスとリトリートを使い分けます。クンデにボールが入るとプレスのスイッチを入れているようにも見えます。

 

バルサはいつも通りのハイライン、ハイプレスです。

 

8分、左ハーフスペースでジェラール・マルティンがラフィーニャに楔を入れます。ラフィーニャはスルーして後方のレバンドフスキが受けて、ラフィーニャに落とします。ラフィーニャはミドルシュートを試みますが枠の上に大きく外します。

 

バルサが押し気味に試合を進めます。ペドリのところでボールが一度収まるので大きな要因です。

 

18分、ヤマルのサイドチェンジをモリーナがカットし、前線中央にフィード。バエナが飛び出してジョアン・ガルシアと1対1になります。バエナは追走するエリック・ガルシアが追いつく前に冷静に右アウトサイドで少し浮かせてゴール右に流し込みます。主審はオフサイドの笛を吹きますが、VARチェックでゴールが認められます。

 

バエナの絶妙な飛び出しと冷静なシュートでアトレティコが先制します。

 

バルサは1点を奪い返そうと攻勢に出ます。アトレティコは押されたからなのかプレス位置を少し下げてリトリート。バルサのパスが回り始めます。負けてはいるもののバルサが押し気味です。

 

25分、ハーフウェーライン中央で最終ラインに近づきボールを受けたペドリがドリブルで少し持ち上がり、右ハーフスペースへロングスルーパス。タイミングよく飛び出したラフィーニャが完全に抜け出し、飛び出してきたオブラクと1対1になります。ラフィーニャはシュートフェイントでオブラクを縦に抜き去り、無人のゴールに流し込みます。

 

バルサがすぐさま同点に追いつきます。

 

30分、モリーナがバルサのDFラインの裏めがけてフィード。クバルシがヘッドで戻そうとしますが、バエナがカット。バエナは飛び出したジョアン・ガルシアと1対1になり、右にボールを蹴って左から抜け出そうとしますが、ジョアン・ガルシアがしっかりブロックしてクリアします。

 

バエナが絶好機を逃しました。

 

34分、右ハーフスペースでエリック・ガルシアの縦パスを受けたダニ・オルモが右足バックヒールを使ってカットイン。出し抜かれたバリオスがあわててダニ・オルモに寄せて足をひっかけて倒します。バルサがP.K.獲得。レバンドフスキがキッカーを務めますがキックミスして大きく枠の上に外します。

 

バルサは勝ち越しのチャンスを逃します。

 

37分、ヤマルが右サイドでキープしてアーリークロス。中央にフリーで走りこんだレバンドフスキがニアへ叩きつけるヘディングシュート。決まったかと思いましたが、オブラクが驚異的な反応を見せてスーパーセーブ。

 

前半はチャンスの数は互角、試合内容はバルサが少し押し気味でしたが、スコアは1-1で折り返します。

 

後半

バルサが前半同様押し気味に試合を進めます。

 

52分、ヤマルが右からカットインして4人のDFを引き付けて左ハーフスペースのラフィーニャへパス。ラフィーニャはフリーで受けてシュートも力んでしまい枠の右に外します。

 

同じく52分、ギャラガーが右サイドにスルーパス。フリアン・アルバレスが受けて中央にクロス。ジュリアーノ・シメオネがシュートも当てきれず左に外れていきます。

 

56分、バルサのロングカウンター。中央をダニ・オルモがドリブルで持ち上がりDFを引き付けて左のラフィーニャにパス。ラフィーニャはDFとGKの間にクロス。レバンドフスキがスライディングで合わせようとしますが届かず。

 

64分、バルサは自陣からパスをつないでアトレティコのプレスを見事に回避。アトレティコ陣内中央からペドリが前方右ハーフスペースのダニ・オルモにパス。ダニ・オルモは中に持ち出し、中央のレバンドフスキとワン・ツーで抜け出し、左に流れながら体をひねって左足シュート。ゴール右に決めます。

 

バルサが勝ち越しますが、このプレーでダニ・オルモは地面に肩をぶつけて負傷交代。時を同じくしてレバンドフスキも代えて、フェラン・トーレスとラッシュフォードが投入されます。

 

68分、アトレティコ陣内中央左からヒメネスが横パスをミス。右ハーフスペースでヤマルがボールを拾ってドリブル。ヤマルはカバーに入ったラングレが追いつく前にシュートも枠の左に外します。

 

バルサはペドリとラフィーニャが交代。カサドとドロ・フェルナンデスが投入されます。

 

 

78分、アトレティコのカウンター。左サイドでボールを受けたグリーズマン(しっかり確認できず?)が左ハーフスペースへロングスルーパス。カットに行こうとしたクバルシは届かず、アルマダが抜け出します。アルマダはカットインしてカバーに入ったジェラール・マルティン、バルデを巧みなステップとシュートフェイントで抜き去り右に流れてシュートも腰をひねりきることができず、枠の右に外します。

 

バルサはペドリとラフィーニャの交代の影響が大きく、劣勢に回ります。アトレティコがバルサを押し込み始めます。

 

92分、バルサのカウンター。自陣左サイドでラッシュフォードが中央のカサドにパス。カサドは左サイド前方のスペースへフィード。ラッシュフォードが抜け出し、バリオスと1対1になり、切り返し2回でバリオスを振り回して角度のないところからシュート。しっかりコースを塞いでいたオブラクがセーブ。

 

95分、バルサは左サイドの高い位置でパスを回して左ハーフスペースのドロ・フェルナンデスにパス。ドロ・フェルナンデスはカットインを仕掛けるもターンして左ハーフスペースのカサドにパス。カサドは左に開いたラッシュフォードにパス。その間にバルデがアンダーラップし、ラッシュフォードはポケットにパス。バルデはダイレクトでグラウンダーのクロス。ニアにフリーで走りこんだフェラン・トーレスが冷静にトラップでゴールに正対して右アウトフロントでゴール右に蹴りこみます。

 

バルサが試合を決定づける3点目を奪います。

 

3-1でバルサが逆転で勝利しました。

 

気になったプレーヤー

バルセロナ

#20ダニ・オルモ

P.K.獲得、決勝点を奪う活躍も肩の脱臼で年内の試合出場は不可能になりました。ラフィーニャとのコンビネーション、間で受ける動き、コンディションが上がってきたところでの怪我は非常に残念。怪我をしっかり治して復帰してほしい。

 

#8ペドリ

いるといないでバルサのサッカーが大きく変わる。ボールの収まりどころであり、攻撃の起点になる。攻守にわたってチームの司令塔です。疲労で交代したそうなので大事に至っていないことを祈ります。無理せずさらにコンディションを上げてもらいたい。

 

#11ラフィーニャ

ペドリ同様、いるといないでバルサのサッカーが大きく変わる。ペドリが司令塔ならラフィーニャはチームに活力を与える存在。守備では先陣を切ってハイプレスを仕掛けて周囲の連動を促す。攻撃ではフリーランニングで相手をかく乱し、味方にパスコースを与えたり、スペースを与えたりできる。同点ゴールのシーンではダニ・オルモとポジションを入れ替えてアトレティコDFの目線を外してフリーランニングでDFの裏に飛び出した。もともとドリブル能力やキック力はあるのでボールの受け手としては最高の選手。

 

#18ジェラール・マルティン

大一番でも大崩れはせず、一定のパフォーマンスを披露。クバルシの相棒の地位を奪い取った。ビルドアップはスムーズだし、CBにしてはスピードはあるほうだと思うので今後の成長にさらに期待したい。

 

#13ジョアン・ガルシア

1失点はしたものの安定したパフォーマンスを披露。バエナとの1対1を止めたシーンは素晴らしかった。

 

#9レバンドフスキ

P.K.は外すこともある。その後すぐに見事なヘディングを披露したので、FWとしてのメンタルは健在。衰えを指摘されるがまだまだ活躍できる。

 

#7フェラン・トーレス

前節が不調だったが、この試合では貴重な3点目を奪う。冷静に決めたプレーは一見の価値ありです。

 

#10ヤマル

コンディションが安定しない。上がってこないのと波があるのと両方が感じ取れる。怪我を抱えながら出場している可能性が高い気がする。

 

#24エリック・ガルシア

中盤のフィルターとして活躍。失点はしたもののバエナを追いかけたシーンは危機管理意識の高さを物語る。(パスが出た瞬間近くにいたクンデは見送ってしまっていた。)

 

アトレティコ・マドリード

#10バエナ

先制点は素晴らしい。絶妙のタイミングでDFラインを突破し、冷静に流し込むシュートは完全にお手上げ状態。敵ながら「あっぱれ」と褒めたたえるしかない。フェラン・トーレス同様、一見の価値ありです。

 

#13オブラク

レバンドフスキのヘッドを防いだのは素晴らしかった。失点シーン以外はしっかりシュートコースを塞ぎ、とても安定感があった。

 

#11アルマダ

ドリブルの切れは素晴らしく、78分のプレーはゴールさえ決まっていればゴラッソだった。

 

総括

バルセロナ

ペドリ、ラフィーニャが戻ってくると昨季の強さを取り戻せることがわかる試合だった。けが人を減らし、コンディションを調整しながら、ほかの選手の成長を促すことがチーム力を高めるためにできることだと思うので、フリック監督には積極的に若手(マルク・ベルナル、カサド、ドロ・フェルナンデス、ルーニー)をスタメンで起用して経験を積ませてほしい。クレも温かい目で選手の成長を見守れれば、さらに素晴らしいチームができると思う。

 

アトレティコ・マドリード

先制点までは完璧。そこから少し引いてしまったのが悔やまれる。バルセロナとの実力差はそれほどない。ハイプレスとリトリートをスムーズに使い分け、最終ラインの人数も選手が試合展開をみて変えられるハイレベルなチームだが、バルサのようにハイプレスをかけてくるチームに対する攻撃手段が少ないように見受けられる。そこが整理できればとても強いチームになりそうです。

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